GOOD DESIGN AWARD

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CC

2012

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
戸建分譲住宅地のまちづくり [かずさの杜 ちはら台]
事業主体名
積水ハウス株式会社 + 大和ハウス工業株式会社
分類
住宅・住宅設備
受賞企業
積水ハウス株式会社 (大阪府)
大和ハウス工業株式会社 (大阪府)
有限会社アーバンセクション (東京都)
受賞番号
12GA10617
受賞概要
2012年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

かずさの杜ちはら台は千葉県市原市の丘陵地に計画された326区画の戸建住宅地。「子供達の原風景づくり」をテーマに、隣接する緑道と一体となった安全・安心で緑豊かな住環境とコミュニティの創出を計画しました。地区の入口を3つのゲートに限定して交通量を抑制するとともに、各住戸はコモン広場を内包する街路を囲んで配置し、見通しの良いオープン外構を採用。また、良好な景観形成のために無電柱化やアンテナ設置制限を実施。建物には屋根勾配や色彩の制限、敷地にも緑化等のデザイン基準を設けました。さらに、全国初の景観法の提案型景観計画の作成や市有地の住民管理など、住民・行政・事業者が連携したまちづくりに取り組んでいます。

プロデューサー

積水ハウス株式会社 技術本部 設計部東京設計室 原山直道

ディレクター

有限会社アーバンセクション 二瓶正史+積水ハウス株式会社 技術本部 設計部東京設計室 上井一哉/開発部シャーウッド商品開発室 加納学+大和ハウス工業株式会社 住宅事業推進部街づくりグループ 鈴木光章

デザイナー

かずさの杜ちはら台地区住民

詳細情報

http://www.kazusanomori.jp/

発売
2009年2月1日
販売地域

日本国内向け

設置場所

千葉県市原市ちはら台東6丁目

受賞対象の詳細

開発・企画について

サステナブル社会(持続可能な社会)の実現に向けて、応募対象が取り組んだこと

本地区では百年後を見据えた景観まちづくりに取り組んでいます。事業の中では、丘陵の地形を活かした道路計画や隣接する緑道と一体の景色をつくる斜面花壇の設置、生物多様性を維持する在来種の宅地への植樹など地域性の継承に努めました。また、緑豊かなまちなみが引き継がれ、育くまれていくように、植栽管理組合の立ち上げ支援や景観法に基づく提案型景観計画の作成など、住民・行政と協力して景観維持に取り組んでいます。

デザインについて

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

かずさの杜では、丘陵地の地形に合せたなだらかな造成計画を行うとともに、排水用の側溝を道路の中央に設けることで街路と敷地の間に段差をなくし、街全体のバリアフリー化を図っています。また、地区全体の入口を3つのゲートに限定して交通量を抑制するとともに、イメージハンプによって街路を通る車の徐行を促し、コモン広場や街路が子供からお年寄りまで安心して憩い、散策することができるようにデザインを工夫しています。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

かずさの杜は、コミュニティのある暮らしを提供します。住民の交流の場となるクルドサック等のコモン広場を街路の一部に配置し、石・レンガ・タイルの3つの素材から選んだ舗装とシンボルツリーによって、視覚的に「ご近所のまとまり」をデザインしました。また、街路やコモン広場が、周囲からの見守り効果によって、子供から高齢者まで安心して憩い、遊べる空間とするために、各住戸の庭を塀の無いオープン外構で計画しました。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

開発当初だけではなく、事業終了後も良好な景観が引き継がれる、住民・行政・事業者が連携した新たな分譲地開発モデルの構築に取り組みました。両社の営業担当を交えて景観資源を探るワークショップを行い、これを踏まえて景観形成方針とデザイン基準を作成。住民向けの説明会や行政協議を経て、当時の全住民(135世帯)の合意の下、景観法に基づく景観計画素案として取りまとめ、市原市に提案(平成23年4月施行)しました。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

建築資材の多様化に伴って住宅の外観も多様化しているため、調和のとれた美しいまちなみを作るためには、住民が同じ価値観や将来像を共有し、守っていく必要があります。かずさの杜では、各事業者や住民・行政と作成プロセスを共にしながら、その価値観や将来像を景観計画に盛り込みました。これをモデルとしたプロセス共有型のルールづくりの取組みを広げていくことで、日本中の美しいまちなみづくりに貢献することができます。

ユーザー・社会に伝えたいこと

永く住み継がれてきた街には、人々に共有された風景や文化が存在します。これから歴史が始まる新しい街を魅力的なものにしていくためには、どのような風景や文化を作り上げていくのか、住民や行政、事業者など街に関わる人々がイメージや認識を共有することが必要です。街のデザインの本質は、建物の色や形を揃えることではなく、時代を超えて共有し、目指していける街の将来像や方向性を描くことではないかと考えています。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

かずさの杜ちはら台(千葉県市原市)
かずさの杜ちはら台(大和ハウス)
かずさの杜ちはら台(積水ハウス)

審査委員の評価

郊外に建設された300戸余の戸建住宅地に対して、事業者と入居者が共同して景観法を適用し、デザイン・コードを作成することによって景観の統一性を計った全国で最初の試みである。1)建築物の新築、増築、改築又は大規模な外観の変更、2)鉄柱、コンクリート柱、鉄塔、擁壁、煙突の建設等、3)垣柵(生垣を含む)、門柱その他これに類するものの建設等、に対してデザインコードが設定され、該当工事に関しては、その都度申請が求められる。戸建団地と周囲の境界についても共同管理が行われる。景観法を積極的に活用した先進的な街づくりとして高く評価したい。

担当審査委員| 難波 和彦   安積 朋子   篠原 聡子   安田 幸一  

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