GOOD DESIGN AWARD

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CC

2012

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
モノレール [アーバンフライヤー0形]
事業主体名
千葉都市モノレール株式会社
分類
公共領域のための機器・設備
受賞企業
千葉都市モノレール株式会社 (千葉県)
三菱重工業株式会社 (東京都)
受賞番号
12GC10982
受賞概要
2012年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

千葉モノレールは、ニュータウンと千葉都心部をつなぐ世界最長の懸垂型モノレールである。1988年の開業以来、活躍を続けてきた1次車の老朽化に伴い、アーバンフライヤー0形が新造されることになった。バリアフリー対策や新しい安全基準に適合させた新型車両である。モノレールの存在自身を都市のアイデンティティとして表現すべく、「空」を総合的なデザインコンセプトとして、車両、シンボルマーク、車両ネーミングのデザインを行った。車両両端部の床面にもガラス窓を設けるなど、世界最長の空中飛行鉄道として、空中散歩を楽しめる魅力的な公共交通のあり方を目指した。

プロデューサー

千葉都市モノレール株式会社

ディレクター

千葉モノレール新型車両デザイン検討委員会

デザイナー

三菱重工業株式会社 株式会社GKデザイン総研広島

利用開始
2012年7月8日
販売地域

日本国内向け

設置場所

千葉市

受賞対象の詳細

開発・企画について

サステナブル社会(持続可能な社会)の実現に向けて、応募対象が取り組んだこと

高齢化社会では公共交通の存続が不可欠である反面、地方では乗客が伸び悩む事業体が多い。公共交通の新たな価値の構築により、その存続を図ることが求められている。単なる移動具から、より快適に移動が楽しめ、都市景観を豊かに彩り、結果として市民が誇りに感じられる愛着ある移動具を実現すること。省エネルギー化などの取り組みはもちろんであるが、デザインを通して公共交通の豊かな魅力を複眼的に伝え直すことに取り組んだ。

デザインについて

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

移動体のあるべきシートとして、セパレート型のハイバックシートを全席に採用した。ホールド感を高め、加減速時の横揺れや前方への足の投げだしを抑制するシート形状としている。また一般的な通勤車両に比べてシート幅は470mmと広い。乗降扉付近や優先席ゾーンをはじめ、注意を喚起するアクセントカラーを室内の適所に配しているが、注意色により室内の心地よい雰囲気を崩さないようカラーコーディネートに注意を払った。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

「空(そら)」をコンセプトとしたダイナミックかつシンプルな外観デザインや、移動の時間をより快適に楽しむことができる、眺望性を高めた明るい室内空間など、市民の日常に魅力的な風景と移動時間を提供することを意図した。車両両端部の床に設けた窓から直下の眺望を楽しめるほか、室内妻部に木目やガラス素材を使用して、移動空間としての質感を高めている。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

都市内の空中を滑るように走る世界最長のモノレールを千葉市のアイデンティティとして魅力的に伝えるため、「空(そら)」というコンセプトを核とした質の高い車両づくりに注力した。新型車両の導入は、企業やその都市のイメージを伝え直す良い機会でもある。新型車両のブランド化を意識的に図ることで、千葉都市モノレールや千葉市のイメージ向上に貢献でき、さらには観光の1資源につながっていくことも期待できる。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

都市アイデンティティの視覚化や、空中散歩を楽しむ仕掛けといった、懸垂型モノレールの本質的な魅力を浮き彫りにすることによって、「移動するだけ」と捉えられがちであった公共交通を、これまで以上の社会的価値として高めることに貢献できたのではないかと思う。尚、環境面では、VVVFインバータ制御としたことで、従来車両より20%の省エネ効果を見込んでいる。

ユーザー・社会に伝えたいこと

公共交通は、単なる移動手段という価値を超え、その地を豊かに彩るコミュニケーションツールとして機能する。乗り物としての魅力を掘り下げた、想いを込めたデザインの力がそうさせると信じたい。アーバンフライヤー0形の活躍が、都市または地域の価値を向上させる良き事例となることを信じている。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

千葉市内(千葉モノレール沿線)
新型車両アーバンフライヤー0形のfacebookページ
千葉モノレールのホームページ

審査委員の評価

懸垂型の千葉都市モノレール二世代目の魅力について、床下や腰壁から景色を見下ろす眺望性として捉え直した窓、浮遊感を伝える新鮮な車体外観のグラフィカル処理とともに評価。この魅力ある外観に加え、室内のホールド感あるハイバックシートは公共交通として大切な清掃性にも配慮されて、カラーコーディネートされた注意喚起色から、車両内外装のシンボルロゴやネーミングまで、総合的デザイン展開による魅力的な公共交通の提案を評価したい。

担当審査委員| 福田 哲夫   櫛 勝彦   羽藤 英二   原 研哉   吉村 等  

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