GOOD DESIGN AWARD

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CC

2013

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
医療用ペッサリー [キタザト・リング・ペッサリー M型]
事業主体名
株式会社北里メディカル
分類
研究・教育・医療のための機器・設備
受賞企業
株式会社北里メディカル (東京都)
受賞番号
13G070661
受賞概要
2013年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

本品は医療用のペッサリーです。高齢女性のための子宮脱治療に使用されます。従来は丸型のリングペッサリーしか存在しませんでしたが、高齢化社会に向けて北里メディカルは新しいM型ペッサリーを提案します。ペッサリーは長期的に女性の体内へ留置される器具です。機能性を重視すると共に、体内の一部に圧迫が生じ、炎症を起こしてしまうことのないようにデザインされています。子宮脱を抑える機能に加えて、突起したM型部分は下垂した膀胱部分を支え、リングが開放された部分は直腸を刺激せず便秘を防ぐ役割があります。生体適合性の高い柔軟性のある材質を採用したM型ペッサリーは、女性に優しく、安全で、QOLの向上に寄与します。

プロデューサー

花と森の東京病院産婦人科部長 可世木久幸(日本医科大学医学部大学院女性生殖発達病態学 前教授) セントウィメンズクリニック院長 稲垣 昇

ディレクター

花と森の東京病院産婦人科部長 可世木久幸(日本医科大学医学部大学院女性生殖発達病態学 前教授) セントウィメンズクリニック院長 稲垣 昇 株式会社北里メディカル 代表取締役 井上 太綬

デザイナー

花と森の東京病院産婦人科部長 可世木久幸(日本医科大学医学部大学院女性生殖発達病態学 前教授) セントウィメンズクリニック院長 稲垣 昇 株式会社北里メディカル 代表取締役 井上 太綬

詳細情報

http://www.kitazato-pessary.com/

発売
2012年4月1日
価格

3,600円(2個/袋)

販売地域

日本国内向け

設置場所

日本を中心に将来はアメリカ、ヨーロッパを含め、世界中に拡販していく予定です。

受賞対象の詳細

デザインについて

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

ペッサリーは長期的に女性の体内へ留置される器具です。このM型デザインのペッサリーは、しっかりと下垂した子宮を膣内で支えると共に膀胱も保持します。加えて便秘を改善する機能を加えております。そして炎症を防ぐために特定の部位が圧迫されないようにデザインされております。サイズにおいては、女性の体格に合わせて3種類をラインナップいたしました。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

高齢化社会において、働き続ける女性の年齢も上昇しております。子宮脱の手術を行わずに経済的な負担も少ないペッサリーを使用することによって、QOL(Quality of Life)が改善されます。高齢な女性が外に目を向けて行動範囲を広げることによって活躍の機会を増やせることに繋がると信じています。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

都市部だけでなく、離島の個人クリニックにも普及している高圧蒸気滅菌器を用いて滅菌が可能です。それは、全ての方に平等な医療が提供されることを意味します。滅菌された器具(M型ペッサリー)は、医師にとって安全な治療を提供でき、女性にとっては安心の医療が提供されます。ISO13485に準拠し、CE,FDAの基準規格に適合したM型ペッサリーは世界基準で製造されております。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

医療現場の医師、患者様の意見を取り入れてM型ペッサリーは開発されました。現場の声を反映し、従来から伝わる技術や処置を見直すことによって、今まで改善できなかった課題を解決することに成功し、新しい機能や価値が生まれました。

ユーザー・社会に伝えたいこと

臓器脱は紀元前から存在する病気ですが、認知度が低く、産婦人科では重要視されないケースがあります。この素晴らしい機能美あふれたM型ペッサリーを多くの皆様に知っていただくことで、負担の少ない治療の「選択がある」ということを知っていただければと願っております。本品が、働き続けたい女性の肉体的および精神的な負担を軽減させ、社会で活躍するための明るい副音となることを、私たち開発チームは願っております。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

株式会社北里コーポレーション、医療機器取扱販売店
http://www.kitazato-pessary.com/

審査委員の評価

長いこと改善がなされなかった、高齢女性に多い子宮脱治療の医療器具を、素材や形を根本から見直し、患者の負担軽減を実現している。女性の体内に留置する器具でありながら、素材や形状において、患者への負担や不安感の高かった器具を、素材においては、黒い固いものから白いナイロンへ、形の面では、丸型からM型の形状を開発している。その結果として、圧迫や炎症を抑え、子宮だけでなく膀胱部分を支える機能もあわせもち、飛躍的に機能や使い心地の向上をもたらしている。そして、機能面から患者を物理的に助けるだけでなく、色や質感にもこだわり、精神的なサポートも実現している。公に注目されることのないプロダクトであるが、健康を維持するため体内に挿入する器具として、使う人にとっての影響力は極めて高く、医療分野における貢献という意味だけでなく、高齢化社会において人々が豊かに快適に生きるために、必要とされる思想をもつデザインであると評価する。

担当審査委員| 安次富 隆   内田 まほろ   重野 貴   村上 存  

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