GOOD DESIGN AWARD

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CC

2012

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
集合住宅 [ライオンズ町田マークスフォート]
事業主体名
株式会社大京
分類
住宅・住宅設備
受賞企業
株式会社大京 (東京都)
受賞番号
12GA10627
受賞概要
2012年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

町田市は非常に活気のある都市で、分譲住宅に自身の現在のライフスタイルを表現したいと考える人々が多いと思われた。そのため、本建物(地上13階56戸の分譲集合住宅)においては、住宅がライフスタイル表現の「ショーウィンドー」となるよう計画・デザインを行った。バルコニー面のファサードがそれぞれの住戸の個人生活を街に美しくディスプレーするための装置として機能することで、街との間に生き生きとした関係を持った集合住宅建築を実現し、街並が豊かになることをめざした。又、「グリーンコリドール」と名付けた沿道緑化のための工夫は快適な歩行空間を創出し、住宅内部と街の双方に効果的に潤いを与えている。

プロデューサー

株式会 社大京 中山雄生/十河信也/富松理恵

ディレクター

株式会社DAN総合設計 小柳実/岸田壮史

デザイナー

有限会社船田アーキテクツ 船田徹夫

詳細情報

http://lions-mansion.jp/

発売
2010年11月28日
販売地域

日本国内向け

設置場所

東京都町田市原町田2丁目9番12号

受賞対象の詳細

開発・企画について

サステナブル社会(持続可能な社会)の実現に向けて、応募対象が取り組んだこと

町田駅周辺地域は緑が少なく、緑化を進めて行く必要がある。成長中の街なので、本計画地が単体として効果的な緑化を行うだけでなく、ここでの緑化提案が、他の計画に応用され、発展するようなシステム(手法)となる事をめざした。セキュリティーと緑化を同時に満足させ、夜景としても潤いがあり、道の安全性を確保できるシンプルな手法を開発した。これが他の敷地や計画に刺激を与え、緑化が進んで行くための取り組みを行った。

デザインについて

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

個人の生活領域が柔らかく街に開かれた透明感あるファサードデザインとした。リズム感のあるモダンな白い格子によって住戸が縁取られ、住戸一つ一つが独立したショーウィンドーとなっている。集合住宅においては近隣関係やプライバシー確保を優先することで、街と居住者が生き生きとした関係を持つきっかけを得にくい場合が多いが、本計画においては地域活動への参加がスムーズに行われることが期待できる。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

ディスプレー要素を最優先するいわゆるデザイナーズ住宅とは一線を画する永住品質を提供する。次世代省エネ基準・高効率熱源機・エコガラスの採用等、サスティナビリティーを考慮したものとなっている。さらに、住戸の間取りやインテリアカラー・住設機器を複数バリエーションの中から選定できるシステムを採用することで、基本的機能性を担保した上で、居住者の独創性と理想のライフスタイルを実現できる計画とした。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

「分譲住宅」の保守性・画一性は打破すべきことだが、この保守性は消費者の要望であるとも言える。住宅供給側はマーケットに忠実であろうとするが、これを読むことは難しく、「これまでと同じもの」以外は常にリスクを負う。しかし、本計画では、新たな可能性へのチャレンジを行った。本計画の販売の成功は、郊外都市においても保守層以外が多く存在することを実証し、マーケットへの応え方とデザインのあり方に一石を投じた。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

「グリーンコリドール」と名付けた列柱と植栽を合体させたシステムにより、街の中に新たに緑豊かな沿道空間をつくることで、環境へのローインパクト化を図ると共に、町田街道を通る人々に心理的な潤いを与えている。又、この植栽への連続した照明によってこれまで暗かった歩道を夜間においても安全で快適な環境につくり変えた。この手法が近接する地域の他の計画の参考となり、緑豊かな街並形成に役立つ事が期待される。

ユーザー・社会に伝えたいこと

集合住宅は街並に大きな影響を与える施設だが、多くは外部との関係性を欠いた単調で画一的なものになりがちだ。本計画では集合住宅が閉じた箱ではなく、柔らかく開かれたもの、生活表情が豊かな建物にしたいと考え、建物に内外を繋ぐ隙間をたくさん作った。内部の様子が感じられ、緑や光が溢れ出している。本計画では、このような隙間をデザインしたと言えるが、これが生き生きとした街並を育てて行く上で必ず役立つと考えている。

審査委員の評価

生活の表出を前提として、それが都市の景観との一部となることも念頭においた「ショウーウインドウ」というファサードのコンセプトには共感できる。またのそのデザインも適度な多様性があり、都市景観に貢献している。グリーンコリドールもマンションと街路の双方への効果が感じられる、ただし、廊下側のファサードは、バルコニー側のようなデザイン提案がなされていないのが、残念である。

担当審査委員| 難波 和彦   安積 朋子   篠原 聡子   安田 幸一  

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