GOOD DESIGN AWARD

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CC

2012

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
多世代交流型賃貸集合住宅 [たまむすびテラス(りえんと多摩平・AURA243多摩平の森・ゆいま〜る多摩平の森)]
事業主体名
独立行政法人都市再生機構 東日本賃貸住宅本部
分類
住宅・住宅設備
受賞企業
独立行政法人都市再生機構 東日本賃貸住宅本部 (東京都)
東電不動産株式会社 (東京都)
たなべ物産株式会社 (東京都)
株式会社コミュニティネット (東京都)
受賞番号
12GA10565
受賞概要
2012年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

昭和33年から入居が開始された多摩平団地の団地再生事業の一環として、建替えにより空家となった住棟を民間事業者により再生・活用した事業である。5棟の空家を3区画に分け、公募により選ばれた民間事業者3者がそれぞれの住棟を15〜20年間借り受け、3者が連携して団地の持つ豊かな緑や外部空間を継承しつつ、各者独自の企画により新たな住宅や施設などへ再生を図った。団地型シェアハウス「りえんと多摩平」の2棟、菜園付き共同住宅「AURA243多摩平の森」の1棟、高齢者向け住宅「ゆいま〜る多摩平の森」の2棟で構成され、団地の原風景を残しつつ、若者から高齢者まで多世代が暮らすコミュニティとして生まれ変わっている。

プロデューサー

独立行政法人都市再生機構 東日本賃貸住宅本部

ディレクター

東電不動産株式会社+たなべ物産株式会社+株式会社コミュニティネット

デザイナー

株式会社リビタ+株式会社ブルースタジオ 大島芳彦、吉川英之、小川裕紀、薬師寺将、笹本直裕+株式会社プラスニューオフィス 瀬戸健似、近藤創順+有限会社オンサイト計画設計事務所 長谷川浩己、丹部一隆

詳細情報

http://www.ur-net.go.jp/rebuild/rn2/

利用開始
2011年10月
販売地域

日本国内向け

設置場所

東京都日野市多摩平

受賞対象の詳細

開発・企画について

サステナブル社会(持続可能な社会)の実現に向けて、応募対象が取り組んだこと

既存建物を利活用することで、従来のスクラップアンドビルドとは異なる団地再生を行っている。各住棟は、若者・ファミリー・高齢者という異なるターゲットを設定し、その結果、多世代が暮らすコミュニティの交流が生まれている。また、慣れ親しんだ地域内で多様な選択肢の中から住み替えながら暮らし続ける事ができる。

デザインについて

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

高齢者向け住宅「ゆいま〜る多摩平の森」では、既存の階段を撤去し、エレベーター、片廊下、外階段を新設。共用部分のバリアフリー化を図り、また居室には緊急通報ボタンを設置するなど、高齢者の安心の要素を加えている。平屋の増築部分を設け、小規模多機能型居宅介護施設(2012年7月開設)を導入。併設する集会室のコミュニティキッチンは、地域との交流の場となる多目的室としても活用している。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

低容積率の団地環境と、地味豊かな当該地域の歴史性を鑑みて「AURA243多摩平の森」では貸し菜園やデンマークのコロニへーヴに着想を得た専用庭園群などを敷地内に造営。現代における大地とコミュニティ、住環境とのつながりを土とふれあい収穫する歓びなどを通して体験できる場として再生。建物専有部はかつての細分化された核家族向けのプランを一転し、豊かな自然環境の中ゆとりある2人暮らしが可能なプランとしている。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

団地型シェアハウス「りえんと多摩平」は当該エリアの不動産市場において流通性の低い43平米・3Kという旧型の規格を、3室の個室に改修することにより同面積での収益性を向上。またシャワー・キッチン・ランドリーなどの住宅設備・施設を集約させ複数利用するシェア型の生活スタイルによりイニシャルコストの軽減にも貢献するなど、つながりを重視する若者のライフスタイルの実現と資産の有効活用を同時に実現している。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

従前団地の建設後から約50年間かけて育った木々は、地区内に住む方だけでなく、周辺地域に住む人にとっても貴重な緑を提供している。また、3種類の住棟はそれぞれ、ラウンジ・菜園・食堂といった形で、コミュニケーションの受け皿となる空間を設けており、日常生活において、入居者同士・入居者と地域の方の交流が自然と生まれるような仕掛けがされている。

ユーザー・社会に伝えたいこと

本事業の取組みは、歴史を経てきた団地の魅力を再発見するとともに、これまでにない新たな価値を創造し、付加することにより、地域の活性化につなげる一つのモデルである。少子高齢社会の多様なニーズに応えて団地を再生していくことも、また、地球環境の保全の観点から住棟を改修して活用していくことも、今後一層その重要性は高まってくるものと考えられる。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

東京都日野市多摩平

審査委員の評価

1950年代末に日本住宅公団が建設した郊外団地を、団地再生事業の一環として、3社の民間事業者が協力してリノベーションし、再生させたプロジェクトである。住宅公団が、1950年代から1960年代にかけて建設した団地は、都市郊外の各地に存在しているが、耐久的にも機能的にも寿命が来ている。これらの団地を、かつてのように単に解体したり、建て替えたりするスクラップ&ビルドのではなく、最小限の手を加えることによって、さまざまな家族形態、世代、ライフスタイルに合わせて再生させることは、これからのサステイナブルな住まいづくりには必要不可欠な方法であろう。

担当審査委員| 難波 和彦   安積 朋子   篠原 聡子   安田 幸一  

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