GOOD DESIGN AWARD

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CC

2013

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
障子(引き戸) [リビング障子(全10種/三つ組手・麻の葉チラシ・三種チラシ・三種オビ・麻の葉・胡麻・桜・麻の葉ベタ・重ねりんどう・三種組分け)]
事業主体名
有限会社吉原木工所
分類
住宅・住宅設備
受賞企業
有限会社吉原木工所 (島根県)
受賞番号
13G040411
受賞概要
2013年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

「ぶらぶらしたカーテンより、リビングもすっきりと障子をたてたい。」一昔前の家づくりでは考えられないような組み合わせも、現代建築においてはお客様の方からそういった声をしばしば聞けるようになりました。建具職人として、ならば現代空間に合うモダンな障子を作りたいと思いました。絨毯やカーテンに美しい刺繍があるように、障子にもさまざまなデザイン模様があっていい・・。建具職人が組子欄間に描いた伝統のグラフィックデザインを 床の間 から リビング へ。和洋折衷の極みと言える今、日本人がこよなく愛した「障子」の意匠は建築の新たなスタイルとなって生まれ変わります。

プロデューサー

有限会社吉原木工所 組子制作 吉原敬司

ディレクター

有限会社吉原木工所 組子制作 吉原敬司

デザイナー

有限会社吉原木工所 組子制作 吉原敬司

詳細情報

http://yoshiharawoodworks.com/

発売
2013年6月
販売地域

国内・海外共通仕様

設置場所

リビング、ホテルや旅館エントランス、間接照明

受賞対象の詳細

デザインについて

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

リビング障子は天然無垢材を使い、伝統技法により職人が一枚一枚制作しています。一部接着剤を使用しますが、身体への害は一切ありません。組子は正面からの見え掛かり(見付)はとても繊細ですが、奥行き(見込)があるため、木の表面積はテーブルなどの家具よりもはるかに大きくなります。もともと木には人間の体臭・水分吸湿効果、リラックス効果があり、リビング障子はそういった観点からも大変優れています。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

組子とは元来、見た目の華やかさだけでなく和室の通風・採光などの機能性を兼ねていました。光を受けて陰影を醸す組子欄間の表情は一層美しく、日本に暮らす人々の心を魅了してきました。そういった日本の伝統技術の良さをそのまま残しながら、現代風にアレンジしたのがリビング障子です。強度や実用性を一番に考慮した設計になっており、暮らしの「見せ場」となるシーンに取り入れやすいスタイルとしてご提案いたします。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

組子欄間の伝統技術を応用したリビング障子の意匠は、将来的に様々な空間に取り入れられるデザインです。建具サイズはもちろん、更に大きいサイズでの制作も可能となり、ホテルや旅館、店舗の装飾としてご提案できます。建築事情の急激な変貌により、建具・組子の職人は全国でも激減しています。組子の新しいデザインや使い方をご提案することでこれまでにない需要が生まれ、更に職人の技術伝承の足がかりとなるよう努めます。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

二重サッシに断熱効果があるのは今や誰もが知っていますが、障子にも断熱効果があります。障子はもともと直射日光をさえぎることで日射熱を減少させる効果があり、スクリーンやカーテンよりも冷房効果を最も保持するとされています。冬暖かく、夏涼しく過ごせる空間をつくること。和室だけでなく、リビングの掃き出し窓にも障子をたてることで、自然や環境にやさしい家に生まれ変わります。

ユーザー・社会に伝えたいこと

私は伝統技術「組子」を受け継ぐ一職人です。世界中の文化が混交する今、日本のものづくりはその真価を問われています。師匠から教わったこの技法は、自分の能力や才能を測る道具ではありません。それをきちんとわきまえてこそ「いいデザイン」になるのだと思います。今を生きる私まで伝えてくれた先人の職人たちへの唯一の恩返しとして、私なりの解釈で伝統を未来へとつなぐ決意をもって応募します。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

有限会社吉原木工所(自社)
自社ホームページ

審査委員の評価

日本の伝統木工技術である組子、欄間の技術を現代の生活空間の中で伝統を継承しながら、新しい組子の在り方や使い方の提案によって、伝統工芸の美しさや技術力を広く生活空間の中に自然な形で取り込めるような、日本の伝統技術の伝承と現代の生活空間を豊かにする活動を評価した。伝統木工技術の組子を駆使し、現代の暮らしに合ったデザインに開発されたリビング用の組子障子であり、障子は大柄な模様に合わせて組子の桟を厚く仕上げることで、実際にリビングで使う引き戸としてハードユーズにも対応しており、模様が大きくなっていることで組立て手間も短縮しており、コストダウンが実現されている点も評価した。

担当審査委員| 五十嵐 久枝   橋田 規子   服部 滋樹   吉田 龍太郎  

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