GOOD DESIGN AWARD

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受賞年度
年度(から 年度まで)
特別賞
企業情報
CC

2012

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
コンサルティングサービス [人間中心設計によるプラント運転画面設計コンサルティングサービス]
事業主体名
横河電機株式会社
分類
ビジネスメソッド、ビジネスマネージメント
受賞企業
横河電機株式会社 (東京都)
受賞番号
12GB30905
受賞概要
2012年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

プロセスプラント用制御システムの監視操作画面は、プラントの安全性に関わる重要な要素である。従来の複雑で理解や判断に時間を要する「データ主体」の画面から、オペレータのメンタルモデルの分析や認知工学、感性工学に基づく設計を行い、熟練オペレータの暗黙知を形式知化する人間中心デザインを取り入れた「情報主体」画面に改善することにより、安全性の向上を目指す。設計初期から顧客に参加いただき、その考え方やそれに基づく画面作成のガイドラインを提供することで、顧客自身が画面デザインの基本スキルを習得することができ、長期間にわたって維持管理していく、というプログラムをコンサルティングサービスとして構築、提供した。

プロデューサー

横河電機株式会社 VPSセンター マーケティング部 企画課 四ノ原 弘一郎

ディレクター

横河電機株式会社 コーポレート本部 コーポレート・コミュニケーション室 デザイン企画グループ 髙野 直人

デザイナー

横河電機株式会社 コーポレート本部 コーポレート・コミュニケーション室 デザイン企画グループ 髙野 礼子、池月 雄哉

発売
2011年11月
価格

200万円〜 (事業規模により変動)

販売地域

国内・海外共通仕様

設置場所

※販売対象地域は日本国内を中心に、欧米、アジア、中東地域

受賞対象の詳細

開発・企画について

サステナブル社会(持続可能な社会)の実現に向けて、応募対象が取り組んだこと

プラント操業は24時間365日連続稼働を20年近く継続する。長期稼働の中で、効率化/省エネ化/安全性を高めるために、部分的な設備更新や改造などが行われることは珍しくなく、運転画面もその都度対応し改変する必要がある。継続的にプラントの安全性を維持するためにも、運転画面の健全性を維持管理できるスキルを顧客自身が習得することは、サステナブル社会においては重要と考え、サービスの仕組みを検討した。

デザインについて

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

過剰なストレス環境下では、ミスを犯す可能性が高まる。プロセス異常を知覚しやすくし、注意喚起、正確な判断などプラントの安全確保に重要な初動段階におけるシステムとの対話品質を向上させ、ユーザの作業負荷、時間圧負荷などのストレス軽減を図った。HMI設計作業へのユーザ参加を前提とし、内容理解や課題発見、改善策提案などシステムとの永続的積極的な関係性を維持することで、使用者のモチベーション向上も図った。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

プラントオペレータの作業負荷、時間圧負荷などのストレス軽減と、システムに対する親密度合を高めることで、交替勤務前提の過酷な作業環境下で低下しがちな労働意欲の向上を目指した本サービスは、オペレータの生活品質をより良い方向へ導くとともに、仕事に対する誇りや自信を芽生えさせるきっかけを提供する。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

モノづくりの現場において、熟練者の技術継承は共通の課題である。プラント操業における熟練オペレータの暗黙知を分析し形式知化する際に、デザイン的思考を追加することによって、作業負荷の改善や安全性の向上が期待できる。技術継承によって生産現場の安定を図ることで、事業全体の継続性の安定化にもつながることが期待できる。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

爆発や有毒ガスの漏洩などの危険が伴うプロセスプラントにおいて、安全は何よりも優先される。システムを監視操作するオペレータのミスを低減することは、周辺地域社会に住む人々の生活や環境の健全性維持にとって、重要な要因の一つである。また、プラントの安定稼働は物資の安定供給にもつながり、社会生活安定の条件とも言える。人為的課題を改善する本サービスは、プラントの安全性向上に必要な活動を支えている。

ユーザー・社会に伝えたいこと

プラントは社会を支える産業基盤として非常に重要な役割を担っている。一方デザインはその活動領域を広げているが、まだ産業分野での役割は低い。デザインの考え方や手法は産業分野でおいても有効な側面があるが、生産財デザインでは一般消費財とは異なるコンセプト、アプローチが必要となる。本サービスはデザインに馴染みがない産業分野で、その有効性を活用してもらう機会を作り、広めていくための一つの解なのである。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

横河電機株式会社本社

審査委員の評価

技術者同士のコミュニケーションという特殊な言語や記号が支配されてきた場面に、デザイン概念を導入することによって、顧客ニーズも取り組んで、やり取りに幅と奥行きがもたらされている。どちらかといえば、これまで「デザイン」が導入されてこなかったエンジニアリングの世界で活用されることで、さらにユーザーフレンドリーかつアフォーダブルな仕組みの進化(インターフェース)が期待できる。

担当審査委員| 日高 一樹   タナカノリユキ   永井 一史   松下 計   吉田 順一  

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