GOOD DESIGN AWARD

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2012

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
地下歩行空間 [「500m美術館」と地域交流マルシェによる地下空間の創成]
事業主体名
札幌市
分類
都市づくり、地域づくり、コミュニティづくり
受賞企業
札幌市 (北海道)
受賞番号
12GC31039
受賞概要
2012年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

アーティストの作品発表を通じて創造と芸術の場として活用される地下空間である「500m美術館」と、都心の様々な魅力や楽しさを味わうことのできる「札幌駅前通地下歩行空間」は、都心全体を結ぶ地下空間ネットワークを構成しており、年間積雪量が6メートルを超える190万人都市札幌において、冬を楽しく過ごし、賑わいを創出するために総合的に計画された最新の都市資源です。将来にわたり、北海道内の他市町村がプロモーションを行うためのショーケースや国際芸術祭の会場としてもこの空間を活用します。

プロデューサー

札幌市、札幌駅前通デザイン検討委員会(篠原修、小林英嗣、笠康三郎)、500m美術館常設化検討委員会(阿部典英、端聡、水田順子、吉崎元章、樽野真生子、小田垣克彦)

ディレクター

株式会社日本都市総合研究所(加藤源、茂手木功)、株式会社KITABA(東村有三)

デザイナー

株式会社栗生総合計画事務所(大野文也)、株式会社ライティングプランナーズアソシエーツ(田中謙太郎)、株式会社ディー・エム(下田明宏)、株式会社鈴木理アトリエ(鈴木理)

詳細情報

http://www.city.sapporo.jp/kensetsu/stn/genzainojigyo/ekimaechika/

札幌駅前通地下歩行空間2011年3月12日、500メートル美術館2011年11月3日
2011年3月12日
販売地域

日本国内向け

設置場所

札幌市中央区

受賞対象の詳細

開発・企画について

サステナブル社会(持続可能な社会)の実現に向けて、応募対象が取り組んだこと

500m美術館においては、メンテナンスフリーな素材を使用するとともに、既存地下通路のメンテナンスを阻害しないように新設部を適宜取り外し可能な仕組みとしました。札幌駅前通地下歩行空間では、公共空間として半永久的に存在し続けることを考慮し、飽きの来ないデザイン、陳腐化しない設備・機能、メンテナンスのしやすさに配慮しました。

デザインについて

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

1年の3分の1が雪で覆われるという札幌の地域特性や高齢化などの時代背景をもとに、気候に左右されずバリアフリーに配慮した地下空間を整備することで、四季を通じて、子ども・お年寄り・障がいのある方など誰もが安全で快適に都心のまち歩きを楽しんでもらうことができます。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

500m美術館においては、長く単調だった地下通路にアート展示を行い、歩行者に視覚的な喜びを提供しています。札幌駅前通地下歩行空間では、地上と地下を繋ぐシンボルとして天井中央部に設けられたスルーホールからは、地上の光、時刻、天候の変化を取り入れられるとともに、地上の樹木や空を眺めることができます。また点在するディスプレイでは、市民投稿型の映像作品や行政情報、広告映像などを提供しています。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

札幌都心部の2大商業圏である「JR札幌駅周辺」と「大通」の既存地下施設や沿道ビル地下に新たに設置した商業施設と接続するとともに、東京以北最大の歓楽街であるすすきの地区等との地下ネットワークの確立により、都心内各地へのアクセス性を向上させ経済活動の活性化につながります。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

単なる通路ではなく、憩い楽しめる空間として、パフォーマンスや音楽等のイベント、アート作品展示、情報発信などの各種催しや、販促、商品PRなどの商業プロモーション、北海道内の他市町村のためのショーケースなどにも利用できる新たなコミュニケーションの場として提供しています。

ユーザー・社会に伝えたいこと

積雪寒冷地である札幌において、地下ネットワークは長らく都市のアクティビティ創出に寄与してきましたが、札幌駅前通地下歩行空間と500m美術館を拠点としてネットワークを再編しすることで、「場所と場所をつなぐ」のみならず、他の自治体との交流・アート活動など「文化と市民をつなぐ」場や、古いものを活かしたリノベーションによる「過去と現在をつなぐ」場の形成し、より豊かな都市文化が育まれることを目指しました。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

札幌市中央区
500メートル美術館
札幌駅前通地下歩行空間

審査委員の評価

この地下歩行空間は、地下街ではなく地下通路である。地下通路はにぎわいを生む店舗群が設置されず、単に通行するためだけの空間として、ローコストでメンテナンスしやすい単調なデザインで計画される事が多い。しかしこの地下空間は、札幌市の商業核である札幌駅と大通公園地域をつなぐ、都市の顔となる主要軸である。その意味を踏まえた地下空間が開発された。その中心となる500m美術館は、アートを楽しみながら歩くギャラリー空間としてデザインされ、また地上からの採光や地上出口からの採光を取り入れる快適性も考慮されている。地下通路の新しい可能性が誕生したといえよう。

担当審査委員| 南雲 勝志   大島 礼治   黒川 玲   手塚 由比   堀井 秀之   森田 昌嗣  

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