GOOD DESIGN AWARD

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CC

2012

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
戸建住宅 [Le49]
事業主体名
株式会社APOLLO一級建築士事務所
分類
住宅・住宅設備
受賞企業
株式会社APOLLO一級建築士事務所 (東京都)
受賞番号
12GA10595
受賞概要
2012年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

RC造の基壇に鉄骨造の白い箱がずれながら搭載された外観に木造の屋根が架かっている。1階北側の静かなアトリエに面する中庭は高塀で囲われ、プライバシーを配慮。東側には水廻りと一体になった寝室を設け、森の緑景がリゾートホテルのような非日常性を演出する。1階とは対照的に、2階にはファミリールームの大空間が広がる。計算された開口部配置によって周辺の森や目前に広がるパノラマの景色が切り取られ、壁面には収納や水廻りが整然と造りつけられている。鉄と木で構成した五角形の大屋根は、大胆かつ繊細なディテールワークでこの大空間の美しさに一役買っている。自然環境との共存、開放性と閉鎖性のバランスが本住宅のテーマである。

プロデューサー

黒崎敏 / APOLLO一級建築士事務所

ディレクター

黒崎敏 / APOLLO一級建築士事務所

デザイナー

黒崎敏 / APOLLO一級建築士事務所

詳細情報

http://www.kurosakisatoshi.com/architecture/2011/le49/index.html

利用開始
2011年12月25日
販売地域

日本国内向け

設置場所

神奈川県鎌倉市

受賞対象の詳細

開発・企画について

サステナブル社会(持続可能な社会)の実現に向けて、応募対象が取り組んだこと

外壁の杉板打放し面および吹付けタイル面には美観保護の為に光触媒塗料を塗布している。親水性に富み、太陽の力で汚れを分解し、雨の力で洗い流すセルフクリーニング効果を発揮してくれる。また全電化住宅にすることで、将来的な太陽光パネルの設置なども準備し、災害など不測の事態にも対応できるような仕様とした。また海側の深い庇は開口部の保護に加え、直射日光を遮り、安定した自然光を室内に取り込むことを可能にしている。

デザインについて

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

人間にとって自然環境は癒しの存在でありながらも、本来は大変厳しい存在でもある。そのため住宅には人間と自然が共存するための器としての役割もある。長く緩やかなスロープは来る者の高揚感を煽り、内部の美しい天井模様を見ながら内部階段を上ると、遮るものがないパノラマの絶景が広がる。そのような大胆な仕掛けは、人間と自然が対峙するために必要なシナリオであり、最高の感動をつくり上げるための「間」に他ならない。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

世界経済の先端で激務をこなす建主にとって住宅は癒しの場であり、次なるビジネス戦略を生み出す創造の場でもある。また絵付け教室を営む夫人にとって、住宅は仕事と生活が混在する器であり、アトリエで気持ちよく創作しながら、2階でゲストをもてなすことも日常だ。空間のなかに仕事と生活を程良く混在させるために、自然に恵まれたロケーションの力を最大限にひきだし、生活と仕事、いずれにも偏ることのない工夫を施している。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

RC造、鉄骨造、木造の3構造の長所を生かしながらバランスよく配合することで住宅が完成している。混構造であるがゆえ、建設に携わる専門家の知識や経験が集約され、純粋な構造にはない独特なディテールや構成が生まれた。また職人間の議論も白熱し、いかにして異なる構造や仕上げを共存させるかという課題に向かい合いながら、団結して知恵を絞りだす姿勢が生まれた。これが複雑な構造をシンプルに見えるデザインの正体である。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

職住近接を目指し都心で生活を送る人々にとって、自然環境と共存しながら生活することは憧れでもある。週末住宅としてスタートした本計画がほどなくして本宅へとシフトした経緯には、タワーマンションという人口的都市生活にある種の限界を感じていたことと、自然環境で生活を送る必要性を感じたことがある。海の眺望を引き継ぎ、自然と共存しながらも、地に足のついた都市生活の新しい生活スタイルのスタンダードと言えるだろう。

ユーザー・社会に伝えたいこと

都会生活を送る人々が遠く離れた自然溢れる環境で生活を送ることには相当な覚悟がいる。もしそれを可能にする理由があるとすれば優れたデザインの住宅で暮らすということではないか。敷地の特性を最大限に視覚化することが建築設計の役割であるならば、デザインの素晴らしさが距離や時間を縮める唯一の切り札になるだろう。都市で身を削る勇敢な仕事人に、時を忘れるような豊かな場所や空間を提供するのも建築家の使命であろう。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

神奈川県鎌倉市
APOLLO Architects & Associates

審査委員の評価

相模湾を見下ろす鎌倉山に建つアトリエを併設した戸建住宅である。2階ファミリールームの大空間における繊細なディテールを持ち木梁で構成された五角形の大屋根、そして大開口から見えるパノラマ風景色のバランスが美しい。1階には水廻りと一体になった寝室を設け、堅牢なRC造で囲み、アトリエに面する中庭は高塀で囲み、プライバシーをうまく確保している。敷地周辺の豊かな自然環境と共生する美しい住宅である。

担当審査委員| 難波 和彦   安積 朋子   篠原 聡子   安田 幸一  

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