GOOD DESIGN AWARD

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CC

2013

GOOD DESIGN|グッドデザイン・未来づくりデザイン賞

受賞対象名
X線自由電子レーザー [サクラ]
事業主体名
理化学研究所 放射光科学総合研究センター
分類
研究・教育・医療のための機器・設備
受賞企業
理化学研究所 放射光科学総合研究センター (兵庫県)
受賞番号
13G070655
受賞概要
2013年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

SACLAは2013年現在、世界に2基しかないX線自由電子レーザー施設の一つ。高エネルギー電子線形加速器からの電子をアンジュレータという発光装置に導き、X線レーザー光を発生させる。この光は原子レベルの世界の形や動きを見て研究するのに適したものであり、様々な物質が原子レベルでどう働くかを明らかにする。世界一コンパクトにデザインされた施設で、世界一短い波長(0.063ナノメートル)を実現し、世界で最も小さいものを観察できるX線とも言える。日本の独自技術を結集した「国家基幹技術」として整備され、2012年から共用に供されている。

プロデューサー

理化学研究所 放射光科学総合研究センター

ディレクター

理化学研究所 放射光科学総合研究センター

デザイナー

理化学研究所 放射光科学総合研究センター

詳細情報

http://xfel.riken.jp/

利用開始
2011年3月
販売地域

日本国内向け

設置場所

兵庫県赤穂郡上郡町、たつの市新宮町

受賞対象の詳細

デザインについて

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

人類が初めて手にする短波長のX線レーザーを提供することにより、利用者に新しい科学技術を開拓する機会を提供するものである。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

原子・分子レベルでの様々な仕組みを明らかにすることにより、新エネルギーの創出、環境問題の解決、新薬開発、犯罪捜査など、将来の生活環境に決定的に重要な課題解決に寄与する。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

現在の先端産業の殆どがナノレベルでの物質の構造や機能を利用する技術に関連しており、それを明らかにする光を提供する本装置は、新技術・新産業創出に不可欠なものとなる。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

例えば、エネルギー消費の少ない物づくりに不可欠な「触媒」の機能・機構を原子レベルで解明することによって、よりエネルギー消費の少ない物づくりを可能にすることに寄与する。将来的には人工光合成触媒の開発によるCO2抑制等にも寄与できると考えられる。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

兵庫県 播磨科学公園都市 理化学研究所播磨キャンパス
SACLA(XFEL)
独立行政法人理化学研究所 放射光科学総合研究センター

審査委員の評価

世界一短い波長によるX線自由電子レーザー発生を実現し、世界一小さなものを観察することを可能にし、類似の他施設では3㎞から4㎞という巨大なサイズになるのに対して、700メートルという飛躍的にコンパクトな設計において実現された観測施設である。さまざまな日本のモノづくり、観測技術を結集し、原子レベルによる物質の動きの観察を可能にしたことで、世界のとらえ方を更新し、様々な分野における産業やプロダクトの在り方自体を劇的に変化させる可能性を生み出している。また、巨大化する観測装置・施設の分野において、ミニマルな設計、施工を実現できたことにより、建設費用、運用におけるコストやエネルギーの削減にもつながり、継続的な研究活動に大きく貢献している。人類の知的活動の発展を担う、デザインという範囲を超えた、未来を担うプロジェクトであると評価する。

担当審査委員| 安次富 隆   内田 まほろ   重野 貴   村上 存  

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