GOOD DESIGN AWARD

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CC

2012

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
集合住宅 [プラウド伊丹郷町レジデンス、ジオ伊丹ザ・レジデンス]
事業主体名
野村不動産株式会社・阪急不動産株式会社
分類
住宅・住宅設備
受賞企業
野村不動産株式会社 (東京都)
阪急不動産株式会社 (大阪府)
受賞番号
12GA10621
受賞概要
2012年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

中世以来酒造・俳諧など豊かな産業・文化が息づき、景観条例の重点区域ともなっている伊丹市の中心市街地「伊丹郷町地区」。その中でも、JR伊丹駅から続く酒蔵通り(=文化軸)、小西酒造本社などが並ぶ産業道路(=産業軸)に包まれた中心地である2街区に約250戸の集合住宅を計画。2街区・3街路を一体的に開発・整備する手法を採用し、酒蔵・寺院・商店等を主体に構成された美しいまちなみの文脈を丁寧に読み取ることで、既存景観を未来へ育むデザインに取組んだ。酒蔵の架構構造や白壁など既存の歴史的な景観をモチーフに、豊かな水景や二つの住棟がまちなみに呼応する外観デザインを創出し、既存景観に新たな魅力と趣をもたらした。

プロデューサー

野村不動産 住宅事業本部 大阪支店事業開発部長 水野克明、阪急不動産 取締役マンション事業推進部長 曽野泰行

ディレクター

野村不動産 住宅事業本部 事業開発三部 推進課 副部長 榊原 洋、阪急不動産 マンション事業推進部 担当部長 尾谷良洋

デザイナー

株式会社日建ハウジングシステム 理事 設計部長 福留篤志 / チーフデザイナー 吉岡智子

引渡日
2012年3月29日
販売地域

日本国内向け

設置場所

兵庫県伊丹市伊丹二丁目

受賞対象の詳細

開発・企画について

サステナブル社会(持続可能な社会)の実現に向けて、応募対象が取り組んだこと

永く住まうための安心感の提供と、これからも長く愛されつづける景観の再構築をテーマとした。酒蔵・寺院・商店等で構成される『伊丹郷町』の重要な景観要素である白壁・水路をランドスケープに、商家における垂木のモチーフを外観デザインに取り込んだ。さらに、既存のまちなみのカラーコードを分析した色彩の選定を実施。住まいとしての安心感と都市に寄与するデザインを融合させ、歴史あるまちなみの発展を実現した。

デザインについて

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

2街区の中央及び両側を通る街路を、伊丹の景観を彩ってきた要素(白壁・瓦や惣構え跡の水路等)で再構築し、視覚に加えて聴覚にも訴えかける潤い豊かなランドスケープを実現。景観に配慮した照明を施すことで「安心感」を創出した。また、櫛引の白壁や光により表情を変えるタイル・瓦を用い、地域景観と呼応しながら経年深化するデザインを実践し、約250戸のボリュームに対して、ヒューマンスケールの住まいを提供した。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

外観には既存の景観要素を活かしつつも、洗練されたデザインを実現し、まちなみに調和したランドマークを創出。共用部には、既存の松や景石を再生させ、この街が大切にしてきた歴史的な要素を自然に感じられる空間を実現した。また、2街区・3街路を一体的に開発・デザインし、2敷地の建物それぞれに2つのエントランスを設け人の流れ・交流動線に配慮。豊かなコミュニティを自然に育む空間を提供した。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

酒蔵・寺院・商家等で構成されていた伝統的な中心市街地「伊丹郷町」に、既存のまちなみと響きあいながらも新しい息吹を感じさせる永住の住まい=集合住宅を共存させることにより、人が集い、コミュニティが持続していく。さらに、街の誇りとなるランドマーク性のある2街区の集合住宅を創出すること、2街区の中心と両側の街路沿いを美しく整備し、未来へ発展するまちの活気や賑わいの創出を提供した。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

この地を象徴する酒蔵や商家の室礼(白壁や瓦、松や景石)、モチーフ(酒蔵の架構構造や垂木の意匠)といった地域景観を未来に受け継ぐとともに、新たな息吹を感じさせるデザイン(水路の再構築やカスケードのあるランドスケープ、モチーフを活かし洗練された外観ファサード)を加味することで、市の条例で重点地区に指定される「伊丹郷町」の景観の面的なまちなみ形成(=広がり)に、一つの方向性を提供した。

ユーザー・社会に伝えたいこと

集合住宅は持続可能な都市実現の第一の担い手として周辺の環境・コミュニティ・景観を次代につなぐ装置となる。本物件のように永住の暮らしを営む空間の創出は、失われつつあるコミュニティ・景観の再構築の実現へとつながり、人・景観・コミュニティが時代と共に育ち、育まれていく社会を実現する。街区から街路、まちなみへとデザインが広がり、サステナブルな発展へとつなぐことが集合住宅として求められる機能のひとつである。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

兵庫県伊丹市伊丹二丁目

審査委員の評価

異なるディベロッパーによる2つのプロジェクトが連携して計画されることで、街路の景観がコントロールされ、街のなかに心地よい通り抜け空間が創出されている。また、歴史的な景観や災害時の共助への取り組みの効果もその連携によって、さらに地域に貢献できるものとなっている。

担当審査委員| 難波 和彦   安積 朋子   篠原 聡子   安田 幸一  

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