GOOD DESIGN AWARD

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2012

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
住宅 [ふくしまの家KUMIKO]
事業主体名
合同会社地球と家族を考える会
分類
住宅・住宅設備
受賞企業
合同会社地球と家族を考える会 (福島県)
受賞番号
12GA10584
受賞概要
2012年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

ふくしまの家KUMIKOは100%地場産材で造る地産地生の住まいです。「地産地生」とはその地域で産まれたものをその地域で生かし、家族・地域・地球全てに心地良いものを提供したいとの願いを込めて職人集団「地球と家族を考える会」が名づけました。地場産杉を主材として自然素材と自然エネルギーにこだわり抜いたKUMIKOはシックハウスの原因となる新建材を極力使わないアトピーの家族にも安心な住まいです。無垢材で包まれた室内は木の持つ調湿効果で快適そのもの。伝統構法による木組み+新技術(国交大臣認定)は東日本大震災にもびくともせず、耐震性にも優れた住まいであることが立証されました。

プロデューサー

嶋影 健一

ディレクター

嶋影 健一

デザイナー

嶋影 健一

詳細情報

http://www.earth-family.co.jp

発売
2010年1月30日
価格

25,000,000 ~ 35,000,000円 (プランによる)

販売地域

日本国内向け

設置場所

福島県須賀川市雨田字後中山136

受賞対象の詳細

開発・企画について

サステナブル社会(持続可能な社会)の実現に向けて、応募対象が取り組んだこと

主素材である木は持続可能な社会をつくる、唯一枯渇しない資源である。建築に木を多用することで、植えて育てて、伐って使い、また植えてのサイクルを実現しようとしている。これがサスティナブル社会を作る根源となる。また、快適なエコ暮らしの為と、心地よさの為に太陽エネルギーを活用できる設備を構造に組み込み、家の最終章には土に還る素材とリユースできる建て方を採用している。

デザインについて

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

車いすでの生活も可能なように段差を作らず広い開口構成で、老人から子どもまで全てに快適な暮らしを提供できるユニバーサルな家である。一番身体に近い床・壁・天井は調湿作用と共に殺菌作用もある杉の無垢厚板を使い、シックハウスの最原因となる接着剤はご飯から作る米糊を使用する等、住まいからの健康を積極的に応援する。キッチン空間を核とした構成は食を中心に家族の和を育むことで心の健康も応援する。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

サスティナブルな暮らしの原点として自給自足が可能な家庭菜園を取り込んだプランと家族全員が食や料理に関われるプランを推奨する。これは子どもの積極性を伸ばし、未来への人材育成を応援するためである。高齢者へは終の棲家として可能な構成を提案する。無垢材での木組みの建築のため増改等の再構成が自由である。これはフレキシブルな暮らしを応援し生活の質を上げるシステムとなる。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

地域材を活用した木の建築は林業の出口として産業に大いに貢献する。それは林業〜製材業〜建築等、家造りに関わる全ての職人達の出番を約束するもので、技術の伝承、木の文化の伝承をも担う。これは雇用も生み出し、地域を活性化させるものである。当会は素材生産の林業から住まいの庭造りの造園まで家造りの全てを網羅する職人集団モデルとしてこのシステムを全国に発信する。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

その地で産まれたものをその地で生かす「地産地生」の仕組みは地域循環型社会を生み出し、そこから持続可能な社会へと発展させることで社会に貢献する。主素材を産み出す林業を活性化させることは適正で豊かな森林を育み、地球温暖化も抑制し、限界集落も解消する。KUMIKOは地域だけに留まらず、日本、更には地球規模での社会・環境への貢献が可能な住まいである。

ユーザー・社会に伝えたいこと

昨年の震災・原発事故で福島県の豊かな自然・暮らしは傷つけられました。未だ放射能や風評被害に若者の県外流出は止まらず、希望の持てない陸の孤島になっています。しかしここからが福島県の底力発揮の時です。私たちは未来への暮らしモデルをこの福島から発信します。ふくしまの家KUMIKOを通じて震災からの復興、地域の活性化、家族の幸せ、地球温暖化の抑制を実現していきます。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

福島県須賀川市雨田字後中山136 ふくしまの家KUMIKO展示場
ふくしまの家KUMIKOホームページ

審査委員の評価

まずは、福島の県産材にこだわった地産地消の木造住宅を可能している林業〜製材〜建築に関わる職域をすべて網羅するネットワークの構築が、評価されるべきだろう。その上で、シンプルな切妻の外観、バリアフリーにも配慮したゆったりとしたプランニング、接着剤や素材へのこだわりに真摯なものづくりへの態度が伝わってくる。デザインの洗練度は高くないが、地方におけるこのような取り組みは日本全体の住宅のレベルをあげる上で大変意味がある。

担当審査委員| 難波 和彦   安積 朋子   篠原 聡子   安田 幸一  

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