GOOD DESIGN AWARD

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CC

2012

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
共同住宅のリノベーション [リノベーションT]
事業主体名
O様
分類
住宅・住宅設備
受賞企業
江藤健太アトリエ建築設計事務所 (大分県)
受賞番号
12GA10570
受賞概要
2012年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

築33年、空き部屋となったアパート1室のリノベーションです。クライアントのご要望は、ローコストであり若年層に住み継いでもらう事でした。若年層に住み継いでもらうにはプランや住み方をリストラクチャー(再構築)して提案する必要がありました。計画では、居住者の住み方に対する多面性や想像力を促すために、非日常的空間を造ろうと考えました。内部を解体し、床・壁・天井を白く塗り、ガラス・レース・コンクリートなどの半透明・反射する素材等を重ね合わせ、ぼんやりとした透通る空間に仕上げています。非日常的空間の提案が若年層の住み方に対する多面性や想像力を促して、居住者を獲得し再び資産をサイクルしている事例です。

プロデューサー

江藤健太/江藤健太アトリエ建築設計事務所

ディレクター

江藤健太/江藤健太アトリエ建築設計事務所

デザイナー

江藤健太/江藤健太アトリエ建築設計事務所

詳細情報

http://eto-atl.com/

発売
2011年11月11日
販売地域

日本国内向け

設置場所

大分県大分市

受賞対象の詳細

開発・企画について

サステナブル社会(持続可能な社会)の実現に向けて、応募対象が取り組んだこと

リノベーションにより建築的資産をサイクルさせる事です。住み手の想像を想起させるような魅力的な空間を作れば若年層が住み継いで行きます。5年〜7年で工事費を返済できれば、その後は構造躯体への補強も検討できると思います。長く住み継ぐ事を提案する事で、古いアパートもサスティナブルな建築になりえます。

デザインについて

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

この計画では、インフィル部分の細部寸法にモデュロールを採用しています。人間的な尺度をもった寸法を採用する事で、ローコストで限られた素材であっても心地のよい空間は生まれます。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

空間の仕切り方への提案です。この計画では、間仕切を多用して空間を圧迫するのではなく、壁を設けずに半透明な素材等を重ね合わせる事で、6m×6mの限られた空間の中でも視覚的・聴覚的な広がりや距離感を確保し、ワンルームならではの豊な生活空間を提案しました。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

古くなった住宅や集合住宅の一室をリノベーションして再生する事で、多くの人に需要があります。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

古いアパートなどをリノベーションして建築的資産をサイクルさせる事で、解体にともなうCO2発生も抑制することができます。また、低賃金で賃貸する事で、より多くの人に居住空間を提供できます。

ユーザー・社会に伝えたいこと

日本には古くなった再生すべき共同住宅(空き部屋など)が多く現存します。建物が古くなったから人が住まないのではなく、スケルトン・インフィルに一度分解し、新たな考えでインフィル部分の住み方をリストラクチャー(再構築)して提案する事により居住者が存在してきます。まず内部を再生し、建築的資産をサイクルしてから、解体せずに構造体(スケルトン部分)を補強していく事でサスティナブルな建築にもなりえます。

審査委員の評価

古い2DKのアパートをローコストで、汎用性の高いワンルーム空間にリノベーションしている。とくに、水回りの取り方に工夫がみられる。バス、トイレ、洗面を一室としながらも十分なスペースと外部への開口部をもち、一室としての快適さが確保されている。同時に内部との仕切りはガラスとして、バスルームの内からも外からも、空間を広く感じさせ、バスルーム越しに外光がはいる構成となっている。またカーテンのような簡易な間仕切りを使用することで、可変的に空間を使用できるだけでなく、居住者によって簡単につけかえることができ、住みこなしによる空間の変化も可能にしている。全体として、ローコストなリノベーションにおける参照性の高い事例として評価できる。

担当審査委員| 難波 和彦   安積 朋子   篠原 聡子   安田 幸一  

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