GOOD DESIGN AWARD

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CC

2012

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
コーポラティブハウス [コマツナギテラス]
事業主体名
下馬の集合住宅建設組合
分類
住宅・住宅設備
受賞企業
有限会社佐藤光彦建築設計事務所 (東京都)
株式会社アーキネット (東京都)
株式会社興建社 (東京都)
受賞番号
12GA10612
受賞概要
2012年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

東京都世田谷区の住宅地に建てられた、11戸からなるコーポラティブハウスである。メッシュ状のスクリーンとガラスで構成された、かつての縁側のような場所を周囲に巡らせることによって、過密な都市環境の中で開放的な居住空間を生みだした。植栽やカーテン、簾などによって外部との関係を調整しながら生活することが出来る。コンクリートの床と鉄骨の柱による構造により、自由な間取りと将来的な変化への対応が可能である。さらに、無表情なまちなみに対して、人々の生活している表情が適度に感じられる、柔らかな建築の姿を生み出した。

プロデューサー

株式会社アーキネット

ディレクター

有限会社佐藤光彦建築設計事務所 佐藤光彦

デザイナー

有限会社佐藤光彦建築設計事務所 佐藤光彦

利用開始
2012年2月5日
販売地域

日本国内向け

設置場所

東京都世田谷区下馬

受賞対象の詳細

開発・企画について

サステナブル社会(持続可能な社会)の実現に向けて、応募対象が取り組んだこと

あらかじめ全てを用意するのではなく、生活しながら必要に応じてカスタマイズすることが可能な設計とし、将来的な家族構成や周囲の環境の変化に柔軟に対応しながら持続可能な住空間をデザインした。

デザインについて

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

過密な都市環境の中で人々が孤立せざるを得ない現在の閉じた住環境に対し、適度に解放され、人々の関係を新たに調整することが出来るようなデザイン。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

住民それぞれの生活に合わせた自由な間取りが実現でき、将来的な家族構成の変化などにも対応可能な構造であること。共用廊下からつながる縁側(バルコニー)を介した住民同士や近隣とのコミュニケーションがうまれること。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

これまで、さまざまな集合住宅が建設されてきたが、新たな構造形式の提案や、ペリメーター部分の構成方法などのモデルケースとして、建設産業等に貢献できると考えている。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

無表情で閉じたまちなみに対して、人々の生活の表情が適度に感じられるような、柔らかな建築の姿をデザインしたこと。縁側部分の庇やスクリーンなどによって外部環境に柔軟に対応することにより、機械的な空調に頼りすぎない生活が可能となること。

ユーザー・社会に伝えたいこと

隣の住人が何をしているのかもわからない、閉じた空間の集積となってしまった現在の都市に対して、適度にプライバシーを保ちながら、人々の生活の表情がまちににじみ出すような、開放的で柔らかい住空間のデザインを考えました。住民それぞれが環境をカスタマイズすることが可能で、家族構成の変化などにも対応できます。持続可能で、豊かな表情を持ったまちをつくり出すことを目指しています。

審査委員の評価

密集住宅地に建つコーポラティブハウスである。主構造を鉄骨の丸柱と梁のないフラットスラブとし、外周に鉄骨の耐震ブレースを配置することによって、コーポラティブハウスに必要不可欠な、フレキシブルな平面計画を可能にするとともに、軽快で透明な空間を実現している。これに加えて、建物全周に縁側的なバルコニーを巡らすことによって、防火区画を確保し、直射日光や風雨を制御するとともに、バルコニー先端にメッシュ状のスクリーンを取り付けることによってプライバシーとセキュリティを確保している。通常は両立させることの難しい「透明で軽快な空間」と「プライバシーとセキュリティ」を、新しいデザインボキャブラリーの創出によって両立させた先進的な建築である。

担当審査委員| 難波 和彦   安積 朋子   篠原 聡子   安田 幸一  

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