GOOD DESIGN AWARD

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2012

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
街かどヘーベルハウス「東京一軒家」 [白金高輪街かどヘーベルハウス「東京一軒家」]
事業主体名
旭化成ホームズ株式会社TOKYO DESIGN OFFICE
分類
住宅・住宅設備
受賞企業
旭化成ホームズ株式会社TOKYO DESIGN OFFICE (東京都)
受賞番号
12GA10578
受賞概要
2012年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

「東京一軒家」はオフィスビルや高層マンション、再開発から取り残された古い住宅が混在する港区に計画した街かどへーベルハウス。街かどへーベルハウスとは竣工後しばらくモデルハウスとして一般に公開した後販売するケーススタディハウス。日照1時間のこの場所での心地良さ、街路との良い繋がり方を探った。天空光、周囲の建物からの反射光で居心地の良い空間を作ることを試み、小さな場所でも可能な高く横に広がらない樹を選び街路に潤いを与え室内でも安らぎを感じられるよう試みた。街路に面するベランダには、可動式アルミパンチングルーバー「コモド」を設けることで、状況に応じて街路空間への開き具合をコントロールできるようにした。

プロデューサー

岡田 義弘、牧野貞幸

ディレクター

荒川圭史

デザイナー

荒川圭史、岩井健一、小野一枝

詳細情報

http://hebel-tdo.com/theme/detail_006.html

一般公開
2012年1月21日
価格

120,000,000円

販売地域

日本国内向け

設置場所

港区三田5-20-6

受賞対象の詳細

開発・企画について

サステナブル社会(持続可能な社会)の実現に向けて、応募対象が取り組んだこと

ロングライフを標榜するへーベルハウスは60年点検システムをはじめメンテナンスも非常にシンプルにプログラムにされている。熱源は都市ガスのエネファームを採用し、外部には国産材のサーモウッドや透水保水力が高い木材のチップを樹脂で固めたペイブメントを採用し、また狭いスペースでも植えることができるファスティギアータというカテゴリーの樹木を採用し、潤いだけでなくヒートアイランド現象も軽減している。

デザインについて

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

住空間をリラックスできる場として計画した。高密度な都市型の住宅であっても、設備に頼らず、一日の太陽光の変化が感じられる空間を作り、一日の身体リズムを自然な状態に保つことができる。木製ルーバー、型板ガラス、リネンのシェードを通過した光は室内にゆらぎを生む。浴室まわりはプライバシーを確保しながら外部と一体化することで、ゆったりした時間を過ごすことができるような空間としている。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

住空間にスペースを奪われがちな水回りは南側の外部空間に近い場所に計画し、洗濯を含め生活をサポートする行為をストレスなくできるように計画した。可動式アルミパンチングルーバーコモドは水回り空間を外部空間までひろげ、浴室の前のベランダは入浴時間を充実させ、寝室に光と風を届け、気兼ねなく物干しをすることも可能としている。3階まで届く高さのあるファスティギアータアメリカハナナシは水回りにも潤いを与えている。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

エネファームや家庭用蓄電池の浸透を促進できる。都市型の住宅の場合スペース的にエネファーム設置は困難な場合が多いが今回の計画のようにピロティ部に内向きに設ければガレージスペースが点検スペースとして使えるので、都市型の配置がぎりぎりの計画でもエネファーム、将来的には家庭用蓄電池の設置スペースとしても有効である。外部に使っているサーモウッドは国産材の使用を促進できる。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

都市型住宅でもエネファームを設置できるようにした。家庭用蓄電池を置くことも可能。設備的な話だけではなく、プライバシー確保のために設けた可動式のアルミパンチングルーバーコモドは必要な時、簾のように熱を跳ね返すスクリーンとして機能する。外部の床は保水透水能力が高いエコロブリックを採用し、横に広がりにくい樹を選び小さなスペースでも大きな樹を植えることで、ヒートアイランド現象の緩和も試みている。

ユーザー・社会に伝えたいこと

今の法規制では決して気持ちがよい、住みたいと思うような街は出来上がらないと思いますし、ビジョンも不在です。個々の欲望のままにできた住宅が集まって出来ている東京という街は誰のせいではなく、そこで生活している人達、企業、社会全体の意思が作っています。街を構成している最少単位としての住宅を安全に快適に丁寧に作っていくことで、そこに住みたいと思える街を作って行きたいと思っています。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

東京都港区三田5-20-6 街かどへーベルハウス白金高輪「東京一軒家」
街かどへーベルハウス白金高輪ブログ
TOKYO DESIGN OFFICE HP コンセプトハウス「東京一軒家」

審査委員の評価

厳しい日照条件を解決するために施された数々の工夫が空間の広がりを感じさせ、過密した都市での快適な住宅の可能性を見せている。街路に沿って設置されている可動式のアルミルーバーが洗練された表情を持ち、機能面でも住居者の暮らし方や心情によって変わるであろう「透けかた」の密度をコントロールできる仕掛けとなっている。施主の特殊な要望がない状態で「気持ちよい暮らし」を中心に据え、土地形状や環境など諸条件から導かれる回答と、現時点で最良と思われる持続可能性の高い素材で形にした都心の一軒家 - ハウスメーカーだから可能な実験の一つと言えるだろう。

担当審査委員| 難波 和彦   安積 朋子   篠原 聡子   安田 幸一  

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