GOOD DESIGN AWARD

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CC

2012

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
オフィスビル [ウッドスクェア (ポラスグループ ポラテック本社ビル)]
事業主体名
ポラテック株式会社 ジェイアール東日本建築設計事務所
分類
産業領域のための空間・建築・施設
受賞企業
ポラテック株式会社 (埼玉県)
受賞番号
12GB10867
受賞概要
2012年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

「木に携わる企業として、木の良さを伝えたい。」その思いから木組みのオフィスビルをデザインしました。鉄骨を木で覆い耐火性能を持たせた木質ハイブリッド構造躯体の構造美を露出することにより、木の力強さ、温かさを明快に表現、従来のオフィスビルの無機的なイメージを払拭しました。木質ハイブリッド構造を採用した建物では国内最大規模となります。木部には国産のカラマツ間伐材を使用し、仕上材やオフィス什器にも国産材を使用しており、サスティナブルな木材利用と国内林業の活性化を推進しています。オフィス機能に留まることなく、銘木などの展示室も併設し、近隣の子供たちへ木の魅力を伝える役割も果たしています。

プロデューサー

中内 晃次郎

ディレクター

森田 昭廣

デザイナー

ポラテック新社屋開発Pjチーム

詳細情報

http://www.polus-tec.jp/

利用開始
2012年3月1日
販売地域

日本国内向け

設置場所

埼玉県越谷市七左町2丁目7番地

受賞対象の詳細

開発・企画について

サステナブル社会(持続可能な社会)の実現に向けて、応募対象が取り組んだこと

木質ハイブリッド構造に使用する木部を国産のカラマツ間伐材を利用することで、大量に国産木材を使用しました。(641立米使用、住宅換算で約105棟分)その他にも床仕上材に国産栗の無垢材、オフィス机に国産桧集成を使用し、国内林業の活性化に貢献すると同時に、温かみのある快適な空間を実現することで、使用する社員からも地域住民からも長く愛されるオフィスビルを目指しました。

デザインについて

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

オフィス家具や通路の素材として木材を利用。耐火被覆材として使用されている柱、梁の長野産間伐材と共に無機質になりがちなオフィスを木の持つ温かさや生命感を感じられる空間デザインが実現しています。デスクやキャビネットからは桧の心地よい香りが漂い、木材の調湿機能、木の表面の凹凸が生み出す光の拡散作用は人間の五感をリラックスさせ豊かな職場環境の提供が可能となります。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

オフィス家具は一般的に耐久性が必要とされますが、今回取り入れている木の家具はあたたかみがある一方、耐久性などには難があります。しかし、木を扱い住宅や構造材を販売する企業の社員として木のデリケートさも理解し大切に使用していくという姿勢をテーマに、採用される事となりました。素材の違いが人の意識を変え、その暮らし方に変化をもたらす一例となれば、真のサスティナブルの実現に繋がると考えます。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

木組みの美しさを前面に打ち出した外観デザイン。それを大規模建築に取り入れる事で木材の利用方法の可能性が広がり、国内に豊富に存在する木材資源の利用促進に繋がります。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

人間にとって身近な自然素材である木を前面に打ち出したデザインのウッドスクェアは、木の魅力を余すところなく紹介できる見学施設も併設されています。地域の子供達はここで、「木から与えられるヒトや環境への恵み」を学び、サスティナブルの考え方を養うことができる、生きた教育の場となっています。

ユーザー・社会に伝えたいこと

「木の可能性」を広く世の中に伝えること。木のある暮らしがいかに私たちに恩恵をもたらしているか。それは伝統的な日本家屋にのみならず、学校や病院、地域コミュニティ、子供たちの遊び場など。木に寄り添うことは、命に触れることであり、木の命から発せられるぬくもりや強さが、私達に「生きる力」を与えてくれます。木の持つ可能性は無限であり、それをこの建物を通じて感じてほしいと思います。

審査委員の評価

本受賞対象をはじめ、鉄骨を木で覆い耐火性能を持たせた木質ハイブリッド構造躯体の建物はすでに先行例はあるが、国内ではまだ事例が少なく、本対象が実現しているように、木質系の素材の持つ暖かさや、国内林業の活性化のためにも更なる普及が望まれる。工事費が高くなることが普及のネックとなっていると考えられるが、構法上の革新的な試みやデザイン上のサポートでコスト軽減ができるなどの提案も必要だろう。企業理念を体現して木材を積極的に有効に使用しており十分評価に値するが、外壁、構造材、内部仕上げ材、什器家具を一貫したデザインポリシーでコントロールするなど、さらなる検討も求めたい。

担当審査委員| 千葉 学   乾 久美子   北山 恒   廣村 正彰  

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