GOOD DESIGN AWARD

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特別賞
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CC

2013

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
歩行分析計 [ゲイトジャッジシステム]
事業主体名
川村義肢株式会社
分類
開発、生産、製造のための機器・設備
受賞企業
川村義肢株式会社 (大阪府)
受賞番号
13G070673
受賞概要
2013年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

片麻痺者の歩行訓練を行うときに使用する歩行可視化システム。従来は短い時間の中で治療を行うために高度な評価システムが使えず、目視による歩行の評価が行われていましたが、歩行は非常に細かな動きの連続であり、目視での評価には限界があります。本システムは治療に元々使用している下肢装具に着目し、より短時間で準備から評価までを行うことを目的に開発。構造として、下肢装具にセンサを内蔵したアタッチメントを取り付け、そこから無線で飛ばされた1,000Hzの情報をiPadで受信、それらをリアルタイムに表示することができます。データは保存や比較等も可能でありリハビリテーションの質を革新的に高めるシステムです。

プロデューサー

川村義肢株式会社 安井 匡

ディレクター

川村義肢株式会社 川口 敏和

デザイナー

株式会社GKダイナミックス 動態デザイン部 室長 三富 貴峰、石井 海

詳細情報

http://www.p-supply.co.jp/products/436

発売
2013年4月1日
価格

945,000円

販売地域

日本国内向け

受賞対象の詳細

デザインについて

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

治療を行っている状態をセラピストが客観的に知ることができます。従来は自身の行った治療の効果を把握するすべは、治療前に診断した自身の記憶しか方法がなかったのですが、このシステムを用いることで、治療前後のデータを比較することが可能となります。常にPDCAを回すことで治療技術が向上し、治療効果が高まります。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

治療を受けている利用者は自分の状況を把握するすべは唯一、治療を行っているセラピストや家族からの「良くなっているよ。」という言葉しかありませんでした。このシステムを用いることで、今を知ることができ、モチベーションを高めることができます。在宅に帰っても、年に1回歩行を評価し、良くなっているか、悪くなっている場合は再度リハビリテーションを受けて現状を維持することが可能となりQOLは向上します。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

リハビリテーションの現場で使用する機器は、他の治療に比べて非常に少ないです。それは機器が必要無いというわけでは無く、すべてが個別対応であるため、治療の基準を作ることが難しいからです。本システムを用い、客観的な情報を蓄積し、歩容という共通の基準を作ることで、新しい技術が生まれる土壌を作ることができます。リハビリテーションに関する産業発展のために、重要な役割をになってます。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

高齢化社会に入った先進国において医療費の増加は大きな問題であり、今後は医療においても費用対効果が求められます。リハビリテーションは非常に大切な治療なのですが、客観的な効果を提示しにくいため削減対象になりかねません。本システムを用い効果を示すことで、適切な費用をかけることができ、結果として高齢社会においても労働人口の確保や、寝たきりの増加を防ぎ、より良い社会を作っていくことが可能となります。

ユーザー・社会に伝えたいこと

高齢化社会になりリハの役割は大きくなっています。その中で治療目的も、何とか家にかえるところから社会復帰へと大きく変わり、医療技術も進歩していますが、残念ながら臨床現場で使っている機器は50年前と変わらない状況にあります。本システムは機器とアプリ、評価手法まで治療現場に寄り添い開発しました。是非このシステムを用いたリハが浸透し、一人でも多くの社会復帰がなされる社会が作られることを切に願います。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

川村義肢株式会社(大東市)

審査委員の評価

足が麻痺した患者のリハビリテーションにおいて困難だった、患者の足の動きのデータ計測や視覚化を実現し、格段に治療の効果を高める歩行分析計である。下肢装具に取り付ける計測器と発信器、それを分析し、可視化、データ分析を行なうアプリケーションとの構成により、リアルタイムに足首の繊細な動きを検知し、分析をその場で行なうことで、動きそのものがデータ評価が行なえる。データとして目に見えるということで、治療の精度とともに、患者へのフィードバックが格段に高まり、リハビリテーションの質の向上をもたらしている。また、現場の制約がなく利用できるパッケージングにも工夫がなされており、様々な状況下での利用にも配慮が見られる。さらに、機能面だけでなく、カラフルで未来的なアタッチメントの外装、UIのデザインにより、まじめでつらいリハビリテーションに楽しみを与え、意欲、達成感の向上をもたらしている。見える化、モビリティ、簡便さ、楽しさなどさまざまな側面から、総合的に医療分野における治療、リハビリ機器に新たな方向性を感じさせるデザインだと評価した。

担当審査委員| 安次富 隆   内田 まほろ   重野 貴   村上 存  

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