GOOD DESIGN AWARD

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CC

2012

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
サンクタス川崎タワー [サンクタス川崎タワー]
事業主体名
オリックス不動産株式会社
分類
住宅・住宅設備
受賞企業
株式会社スタイレックス (東京都)
受賞番号
12GA10628
受賞概要
2012年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

川崎の駅前に建つ33階・300戸の共同住宅です。空中庭園を高層階に配する事により、単調で閉鎖的になりがちな高層住宅においても開放的な住環境を得られるよう計画しています。様々なタイプの庭園をプランに組み込み、四季折々の緑・雨音や風を感じ取る事ができます。美しい眺望だけではなく、居住者同士のコミュニティを育む新しい高層住宅の形です。

プロデューサー

株式会社C&style 岡本 美都夫

デザイナー

デザイン・基本設計:株式会社スタイレックス 三苫健次郎、実施設計:株式会社錢高組一級建築士事務所

詳細情報

http://www.sakicolle.jp/

利用開始
2012年4月1日
販売地域

日本国内向け

受賞対象の詳細

開発・企画について

サステナブル社会(持続可能な社会)の実現に向けて、応募対象が取り組んだこと

ヨーロッパではスラム化したタワーブロックが解体される事例が増えていると聞きます。コミュニティの不在は治安を低下させ、居住率を下げてしまいます。永く快適に暮らせる居住空間には、健全なコミュニティが育まれる環境が必要です。空中庭園の提案はそこに一つの回答を示すものです。

デザインについて

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

高層住宅はサッシ性能が高くなるため、屋外環境と遮断される傾向が強くなります。また階層で分断されたアプローチは住民間コミュニティを形成しづらくします。リアリティが希薄な住環境は人の様々な感覚を鈍化させる傾向があり、高層階で快適に暮らしつつも感受性を豊かに保てる形とはどのようなものか?という課題に一つの回答を示唆できたのではないかと考えます。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

空中庭園は住環境を向上させるためのものですが、同時に外観上のシンボルとなっています。また外皮のデジタライズされたドットパタンは、ブラインド型断面のタイルにより季節・見る位置・天気によって陰影が変化します。環境を映し変化し続ける外観は見ていて飽きません。駅やショッピングモールからの注目を意識する暮らしは、適度なハリを伴うでしょう。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

共用空間の充実と事業性を成立させた高層住宅の事例として広く認知して頂くことで、スペックやヴォリュームに偏ったマンション建設の現状を、少し立ち止まって見直すきっかけになればと考えます。永く住める共同住宅が増え、成熟した住環境を多くの人が持てるようになることを願っています。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

サスティナブルな共同住宅をつくることは、ライフサイクルを意識した構造やSI等の技術的プログラムが重要です。しかしそれにも増して健全なコミュニティ、良好な自然環境、可変性、劣化しないデザイン等の人の感性に働きかける要素こそが大切なのだと考えます。

ユーザー・社会に伝えたいこと

共同住宅をデザインすることは快適な居住環境をつくることはもちろんですが、居住者と街との関係性を考えることでもあります。ユーザー間のコミュニケーションが充実し、それが外観に滲み出る。そんな正直で親密なデザインは、街の風景をより豊かなものにしてくれるのではないでしょうか。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

オリックス不動産株式会社
サンクタス川崎タワー

審査委員の評価

眺望はよいが、住戸がそれぞれ孤立しがちなタワーマンションの計画にとって、居住者間のコミュニケーションへの配慮は、災害時や居住者の高齢化などを考えれば、評価できる取組といえる。また、単に共用空間を配するだけでなく、バラエティに富んだ庭園との組み合わせも生活空間を豊かにするだろう。ただ上層階での強風への配慮や住戸との関係など、気になる点もある。

担当審査委員| 難波 和彦   安積 朋子   篠原 聡子   安田 幸一  

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