GOOD DESIGN AWARD

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CC

2013

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
医薬品 [リュープリン注射用キット(安全装置付)]
事業主体名
武田薬品工業株式会社
分類
研究・教育・医療のための機器・設備
受賞企業
武田薬品工業株式会社 (東京都)
受賞番号
13G070658
受賞概要
2013年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

医療関係者の利便性と安全性の向上を目的として、注射器の中に薬剤と懸濁用液とを封入し、安全防止機構を設けた一体型デバイスである。針キャップを装着したままでの薬液調製、エア抜きを可能としたため、投与直前まで異物の混入を防ぐことができ、内部の無菌性が維持される。また、投与後ワンタッチで針先を覆う安全装置により、針刺し事故リスクへも対応している。

プロデューサー

プロダクトマネジメント部 オンコロジーグループ マネジャー 谷垣任優、中西昭三、岸本和豊

ディレクター

リュープリンSDプロジェクトリーダー 川村龍/CMC研究センター製剤技術研究所 荒井次一、水上清太郎/製薬本部製剤技術部 齋藤和宏、田中信夫

デザイナー

リュープリンSDプロジェクト 川村、荒井、水上、村田、齋藤、田中、和田, 伊藤、崔、松原、鈴木、西澤、伊藤E、林、安立、大泉、廣瀬、森内、山本、百合田、Robertson, Spaccasassi

詳細情報

http://www.takedamed.com/hpdr/rootDir/medicine/ListView.jsp

利用開始
2013年8月
価格

31,904 ~ 76,000円 (日本の薬価収載価格: 1.88mg製 31,904円、 3.75mg 42,619円、 11.25mg 76,000円)

販売地域

国内・海外共通仕様

設置場所

医療機関

受賞対象の詳細

デザインについて

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

煩雑な作業を伴うバイアル製剤とは違い特別な技術を必要とせず誰でも簡単にワンプッシュで薬液調製ができるよう設計しており、性別や手の大きさを問わず、誰もが使用し易いサイズである。また、懸濁注射剤でであるが細い針(25G,23G)を採用しているため、投与時の患者さんの痛みが軽減される上に、針刺し防止機構を設けているため、使用者が投与後も事故なく安全に廃棄可能としている。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

従来はバイアル(粉末剤)、アンプル(懸濁用液)、シリンジ、注射針をそれぞれ保管する必要があったが、一体型注射器としたことから保管スペースの減少、在庫管理の省力化を可能としている。さらに、1ヶ月或いは3ヶ月に1回という投与頻度の減少が患者さんの通院回数を減らすことに繋がり、QOLの向上に寄与している。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

バイアル製剤のデメリットとして、「薬液調製に要する時間」「微生物汚染等の潜在的リスク」が挙げられるが、本製品は短時間で簡便に調製や投与ができることから、作業効率の向上をもたらし、院内感染の防止、異物および微生物汚染の防止に役立っている。また、使用後の注射針に安全装置を装着することで、医療従事者の安全担保も可能としている。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

薬液投与時のロスを極力なくすことで、医療従事者が生理活性物質に暴露するリスクを軽減させている。また、資源節約の観点では、バイアル製剤の場合は最低でもバイアル、アンプルおよびシリンジの3種類の廃棄物が発生するのに対して、一体型注射器として設計したことからシリンジのみが廃棄物となり、総廃棄物量を減少させている。

ユーザー・社会に伝えたいこと

“患者さんに「より負担の少ない製剤」を、医療関係者に「より使いやすい」製剤を”リュープリン注射用キットは武田薬品の「より良い製剤をお届けしたい」という想いの結晶です。「優しく易しく」あるために設計されたデザインは数多くの製剤技術に裏打ちされて実現したものであり、常に進化しています。一つ一つのデザインに含まれる小さな技術の蓄積こそが豊かな未来を描く原動力となる、この信念のもと新たな挑戦を続けます。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

武田薬品工業株式会社 医療関係者向けホームページ
医療関係者向けホームページ 製品名一覧ページ(医療関係者用)

審査委員の評価

従来、衛生面の問題や、針刺し事故などのリスクを伴っていた懸濁液の患者への投与プロセスを、簡単・確実に行うことができる一体型のデバイスである。キャップをしたまま、ワンプッシュで懸濁液の調製からエア抜きまで可能とした革新的な構造が評価された。また、ワンタッチで注射針をカバーする安全装置の装備など、事故防止のための細やかな配慮がなされており、医療従事者にとっては効率化と安全性を、患者にとっては苦痛とリスクの低減を実現した、質の高いソリューションとなっている。

担当審査委員| 安次富 隆   内田 まほろ   重野 貴   村上 存  

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