GOOD DESIGN AWARD

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CC

2012

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
点滴スタンド [点滴スタンド HP-TS10]
事業主体名
コクヨファニチャー株式会社
分類
研究・教育・医療のための機器・設備
受賞企業
コクヨファニチャー株式会社 (大阪府)
受賞番号
12GC10952
受賞概要
2012年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

患者の物理的使いにくさと共に、心理的な負担も軽減することを目指してデザインされた点滴スタンド。脚は身体の前方、または側方で保持しても安全で歩行し易い形状となっており、ハンドル等の優しい形状は点滴のチューブが引っかかりにくく、入院中の心理的不安も軽減させる。また、患者だけでなく、病院運営側の使い易さにおいても考慮されており、水平スタッキング機能はバックヤードでの収納効率を向上させ、輸液用フック部は、先端部を水平方向に内側へ曲げることで、輸液パックを吊り下げやすく、カーテン等にも引っかかりにくい形状となっている。さらに本体支柱の高さ調整時に急落下を防止するエアダンパー機構で、安全性にも配慮した。

デザイナー

コクヨファニチャー株式会社 デザイン室 大木一毅、商品開発部 松下早苗、杉浦志穂

詳細情報

http://www.kokuyo-furniture.co.jp

発売
2011年12月20日
価格

45,150 ~ 71,400円 (消費税込)

販売地域

日本国内向け

受賞対象の詳細

開発・企画について

サステナブル社会(持続可能な社会)の実現に向けて、応募対象が取り組んだこと

再生プラスチックなどリサイクル可能な素材の採用や、耐久性とメンテナンス性による製品の長寿命化、部品点数削減による省資源化に努めた。また、材料の再利用のための設計上の配慮も行った。グリーン購入法適合商品。

デザインについて

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

支柱に近づける脚形状により、足元が不安な患者も、身体の前でハンドルを両手で保持し、無理のない姿勢で歩行できる。また、通常の点滴スタンド同様、身体の側方でハンドルを片手で保持することも可能。サークル型ハンドルは、持ち方の方向性を問わず握りやすく、チューブ類が引っかかりにくい形状と言うメリットがある。また、輸液等を吊り下げるフックの形状の工夫や、スタッキング機能など、看護士の働き易さにも配慮した。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

医療空間は、患者や医者、看護師など病院をとりまく人々の快適さ、働きやすさが大切である。患者や看護士のストレスや不安を軽減することで、質の高い治療や看護を受けることができ、患者が快適な入院生活を送ることができる。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

安定性と歩き易さの両立、バックヤードでの収納性を考慮し、スタッキング可能な4本タイプの樹脂脚を採用した。特徴的な形状をした輸液フックは、カーテンが引っ掛かりにくいのと同時に、フック先端の向きを水平方向にする事で、輸液パックの取り付け、取り外しのし易さの向上に貢献している。また本体支柱の高さ調整時に急落下を防止するエアダンパー機構を採用し、安全性にも配慮した。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

患者と看護士、お互いの不安やストレスを取り除き、快適な医療空間を実現することは、治療や看護の質を向上することにもつながる。また、水平スタッキングが可能なので、コンパクトに収納でき、スペースの有効活用に貢献する。

ユーザー・社会に伝えたいこと

医師や看護士の不足等、日本の医療現場は様々な問題を抱えている。その様な厳しい状況の中、常にベッドの横に設置され、移動の際にも携帯しなければならない点滴スタンドから医療現場の環境を改善し、快適な入院生活に貢献できればと考えた。また、誰もが点滴スタンドを好んで使いたくはないはずである。しかし、自分の身体を良くするためには必要なアイテムであり、なるべく一緒にいて安心できる、頼れる存在を目指した。

審査委員の評価

おなじみステンレス製の点滴スタンドをさまざまな工夫を取り入れ一新した意欲作である。カーテンへの引っかりを防止 する。輸液吊下げフック。チューブのからまりがないソフトな上下調節可能な樹脂製円形ハンドル。患者の歩行の妨げ にならない変則H型脚部。それらは全て患者の移動を妨げる阻害要因を、ひとつひとつ丹念につぶし解決した結果、辿りついた必然のデザインと言える。脚部は水平スタッキングが可能で病院側絵の配慮も見られる。素材の使い方、色彩計画など奇麗にまとめられた良いデザクィンである。先進医療機器に比較すると成熟しきた感のある製品である が、それと患者と病院の眼で真摯に再考した姿勢にも好感を持った。

担当審査委員| 山村 真一   國澤 好衛   馬場 了   村上 存   山本 秀夫  

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