GOOD DESIGN AWARD

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2012

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
キャンパス [東北大学青葉山東キャンパスセンタースクエア/中央棟・ブックカフェ棟]
事業主体名
東北大学工学研究科
分類
公共領域のための空間・建築・施設
受賞企業
東北大学工学研究科 (宮城県)
受賞番号
12GC11015
受賞概要
2012年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

約7千人が集う東北大学青葉山東キャンパスの新しいシンボル「センタースクエア」は、食堂、大講義室、事務室・会議室等が入る中央棟とブックカフェ、これらと一体的に構成される緑豊かな外部空間とを総合的に計画したものである。丘陵地の尾根に沿って配置された中央棟は、吹抜けやガラスカーテンウォールによって透明感の高い明るい内部空間となっており、室内にいながら緑に囲まれている。また、外構から建築、インテリア、家具、サイン、書店に並ぶ書籍までトータルで質の高いデザインを実現するため、各分野で有数のデザイナーによるチームを構成しマネジメントスタッフとともにプロジェクトを遂行した。

プロデューサー

工学研究科センタースクエアWG/小野田 泰明 教授、本江 正茂 准教授、佐藤 芳治 助手、東北大学施設部

ディレクター

建築:山本・堀アーキテクツ/山本 圭介 堀 啓二 地引 重巳

デザイナー

家具:藤江和子アトリエ/藤江 和子 野崎 みどり 宮沢 英次郎 ランドスケープ:プレイスメディア/宮城 俊作 吉田 新 吉澤 眞太郎 サイン:秋山 伸 角田 奈央 照明:近田 玲子

利用開始
2011年3月
販売地域

日本国内向け

設置場所

宮城県仙台市青葉区荒巻字青葉6-6

受賞対象の詳細

開発・企画について

サステナブル社会(持続可能な社会)の実現に向けて、応募対象が取り組んだこと

・大学キャンパスにおいて次代を担う若者が、高いクオリティを持つ建築、家具、外構や植栽に触れ、体感することで、自然や身の回りの空間を慈しむ心を育む人材育成。・食堂の家具には地元東北産の木材を利用している(ホワイトアッシュ集成材、カラマツLVL) ・自然風力により廃熱する自動換気システム排気窓 ・吹抜けによる明るい食堂と事務室などは照明負荷が小さい

デザインについて

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

・豊かな緑陰空間を外にいても中にいても感じることができ、明るく開放的な空間が心身のリラックスを提供する。・集中力が必要な議論がなされる中会議室のためにデザインした、光幕天井による柔らかく均質な光と、遮光性とつや及びテクスチャーを兼ね備えた柔らかいウェーブのカーテンによる品のある乳白色のインテリアが、会議参加者の平常心を保つのに貢献する。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

・おおらかな芝生は学生たちの語らいの場、キャッチボールなど余暇時間を過ごす場所を提供している。・食堂は午前8時から午後8時まで営業しており、朝は朝日の清々しさ、昼食時の賑わい、夕食時はデザインされた照明による演出と多様な空間を提供している。・ブックカフェではデザイン書架による本の森に囲まれて、購買前の書籍もすべて自由に読みながらコーヒーを飲むことができる。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

大学は新たな知恵を生産する場所である。このセンタースクエアは工学研究科のシンボルであり、学生から教職員、研究者や企業人が集える場所である。食堂、講堂、会議室、カフェ、テラス、芝生とそれぞれのシチュエーションで人が集い、時にくつろぎ時に集中して情報を交換し合うことで新しい発想や価値を創出することができる

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

社会に開かれた大学環境の実現 なだらかな芝生のアプローチ、開放的な建築、多様で親しみの持てる家具などによって、学外からの訪問者がアクセスしやすい雰囲気を作っている。また、食堂のみならず市内でも珍しいブックカフェを開店しており、休日でも多くの市民が訪れるようになっている。各種シンポジウムや学会、懇親会などイベントも頻度が高く開催されており、市民の参加も多い。

ユーザー・社会に伝えたいこと

青葉山キャンパスは緑が豊富だといわれるが、それは眺めるだけの緑であった。新しいセンタースクエアには、芝生や緑陰での佇み、木々を眺めながらの食事、芝生でのキャッチボールなどの「親緑空間」や既存の松林を囲んだまるで森のような本棚の中のブックカフェを楽しむ人々の姿がある。この青葉山キャンパスならではの豊かな自然環境を活かした空間デザインを体験しキャンパスライフの思い出として心に刻んで欲しい。

審査委員の評価

食堂、大講義室、事務室・会議室等が入る中央棟とブックカフェ、これらと一体的に構成される緑豊かな外部空間とを総合的に計画されている。丘陵地の尾根に沿って配置された中央棟は、吹抜けやガラスカーテンウォールによって透明感の高い明るい内部空間となっており、室内にいながら緑に囲まれている。必ずしも建物として新しくないが、建築から家具、ランドスケープなど、それぞれ第一線で活躍するデザイナーによる個性的なデザインでありながらもトータルの空間の統一感と完成度は評価に値する。

担当審査委員| 南雲 勝志   大島 礼治   黒川 玲   手塚 由比   堀井 秀之   森田 昌嗣  

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