GOOD DESIGN AWARD

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CC

2012

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
集合住宅 [CasaVilla 真地]
事業主体名
有限会社義空間設計工房
分類
住宅・住宅設備
受賞企業
有限会社義空間設計工房 (沖縄県)
受賞番号
12GA10630
受賞概要
2012年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

沖縄本島南部の新しく開通した国道と県道が交差する交通量の多い角地に位置する、地上4階建ての集合住宅。道路などの公共空間と建物が建つ私的空間との緩やかな繋ぎ方や、角地としての景観のあり方、入居者のプライバシー対策などを、緑化やオリジナルデザインの花ブロックを用いて提案している。特に、集合住宅の外皮に花ブロックを用いたダブルスキン構造とすることで、沖縄ならではの半戸外空間のアマハジテラスを生み出し、休憩や作業場、干場として活用し易い環境を創出し、雨樋や室外機等の設備機器の目隠し、またプライバシー対策も行いながら入居者とまちとをゆるやかに繋ぐ景観に配慮した計画としている

プロデューサー

伊良波 朝義

ディレクター

伊良波 朝義

デザイナー

伊良波 朝義

詳細情報

http://www.gikuukan.com/

利用開始
2010年3月1日
販売地域

日本国内向け

設置場所

沖縄県那覇市字真地169番地1

受賞対象の詳細

開発・企画について

サステナブル社会(持続可能な社会)の実現に向けて、応募対象が取り組んだこと

気候風土に適した住まい方を取り入れる(提案する)ことで、人工的な環境に頼りすぎない暮らしを実現し、消費エネルギーを減らすことができる。また、高耐久の躯体や素材、スケルトンインフィルの採用により、将来のニーズの変化に対応可能な仕組みを構築することで、スクラップアンドビルドを防止し、環境への負荷を低減できる。

デザインについて

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

一般的に幹線道路の角地は、すみ切りや横断歩道設置のため街路樹などが乏しいため、道路(歩道)と建物間を積極的に緑化し、通りを行きかう人へ潤いを与え、まちと建築とのゆるやかな繋がり方を提案している。また、敷地内の樹木や光と影が織り成す花ブロックの外壁により、無機質な建物の表情を柔らかく、かつ涼しげな景観を作り出し、近づきやすい環境を提供している。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

住まいは一定の囲繞感があって安心や安全、心地よさを得ることができる。庭の生垣や樹木は、屋敷を適度に囲繞し、道路などの公共空間から私的空間を緩やかに繋いでくれる。集合住宅のバルコニーの一部を花ブロックのスクリーンで囲繞することにより、屋敷囲いの効果を得ながら、まちと建物がダイレクトに繋がるのではなく、緩やかに繋ぐことができ、生活者を豊かにしてくれる。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

沖縄県の総生産のうち、わずか4%の製造業が県税の24%を占め、総生産28%のサービス業は県税16%の状況となっている。総生産に対する県税の割合が約10倍の状況から、製造業が県経済を牽引する要素を多く含んでいる。花ブロックなどの県産材を生産する製造業が活性化することにより、雇用が創出され、自立型経済の構築に大きく寄与できるものと考えている。(数字は約)

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

地場で産出される木材や石材、土などの素材(建材等)、あるいは地場産業で生産される製品は、その土地特有の風景(景観)をかたちづくる要因となりえる。地場産業を含めた循環型社会を構築することで、道路や建物などを含め全国一律のシステムから脱却し、地域固有の風景へと変化することが可能と思われる。無理のない社会構造とすることで、輸送や物流なども含め環境への負荷も抑えることが可能となる。

ユーザー・社会に伝えたいこと

交差点の角に立つ建築が、地域や周辺環境へ与える影響は計り知れないものがあり、特に住居系の建築の場合、プライバシー対策を図りつつも景観に配慮した豊かなファサードが要求される。施主(発注者)の意向も取り入れながら、地域や周辺環境双方の関係性も考慮した上での計画を実施する必要がある。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

沖縄県那覇市字真地169番地1
沖縄 一級建築士事務所 義空間設計工房

審査委員の評価

沖縄本島の南部に、新たに通された道の交差点に建つ集合住宅である、住戸棟は南北に細長い2棟に分けられ、2棟の間は、外部に開放された動線空間「小道=スージグァー」になっている。2棟の住戸棟の南面と東西面にはバルコニーがあり、その先端には沖縄特有の花ブロックを積んだスクリーンが規則的に建てられている。バルコニーとスクリーンは直射日光と通風をコントロールする伝統的なアマハジテラスである。沖縄の風土が生み出した伝統的なデザインボキャブラリーを現代的に再解釈し、積極的に取り入れた、沖縄ならではの集合住宅である。

担当審査委員| 難波 和彦   安積 朋子   篠原 聡子   安田 幸一  

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