GOOD DESIGN AWARD

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CC

2012

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
集合住宅 [北浦和VALLEY]
事業主体名
川辺直哉建築設計事務所
分類
住宅・住宅設備
受賞企業
川辺直哉建築設計事務所 (東京都)
受賞番号
12GA10634
受賞概要
2012年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

北浦和駅から7分ほど歩いた住宅地に建つ14戸の集合住宅です。この計画では、建築のボリューム操作によって生まれる空間を、住まい手が敷地の周辺状況と関わるための余白として扱い、集まって暮らし日々共有することで、周囲の街と緩やかに繋がるきっかけになればと考えました。賃貸集合住宅が、普遍的な街の資産として受け入れられるためには、建築が周囲の様々な状況を受け止めながら、住まい手の生活を緩やかに周囲と関係づける共用部を、意志のある余白として用意する必要があると考えています。

デザイナー

川辺直哉建築設計事務所 川辺直哉

詳細情報

http://www.kawabe-office.com/index.html?page=topic_detail&category_part=1&id=145

利用開始
2011年9月
販売地域

日本国内向け

設置場所

埼玉県さいたま市浦和区

受賞対象の詳細

開発・企画について

サステナブル社会(持続可能な社会)の実現に向けて、応募対象が取り組んだこと

外壁は、樹脂モルタルスタイロ横引きとしています。表情のある外壁面は、経年劣化を享受できるような仕上げとしています。賃貸集合住宅が使い続けられていることが何よりの持続可能性を引き出すことと考え、共用部を含めた建物全体が住まい手に日々の環境の変化を楽しむ場と成ることを目指しています。

デザインについて

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

敷地周辺を歩いてみると、都内の住宅街とは異なり、戸建て住宅は広めの空地をもち、昔ながらの路地があちこちに点在しています。敷地は南北2面道路に接しており東西には、木造2階建ての戸建て住宅、共同住宅に隣接しています。郊外の住宅街ならではの空地(庭)など外部空間を共用部に引き込み、植栽や視線の抜けなどの借景を最大限活かせるように、共用部や開口の位置を慎重に配置しています。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

入居者の方々からは、「1ルームではあるけれど、戸建て住宅ような感じを受ける」、「窓の数が多く、色々な方向に開いているので昼間は明るく照明の使用時間が以前よりも減った」などの声を数多く頂いています。ボリュームが分割されているので、外部をまたいだ隣の住戸の壁をインテリアの一部として取り込むことができ、実際の面積以上に感じる開放感が、住まい手の意識を外部へと向ける事が出来ます。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

事業計画のみに偏った集合住宅になるのではなく、建築が周囲の様々な状況を受け止めながら、住まい手の生活を緩やかに周囲と関係づける共用部をもつことで、普遍的な街の資産として受け入れられていきます。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

開口部に複層ガラス、水洗器具は節湯型水洗、共用部にLED照明、床には無垢フローリング、壁には珪藻土クロス、給湯器も潜熱回収型(エコジョーズ)を使用しています。ボリュームを分割することにより、開口部をより多く取れるようになり採光を確保できます。それにより照明器具への依存時間を減らす事が出来ます。ヴォリュームを分割し角度や幅をつける操作を行う事で、室内環境がより快適になり省エネルギーにつながります。

ユーザー・社会に伝えたいこと

賃貸集合住宅が、普遍的な街の資産として受け入れられるためには、建築が周囲の様々な状況を受け止めながら、住まい手の生活を緩やかに周囲と関係づける共用部を意志のある余白として用意する必要があると考えています。また、その共用部に事業的な価値をどのように付加していくかが、これからの課題です。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

北浦和VALLEY

審査委員の評価

総戸数14戸という小規模な集合住宅をあえて3つのボリュームに分解して、住戸の居住性を上げるとともに街並みの景観にも効果的な隙間を生み出している。そのデザインも洗練されており、小規模集合住宅の一つのプロトタイプとなりうる計画として評価できる。ただ、協調されている隙間が、オートロックで街路とはきりはなされており、アクティビティとして街とは切り離されているように見え、このあたりのさらなる提案が望まれる。

担当審査委員| 難波 和彦   安積 朋子   篠原 聡子   安田 幸一  

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