GOOD DESIGN AWARD

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2012

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
アート・プロジェクト、書籍 [アートプロジェクト「八戸レビュウ」と、その記録写真集「八戸レビュウ 梅佳代、浅田政志、津藤秀雄 3人の写真家と88のストーリー」]
事業主体名
八戸市[八戸ポータルミュージアムはっち]
分類
都市づくり、地域づくり、コミュニティづくり
受賞企業
八戸市 (青森県)
株式会社goen (東京都)
受賞番号
12GC31055
受賞概要
2012年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

八戸市民と3人の写真家、梅佳代、浅田政志、津藤秀雄によるコラボレーション・プロジェクト。88人の八戸市民が文章で書いたエピソードをもとに、3人の写真家が八戸の人々の肖像写真を撮影。8ヶ月にわたる期間、作品制作に400人以上の市民が参加した、青森県八戸市にある八戸ポータルミュージアムはっちのプロジェクト。その記録本を森本千絵(goen°)がアート・ディレクションした。

プロデューサー

「八戸レビュウ」事業プロデューサー:吉川由美、書籍プロデューサー:内田真由美

ディレクター

書籍デザインディレクター:森本千絵

デザイナー

書籍デザイナー:宮田佳奈、森田明宏

発売(出版:株式会社 美術出版社)
2011年7月16日
価格

2,000円(税込)

販売地域

日本国内向け

設置場所

書店

受賞対象の詳細

開発・企画について

サステナブル社会(持続可能な社会)の実現に向けて、応募対象が取り組んだこと

はっちがプロデュースした「八戸レビュウ」というプロジェクトでは、市民が市民を取材し、写真家とのコラボレーションによって、文章とポートレイトによる作品を作り上げた。このプロジェクトによって可視化された、地域社会に根付く人と人の絆や、地方都市ならではの生活の風景を書籍の形で出版することで、地方都市の未来の可能性を示し、オルタナティブな価値観を発信すること。

デザインについて

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

「人間同士のコミュニケーションを深く繋ぐ。人を通じてまちを知ることができる」という、「はっち」が行ったコミュニティ・アート・プロジェクトのテーマとプロセスを記録本で可視化すること。一貫して「人」に焦点をあて、それぞれの人生を市民ライターと写真家という2つの視点から描く複雑なプロセスによって描写できた、人が織り成す「まち」の一つの形を、全国に書籍という形で広く発信し、知っていただくこと。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

「生活者の中にまちが見えるということの気付きを与える」という、はっちのプロジェクトテーマを、記録本を通して知ってもらうこと。一人ひとりの日々の営みが集まることでまちがかたちづくられ、お互いに尊重し、尊敬しあうことでそれぞれの人が自分らしく生きられることなど、普遍的でありながら現代生活の中では忘れられかけている価値観を、アートを通して掘り起こし、書籍という形で広く発信し、知っていただくこと。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

「八戸レビュウ」は青森県八戸市という一つの地方自治体を舞台としていたが、「人」に一貫して焦点を当てたプロジェクトであるため、どのまちでも同じコンセプトの事業を実施できる可能性がある。非営利事業のため、直接産業に結びつくわけではないが、今回のプロジェクトでも地元企業や伝統工芸に携わる方が参加し、写真や文章を通して改めてスポットライトを当てることができたなどの成果があった。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

そのまちに生きる一人ひとりの日々やその物語を映し出し、まちを伝えるという「八戸レビュウ」のプロジェクトは、社会の一人ひとりに物語があり、まちや人の魅力の再発見につながるものとなる。それを地方都市、八戸がアートの力で実現したことを知らせることは、社会への大きなインパクトとなる。

ユーザー・社会に伝えたいこと

八戸の人々の日々、まち、“生きること”が詰まった本。写っているのは普通の人だが、それぞれに物語があり、皆特別。その特別を市民とプロの写真家が瞬間として捉え、記録することの大切さ、公的機関がこのプロジェクトを実施した素晴らしさも伝える。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

書店

審査委員の評価

3人の写真家と市民のコラボレーションによる八戸のストーリーである。地域の持つ力はともすればそこに住む人にはなかなか見えないものになってしまいがちである。丹念な取材と撮影、そして市民の文章で描かれた88のエピソードが相乗的に組み合わされ、その土地と人の魅力を改めて浮かび上がらせている。8か月にわたる写真家と市民のコミュニケーションの様子やその展示会の様子はそのまま書籍のデザインに反映され、臨場感あふれるデザインとなっている。このように地域にとってこのような記録を残しておくことは、その地の現実を考え、未来に向かう価値観を育てるという意味で重要である。

担当審査委員| 南雲 勝志   大島 礼治   黒川 玲   手塚 由比   堀井 秀之   森田 昌嗣  

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