GOOD DESIGN AWARD

キーワード
受賞年度
年度(から 年度まで)
特別賞
企業情報
CC

2012

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
外神田の家 [外神田の家]
事業主体名
株式会社プライム建築都市研究所
分類
住宅・住宅設備
受賞企業
株式会社プライム建築都市研究所 (東京都)
受賞番号
12GA10610
受賞概要
2012年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

豊かなシークエンスを持つ階段脇に位置する住宅兼アトリエです。印象的な階段の風景に、いかにこの建物が関わっていけるかを考えました。高低に変化する視点、特に俯瞰的な視点からのあり方を模索し、内外を隔てる壁をワンフロア毎に折る単純な形態操作に至りました。壁の折れ方によって生まれる基壇部の緑化スペースでは四季の変化を楽しめ、階段の上り下りという同様の体験から内外異なる風景を獲得します。居住者や訪れる人にある体験が残る、一枚の絵としてではない「風景としてのファサード」となっています。

プロデューサー

小谷野直幸+大西正朗/PRIME

ディレクター

小谷野直幸+大西正朗/PRIME

デザイナー

小谷野直幸+大西正朗/PRIME , 徳安義紀/TOK-TEC

利用開始
2012年4月1日
販売地域

日本国内向け

設置場所

東京都千代田区

受賞対象の詳細

開発・企画について

サステナブル社会(持続可能な社会)の実現に向けて、応募対象が取り組んだこと

外部環境として、階段の上り降りで変化する風景、緑化スペースは地域の人が愛着をもてる存在になるよう心がけた。内部環境は3層吹抜けを利用した全館空調によって制御される。コンクリートの蓄熱性能を活用できる外断熱の外壁は、全館空調の制御した室内環境を内部に留める最善の方策である。またエネファームの発電システムは、在宅勤務の建築主のライフスタイルに合致し、電力の高効率利用を可能としている。

デザインについて

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

この建物によってつくられる豊かな階段風景は訪れる人にとっても楽しみな場所となる。階段の上り下りによって見えてくる風景や、木々の種類が変わっていくことは、歩くことの楽しさにつながっていく。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

内部でも外部と同様に階段の上り降りで壁のあり方や見える景色が変化する。4層の都市型住宅にとって、階段を上る楽しみがあることが今後10年、20年にわたって生活していく上で非常に重要だと考えている。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

いわゆる住宅然とした風体ではない外観のあり方や、あらたな屋上緑化のあり方を提示できたことで、消費者の選択肢を広げることができたと考えている。技術的な面でいえば、断熱モルタルと断熱材の併用で、断熱性能を確保しつつモルタルの外観を実現できたことは大きな成果だと言える。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

印象的な階段の風景に、いかにこの建物が関わっていけるかを考えることは、同時に住宅の公共性について考えることにつながっているように思う。住宅の中で外観はもっともわかりやすく公共性を提示できる部分と言える。この場所を訪れ階段を通る楽しみは、体験を通した風景の記憶として、地域に根付き広がっていくと考えている。

ユーザー・社会に伝えたいこと

住宅をつくることは街並みに貢献ることでもあり、周辺住民との一種のコミュニケーションツールにもなり得ると考えています。どうすれば風景全体が魅力的にできるかを考えた外観デザインは「住宅らしさ」を消すことで風景として、街の一部として見てもらえるように考えました。そこに住む人だけでなく、通りかかった人が街の中で自然を感じる機会になればと思っています。

審査委員の評価

東京都心に建つ住宅兼アトリエである。敷地に3mの高低差があり、敷地脇に公共の階段通路が通っている。住宅の壁面が各階で屈折し、段々状の緑化された屋上庭園とともに住宅の内部と外部にそれぞれ特徴的な空間を創り出している。坂や階段という高低差がある通りは、そこを通過する市民の視点の高さも変わっていく東京の貴重なシークエンスであり、楽しさと豊かさを市民へ与える住宅の有効な設計手法として高く評価された。

担当審査委員| 難波 和彦   安積 朋子   篠原 聡子   安田 幸一  

ページトップへ