GOOD DESIGN AWARD

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CC

2012

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
子育て支援施設 [赤ちゃん木育ひろば]
事業主体名
認定特定非営利活動法人 日本グッド・トイ委員会
分類
公共領域のための空間・建築・施設
受賞企業
株式会社内田洋行 (東京都)
認定特定非営利活動法人日本グッド・トイ委員会 (東京都)
受賞番号
12GC10986
受賞概要
2012年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

親子が一緒に遊び、国産材に親しむことを目的とした木育推進型サロン。新宿区との協働事業提案制度実施事業。室内には、子どもたちの豊かな想像力が膨らむよう抽象的な造形作品を数多く配置。天井に浮かぶ雲のかたちや、枯山水をテーマとした「木庭」など想像の世界が広がる空間である。特にハイハイやつかまり立ち時の視線を意識し、乳児が木に親しめる最良の材として“杉”をふんだんに使用した。さらに室内で案内役を務めるボランティアスタッフ「赤ちゃん木育サポーター」を養成するための講座を開設。新宿区民を中心に講座を受けたサポーターが、木製おもちゃを通して来場者である親子と交流し、双方にとって心地よい環境を創出している。

プロデューサー

認定特定非営利法人 日本グッドトイ委員会 理事長 多田千尋 + 株式会社内田洋行

ディレクター

株式会社内田洋行 テクニカルデザインセンター シニアデザインマネージャー 若杉浩一

デザイナー

株式会社内田洋行 テクニカルデザインセンター 若杉浩一、坂本晃彦、堂元洋子、奥ひろ子

詳細情報

http://goodtoy.org/ttm/

利用開始
2011年10月1日
販売地域

国内・海外共通仕様

設置場所

東京都新宿区四谷4-20 東京おもちゃ美術館

受賞対象の詳細

開発・企画について

サステナブル社会(持続可能な社会)の実現に向けて、応募対象が取り組んだこと

日本は世界3大森林国のひとつであるが、木材自給率の低さが深刻な問題となっている。親世代が木の良さを知る場が必要と考え、室内には「日本の隠された宝」という学名をもつ杉をふんだんに活用した。全国10地域から集まった材の心地よさを五感で味わい、ボランティアが山の現状を語りかけ、 国産材活用の促進を目指している。

デザインについて

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

床や壁に杉材を使用したことは、赤ちゃんへの安全の配慮だけでなく、杉の持つ調温・調湿機能を重視したからである。また、木のおもちゃも単純であるが故にあそびを通じて創造力を培うことができる。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

新宿区という立地上、赤ちゃんの豊かな心をはぐくむ「木育」とともに、都市という孤立しやすい環境で子育て中の親が集う、心休まる「サロン」という2点を考慮、赤ちゃん木育ひろばを利用することで豊かな子育てを実現するとともに、木の良さを知ってもらうきっかけにしてもらいたいと考えている。そこから、暮らしの中に木を取り入れるきっかけになればと思っている。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

この赤ちゃん木育ひろばが全国に広がっていくことを期待している。日本全国各地にあるそれぞれの地域の、いわば地産地消の木を使ったこうしたひろばの設置が広がれば、国産材の活用が進むことにつながっていくと考える。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

赤ちゃん木育ひろばは、人と人のつながりを生み出す場でもある。ここでは子育てを媒介とした多世代、他文化の交流が生まれている。また、このひろばで行ったような地産地消の木材利用が進むと、日本の森林を保護する流れにもつながる。

ユーザー・社会に伝えたいこと

柔らかく、おおらかで素朴な杉。軽く、あたたかで、いい香りがする、湿気があると水分を吸い込み、水分がなくなれば割れたり、ひびが入る。生き物としての生命力を感じてもらいたい。花粉症の季節に、やっかいものの代表のように扱われるが、杉を活用 していた昔の暮らしの本質を見直すことで、未来に通じる可能性・未来に求める豊かさ・懐かしい豊かさを感じてもらいたい。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

東京おもちゃ美術館
東京おもちゃ美術館

審査委員の評価

東京おもちゃ美術館の中に設けられた、赤ちゃんと親が木に親しむためのサロンである。木のおもちゃと言っても、いわゆる木でできたおもちゃというのではなく、造形作家が作った、抽象的な作品が並び、子供に媚びていないところが良い。子供達は、木のぬくもりやにおいを感じながら、想像力をふくらませて遊ぶことであろう。間伐材の利用としても評価できる。木育サポーターという木育のための人材育成にも力を入れており、今後の展開が期待できそうである。

担当審査委員| 南雲 勝志   大島 礼治   黒川 玲   手塚 由比   堀井 秀之   森田 昌嗣  

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