GOOD DESIGN AWARD

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CC

2012

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
住宅 [フォレストバス]
事業主体名
生田京子建築研究室
分類
住宅・住宅設備
受賞企業
生田京子建築研究室 (愛知県)
尾関勝之建築設計事務所 (東京都)
受賞番号
12GA10604
受賞概要
2012年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

この作品は、森に浸るための別荘である。中庭には、高い位置から木の陰が映りこみ、それが時間とともに刻々と変化する。自然の表情は、白いキャンバスの上に木陰・光といった形で変換される。木々からの距離感は場所のとりかたで調節され、季節や日差し、時刻など環境のさまざまな表情によって、居場所が見出されることであろう。「家型に三角形平面を穿つ」ことで、斜め上方向へ空間がぬけていく開口が生まれ、10m超の木々の枝先まで見上げることが可能となった。

ディレクター

生田京子

デザイナー

生田京子、尾関勝之

詳細情報

http://ikutalab.net/projects/forestbath.html

利用開始
2010年7月20日
販売地域

日本国内向け

設置場所

長野県北佐久郡

問い合せ先

生田京子建築研究室
Email: kyoikt@gmail.com
URL: http://ikutalab.net/

受賞対象の詳細

開発・企画について

サステナブル社会(持続可能な社会)の実現に向けて、応募対象が取り組んだこと

この住まいは、自然の豊かさを満喫するための空間であり、空間は余剰をはぶき、シンプルな中に外の森の気配を享受する構成となっている。なお、すべて自然換気により成り立っている。

デザインについて

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

70代夫妻のクライアントが、できるだけ長い年月この建物で過ごせるよう、車椅子生活なども想定して2階にリビングがくる構成はさけ、シンプルでバリアの少ないワンフロア構成とした。ワンフロアでありながら、森の高さに対応して生活を開いていくことのできる空間となっている。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

自然に対して、逆三角形の開口という構成により、開くことと閉じることを同時に可能にしている。自然との関わりかたとして、単に開放するのではなく、心地よい場所・距離感を選びとることを可能にすることで、新しい感覚や価値観を提供している。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

平面上でハの字型の壁を採用してX軸Y軸をかねることで、無柱の大空間を実現している。抽象的な空間表現のため、照明を見えるところにつけるのではなく、大開口のH鋼梁の中に仕込んで、反射で照射するなどの、工夫を行っている。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

本作品は、自然の中に暮らす文化的な価値感を提示するものである。自然の光や音、緑といった様々な要素を、めいいっぱい享受し、自然に対して開いていくことで、機械的な空調にたよらず過ごすことが可能となっている。

ユーザー・社会に伝えたいこと

この作品は、白いミニマルな空間の中に、自然の豊かさをそのままリフレクトする箱として設計されました。風で揺れる木立の枝葉の影までもが、白いキャンバスの上に投影され、太陽の位置が刻々と変わるのが体感されます。自然の音に耳を傾け、時を過ごしていくすがすがしさを感じていただければと思います。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

生田京子建築研究室

審査委員の評価

針葉樹林が美しい別荘地に建つ住宅である。切妻屋根のシンプルなボリュームから三角形平面を切り取っただけの単純なジオメトリーの操作から、これほどの豊かな空間が生まれたことに驚く。比較的混み合って隣家が建っているため、外部からのプライバシーを確保しながら、内部からは斜め上方へ視界が広がり、森の木立からの木漏れ日が楽しめるようになっている。白い壁に陰影が映り込み時間の経過とともにゆっくりと過ごす老夫婦の姿が目に浮かぶような作品である。

担当審査委員| 難波 和彦   安積 朋子   篠原 聡子   安田 幸一  

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