GOOD DESIGN AWARD

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CC

2012

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
天心・六角堂復興プロジェクト [天心・六角堂復興プロジェクト]
事業主体名
国立大学法人 茨城大学
分類
社会貢献活動、国際貢献活動
受賞企業
国立大学法人茨城大学 (茨城県)
受賞番号
12GC31064
受賞概要
2012年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

五浦六角堂は明治38年岡倉天心が自ら設計して建てたおよそ9平方メートルの小さな建物です。天心はこの六角堂を杜甫の草堂である六角亭の構造に、朱塗りの外壁と屋根上の如意宝珠で仏堂の装いを施し、内部に床の間を備えた茶室としての役割を与えている。昭和30年岡倉天心偉績顕彰会理事長の横山大観から茨城大学に寄贈され、茨城大学が管理してきました。その後、平成15年には登録有形文化財に認定されましたが、平成23年3月11日の東日本大震災に伴う10m近い大津波で台座を残して流失しました。この貴重な文化財を復興する「天心・六角堂復興プロジェクト」の活動です。

プロデューサー

天心・六角堂復興プロジェクト

ディレクター

茨城大学特命教授(六角堂復興支援担当) 三輪 五十二

デザイナー

茨城大学学術企画部社会連携課

詳細情報

http://rokkakudo.izura.ibaraki.ac.jp/

一般公開
2012年4月28日
販売地域

国内・海外共通仕様

設置場所

茨城県北茨城市大津町五浦727の2番地

問い合せ先

国立大学法人 茨城大学 学術企画部社会連携課
Email: renkei@mx.ibaraki.ac.jp
URL: http://www.ibaraki.ac.jp/index.html

受賞対象の詳細

開発・企画について

サステナブル社会(持続可能な社会)の実現に向けて、応募対象が取り組んだこと

五浦の文化施設の復興を目指し、茨城県・北茨城市・日本ナショナルトラスト・岡倉天心偉績顕彰会・茨城大学がそれぞれの立場で連携を取り合い復興に取り組み、震災から1年後の六角堂復興は地域振興に大きく貢献できたと確信している。遊歩道「天心の道」(仮称)構想も提案され、環境整備も進んでいる。本プロジェクトとリンクして、岡倉天心生誕150年(2013年)公開を目指して、復興支援映画「天心」の製作も進んでいる。

デザインについて

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

五浦の太平洋を望む風光明美な場所に存在する天心遺跡(旧天心邸、六角堂等)は日本の近代文化の一種の聖地としての役割を果たしてきた。六角堂復興を機に更なる天心の遺跡・遺品の維持保存に努め、地域の文化と教育の向上に寄与することができます。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

五浦の景勝地のシンボルである六角堂の流失は地域住民にとって、大きなショックと失望を与えた。しかし、本プロジェクトが取り組んだ六角堂再建への行動に、多くの人々、特に若い方々が興味、関心を持ってくれた。将来の力となる若者たちに大震災の意味を考える機会と未来への希望と勇気を与えることができます。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

観光地「北茨城五浦」の観光施設は、復興に向け自助努力により営業再開を果たすに至りましたが、福島原発事故の影響もあり観光客は大幅な減少となっております。本プロジェクトは北茨城市からの要望を受け、漁業組合等と協議を進め、六角堂のライトアップを実現いたしました。環境に配慮したLED照明によるライトアップは、復興の灯りとして評判を呼び、観光客の促進が期待されます。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

本プロジェクトは、六角堂の復興を望む多くの声援に応え、地方自治体、文化施設、観光組合、市民団体等と連携し一体となって、復興のシンボルとして再建したものであり、4月28日の一般公開以来、連日、六角堂復興を待ちわびた多くの人々が訪れ、地域振興の大きな力となっています。

ユーザー・社会に伝えたいこと

今回再建された六角堂は、天心に熱い思いを抱いた多くの方々の協力のもとに創建当時の姿に蘇らせることが出来ました。蘇った六角堂が五浦復興のシンボルとなり、被災した多くの人たちに元気と勇気を与えると共に地域振興の力となることを期待しています。天心の記憶、日本の近代化の記憶、そして今回の大震災の記憶を確認する場所として、今後も天心遺跡が果たす役割は大きく、今回の六角堂再建は新たな一歩と考えております。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

茨城大学五浦美術文化研究所(天心遺跡:旧天心邸、六角堂ほか)、茨城県北茨城市大津町五浦727の2番地
茨城大学五浦美術文化研究所

審査委員の評価

明治38年岡倉天心自ら設計し建てた五浦六角堂は、平成15年に登録有形文化財に認定されたが、東日本大震災の大津波よって台座を残して流失した。失ってその力の大きさを改めて感じ、多くの人々から再建を望む声があがった。茨城大学が中心となり、行政、市民、文化財、観光関係と連携、設計にあたっては茨城県建築士会や専門家たちとさまざまな角度から創建当時の六角堂の検証を行い、関係者が一体となって再建したプロジェクトである。それは単なる復元という枠を超え、創建当初の天心の精神をも読み取ることで、被災した多くの人々に勇気や希望を与え、地域振興の力に繋げた意義は大きい。

担当審査委員| 南雲 勝志   大島 礼治   黒川 玲   手塚 由比   堀井 秀之   森田 昌嗣  

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