GOOD DESIGN AWARD

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CC

2012

GOOD DESIGN|グッドデザイン・ものづくりデザイン賞

受賞対象名
被災地支援ビジネスモデル [東日本大震災被災地周辺域の杉を活用したエコファニチャー事業]
事業主体名
株式会社ワイス・ワイス
分類
ビジネスイノベーション、ビジネスモデル
受賞企業
株式会社ワイス・ワイス (東京都)
受賞番号
12GB30920
受賞概要
2012年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

このたび私たちは、東北大震災被災地域の皆さんと連携し、杉本来の風合いを生かす木材を積層する工法、デザインにより、耐久性、強度に優れ、シャープで現代的なデザインの椅子、テーブルをリーズナブルな価格で作る“しくみ”をつくりました。伐期を迎えているにも係わらず日本中で行き場を失っている杉、特に東日本大震災による甚大な被害を被り、その上風評被害にも苦しむ東北の被災地周辺域の杉を使い、家具を製造することで、自然環境へ貢献するばかりでなく、被災地の林家、林業従事者、製材所、木工工房の人々と力を合わせ、豊かな未来を創造するしくみをデザインしました。

プロデューサー

株式会社ワイス・ワイス 代表取締役社長 佐藤岳利

ディレクター

株式会社ワイス・ワイス デザイナー 野村由多加

デザイナー

有限会社 榎本文夫アトリエ 榎本文夫

詳細情報

http://www.wisewise.com

発売予定
2012年11月1日
価格

50,000 ~ 200,000円 (当商品中、上記販売価格の下限はスツール・上限はテーブルとする。)

販売地域

国内・海外共通仕様

受賞対象の詳細

開発・企画について

サステナブル社会(持続可能な社会)の実現に向けて、応募対象が取り組んだこと

東北大震災をきっかけに、被災地の林業者、製材所と、都市部で活動する私たちが直接繋がり連携するしくみを作りました。この連携をベースに更に環境NGOや社会問題解決をテーマとするNPOなどと連携を発展させ、環境問題や社会貢献に意識を持つ消費者と繋がり、ポジティブなマインドで社会全体を好転させるしくみを創造し、東北発、世界に通用するエコファニチャーを事業化、被災地への経済復興に貢献するしくみを作ります。

デザインについて

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

私たち日本人のこころのルーツである東北の山々に育つ木々。出所の明らかな木々たちを、東北の人たちが伐り、家具にする。人と人との縁でつながり作られた、トレーサビリティーが100%明白な柔らかい無垢の家具。そんな家具に毎日に触れ、囲まれて暮らすことが出来たら、人々は朗らかで明るく前向きな人生を送ることが出来るのだと思うのです。そんな人たちを支える家具を提供するしくみです。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

私たち日本人は、東北大震災をきっかけに、家族のこと、ほんとうに大切なこと、ものごとの本質、人生の意味などについて以前よりより深く考えるようになりました。大切な人生や家庭を支えるにふさわしい暮らしの道具とはいったいどんなものなのか。生活を通じて、購買を通じて少しでも自分に出来ることはないだろうか? そんな考えを抱いている人たちに応えるしくみを提供したいのです。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

高度化し、グローバル化する現代社会は、巨大なシステムが複雑に絡み合い、自分の生活がどう成り立っているのか分からなくなってしまった。スペンドシフト。自らの消費行為で世の中を理想の姿に変えていく。そんな意識を持つ生活者と共に、人と人との縁で作られた、トレーサビリティーが明白な製品を分かち合う。共助の精神で長期的視点に立脚し、ほんとうの意味で“豊かな社会を創造するしくみとしての産業”を創造したいのです。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

国産材を使うことで、例えば欧州からの輸入木材に費やす輸送エネルギーを6分の1に抑えることが出来る。また、15〜20%と世界の先進国の中では群を抜いて高い違法伐採木材の輸入割合を少しでも軽減することが出来る。人と人との縁で作られた顔の見える家具は、中国をはじめとする低価格帯商品のように使い捨てする気持ちに成らず、いつまでも愛しんで使う気持ちを育むことが出来るであろう。

ユーザー・社会に伝えたいこと

現代に暮らす普通の生活者を対象に、魅力的な家具をお届けすることは勿論のこと、被災地支援、違法伐採問題の解決、環境貢献など、環境意識や社会貢献意識を潜在的に持つ人々、ロハス層、エシカル層に働きかけ、消費行動を通じて社会全体を好転させるしくみを創造する。その結果として、被災地に雇用が生じ、経済的に貢献できるばかりでなく、日本の林業、自然環境が健全化されることを目指します。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

ワイス・ワイス表参道
ワイス・ワイスのオリジナル家具

審査委員の評価

「東日本大震災の被災者が本当に求めているのは、自立するための仕事を持つこと」である。それに応えるビジネスモデルの確立とは、長期的な雇用の『仕組みをつくる』ということに他ならない。 そのためには被災地周辺域の杉を使った産業を起こすことを前提に、高付加価値な商品デザインが必須となる。そうすることで被災地の林家、林業従事者、製材所、木工工房へ連鎖的な経済貢献をすることに繋がり、復興を支援する『しくみのデザイン』が構築される。工場でシステム化された製作行程を完成させているのも、持続性を保証する重要な要素である。 家具デザインを商品化するためには杉の柔かさを克服し、家具に使用可能な圧縮・接合などの技術を導入する必要があった。この一連のプロセスは未来の日本林業、自然環境の健全化のモデルケースともなり得る。 以上のことから商品デザインを軸にした、持続的な被災地支援のためのビジネスモデルとして高く評価した。

担当審査委員| 日高 一樹   タナカノリユキ   永井 一史   松下 計   吉田 順一  

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