GOOD DESIGN AWARD

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CC

2012

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
シェアハウスのメディア化と入居者サービス [シェア高輪TENTMENT]
事業主体名
安田不動産株式会社
分類
生活支援のためのサービス・システム
受賞企業
安田不動産株式会社 (東京都)
受賞番号
12GA30732
受賞概要
2012年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

シェアハウスにコンセプトを設定し、そのコンセプトに沿った外部リソースと連携することで、シェアハウス自体をメディア化し入居者サービスにつなげるモデル。大型のシェアハウスにコンセプト設定(本件ではアウトドア)を行い、館内に情報拠点としてのアウトドアコンシェルジュデスクを設置。外部のサプライヤー(メーカー、量販店、キャンプ場など)のマーケティング拠点および販促拠点として活用する。その活動が入居者への情報・サービス提供につながりコミュニティ活動の活発化と深化につながる。またその活動と情報発信がシェアハウスの入居者満足度の向上と新規入居者の獲得にもつながっていく。

プロデューサー

安田不動産株式会社 塚田、須藤、小式山

ディレクター

安田開発株式会社 笠井、松本

デザイナー

株式会社ボノボ 福島、堀江、瀬戸+株式会社エクスプルーブ 石田

詳細情報

http://www.yasuda-re.co.jp/tentment/

利用開始
2012年3月11日
販売地域

日本国内向け

設置場所

東京都港区高輪1-20-2

受賞対象の詳細

開発・企画について

サステナブル社会(持続可能な社会)の実現に向けて、応募対象が取り組んだこと

築40年を超える建物に手を加え蘇らせた本件だが、設備・空間デザインはどうしても年月の経過によりニーズのずれがでてしまう。そこで建物ではなくソフト面で魅力的なコミュニティを維持するための仕掛けとしてコンシェルジュデスクを設置し物件をメディア化した。入居者へのイベント開催やアウトドア情報の提供を外部サプライヤーと連携し実施。年月の経過に負けずにコミュニティ価値を増大させ持続可能な不動産物件としている。

デザインについて

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

・屋上テントテラス、ボルダリングウォールなど身体的感覚を呼び覚ますデザインをしている。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

・入居者へコミュニティ育成のきっかけとなるアウトドアイベントや情報が提供されている。・近い趣味志向を持つ人たちが集まることで新規のコミュニティ参加者でも心理的抵抗が少なく参加が可能となっている。・都心でありながら、農園での野菜栽培や屋上テントテラスでのキャンプなどの非日常のアウトドア生活を送れるという生活提案をしている。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

・アウトドアサービスサプライヤーにとってのマーケティング・販促のメディア拠点となっている(5月末時点までで常時連携先:7社、イベント協賛・連携先:通算21社)。・趣味をテーマにした新しい切り口でのシェアハウスサービスにより従来シェアハウスに目を向けていなかった層に興味を持たせたことでシェアハウスマーケットの拡大に寄与した。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

・既存の築40年以上の建物躯体をリノベーションして活用することで環境負荷をさげている。・テント、BBQコンロ、折りたたみテーブルなどのアウトドアグッズを施設側でシェアすることで各人がグッズを所有することよりも無駄を省けている。

ユーザー・社会に伝えたいこと

費用をかけないでもアイデアと空間デザインの工夫次第で各種媒体への発信力をもち入居者の需要を創造していくことが可能であるということ。シェアハウスに「趣味」というテーマを設定することでコミュニティ育成と深化を手助けする付加価値を生み出すことができるということ。またシェアハウスという不動産が一種のメディア価値を持ち、テーマに沿った業界にとってのマーケティング・販促等の場として機能するようになること。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

東京都港区高輪1-20-2
TENTMENT公式ホームページ

審査委員の評価

共通項がある人達が集まるようなコンセプトを設定することで、シェアハウスがその趣味や活動の情報拠点としての機能をもち、住人と経営双方にメリットが生まれる「仕組み」として提案された例。この物件の場合は「アウトドア」をコンセプトとし、まとまった数のアウトドア愛好者が一カ所に集まるため、外部ショップの連携や情報セクターが関わって商品が紹介されたり情報が提供される。そういう活動がメディアで伝えられることで、より多くの関連情報が集まり、物件所有者も新規入居者を獲得しやすくなる。コンセプトの「アウトドア」はわかりやすい形で建物のリノベーションにも反映されている。運営の仕組みと空間構成の両方にデザインが関わり、新しい価値を生んだ好例といえるだろう。施設や特殊な道具を必要とする趣味で同じようなシェアハウスが生まれたら、今までは手の届かなかった人たちにその趣味が開かれるような、生活がより楽しくなる可能性もはらんでいると思う。

担当審査委員| 難波 和彦   安積 朋子   篠原 聡子   安田 幸一  

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