GOOD DESIGN AWARD

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CC

2012

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
クールシェア [夏のピーク消費電力(家庭部門)の削減に向けたキャンペーン]
事業主体名
クールシェア事務局(多摩美術大学デザイン学科堀内チーム)
分類
公共領域のための広報・公聴
受賞企業
クールシェア事務局 (東京都)
受賞番号
12GC21018
受賞概要
2012年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

クールシェアとは、夏の猛暑日、家庭ではピーク電力消費の半分以上がエアコンであることに注目し、一人でエアコンを使うのをやめ、涼しい場所をみんなで楽しくシェアすることで、家庭でのピーク電力消費を減らそうという提案です。【おうちでクールシェア】3台のエアコンをつけていたら2台を止め、一部屋に集まり家族団らん。【ご近所でクールシェア】自宅のエアコンを止め、ご近所のお宅に集まっておしゃべりタイム。【自然でクールシェア】エアコンを止めて自然で涼しい場所に行き、のんびりとする。【まちでクールシェア】お店などはエアコンを止めて来た人に長居を認め、割引などの特典も。

ディレクター

堀内正弘

デザイナー

永井一史、マエキタミヤコ、堀内正弘、福嶋勝浩、谷口直嗣、株式会社万葉

詳細情報

http://coolshare.jp

利用開始
2011年7月1日
販売地域

日本国内向け

受賞対象の詳細

開発・企画について

サステナブル社会(持続可能な社会)の実現に向けて、応募対象が取り組んだこと

2011年は電力使用制限令もあり、業務部門の電力消費削減の成果が出たのに対し、家庭部門の電力消費削減が進まなかったので提案しました。長期的にはエアコンのいらない環境作りが目標ですが、停電回避という緊急ニーズに対応するために、稼働数を減らしたエアコンをシェアしようという提案です。アイデアを普及させるために、多くの人が楽しく取り組めるようなインセンティブを主軸に、キャンペーンを構成しました。

デザインについて

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

我慢を強いる「省エネ」は、特にそれが納得できない原因(人的事故)によるということもあり、心理的な抵抗が大きいと思います。そこで「省エネ」を「クールシェア」に置き換えることで、少しでも「楽しく」「気持ちよく」消費電力削減に貢献できるような流れを生み出します。地域のお店が、ちょっと一涼みできる場所を提供すれば、熱中症防止のためのクールシェアスポットになります。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

シェアには、共有により資源の無駄遣いを減らすということのほか、おすそ分け、声がけといった、かつてはあたりまえであった関係を再生させる、という意味も込められています。「クールシェア」が、家族のつながり、ご近所付き合いといった、生活にうるおいを与える感覚を取り戻すきっかけになれば良いと考えています。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

週末に来客数のピークがある商業施設は、平日昼間のキャパシティには余裕がありますので、クールシェアを実施することで、平日昼間の来客数を増やすことができます。「ちょっとクールシェアに行きませんか?」という言葉が一般化すれば大成功です。クールシェアスポットという「点」をつなげ、地域をまわるクールシェアルートができれば、地域の活性化にもなります。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

2012年はクールシェアが環境省の施策に取り入れられ、多くの自治体、個人、企業等が参加し、全国展開となりました。また、熱中症対策としてもたいへん有効であるという評価もいただきました。情報を共有するための「シェアマップ」には、冬の「ウォームシェア」や「スマートムーブ」なども加わり、サスティナブルなライフスタイルを実現するための市民メディアとしての展開を予定しています。

ユーザー・社会に伝えたいこと

エコポイントの導入によりエアコンの台数が増え、結果として家庭部門の電力消費にエアコンが占める割合が高くなりました。また、昨夏は公共図書館が「節電」のために猛暑日の昼間に休館するという、クールシェアとは反対の対応がありました。クールシェアはこのような社会のトレンドとは逆の発想ですが、ぜひ、だれでも楽しく実践できる省エネルギーの方法として普及させていきたいと思います。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

以下のサイトで全国の登録されているスポットを検索することができます。
COOL SHARE (6月1日〜9月30日)
Share Map (通年)パソコン、スマートフォン(iPhone, Android)対応
WARM SHARE (11月1日〜3月31日)

審査委員の評価

一人でエアコンを使うのをやめ、涼しい場所をみんなで楽しくシェアすることで、家庭でのピーク電力消費を減らそうという提案である。ロゴデザイン、キャッチコピー制作、ウエブデザイン等、多くのデザイナーのボランタリーな参画で生み出された。大学という、社会的な合意形成をとりつけやすい組織が主体となったことも特徴である。クールシェアは、コミュニケーションデザインという視点で、社会的な課題に対して、上流からのデザインアプローチで変革を起こすこと試みのひとつの成果である。このプロジェクトに参画した若き学生の意識変革も大きい。

担当審査委員| 南雲 勝志   大島 礼治   黒川 玲   手塚 由比   堀井 秀之   森田 昌嗣  

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