GOOD DESIGN AWARD

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CC

2012

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
研究施設 [メム メドウズ]
事業主体名
公益財団法人 LIXIL住生活財団
分類
住宅・住宅設備
受賞企業
公益財団法人LIXIL住生活財団 (東京都)
受賞番号
12GA10561
受賞概要
2012年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

メムメドウズは、次世代住宅の実験・データ収集を行うことで製品開発や社会に貢献することを目的として創設された。冬季には外気温が-30℃にもなる北海道大樹町にある競走馬の牧場を、サステナブルな建築・都市のあり方を追求する研究・教育・研修施設へと転換する。18万㎡大草原の主役が馬から人間へ変わり、早く走ることからゆっくりと転換することへと変わっていく。施設全体は隈研吾氏(東京大学教授)により設計監修されている。

プロデューサー

公益財団法人LIXIL住生活財団

ディレクター

東京大学大学院 隈研吾 教授

デザイナー

東京大学大学院 隈研吾 教授 隈研吾建築都市設計事務所 齊川拓未

詳細情報

http://www.lixiljsfound.or.jp/

設立
2011年4月
販売地域

日本国内向け

設置場所

北海道広尾郡大樹町字芽武158-1

問い合せ先

公益財団法人 LIXIL住生活財団
URL: http://www.lixiljsfound.or.jp/

受賞対象の詳細

開発・企画について

サステナブル社会(持続可能な社会)の実現に向けて、応募対象が取り組んだこと

既存建物を壊さずに積極的に利用するのと同時に、国際コンペ形式で選ばれた建物を毎年建設する。将来は世界に例のないサステナブル住宅ヴィレッジが大草原の中に出現する。今年は、省エネ・省CO2を目指した『町まとう家』(草の発酵熱を暖房に利用/早稲田大学)、『BARN HOUSE』(馬と共生しコンポストの発酵熱を暖房に利用/慶應大学)の実験住宅2軒が学生自身の設計により建設される。

デザインについて

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

実験住宅メームでは、地面を蓄熱体として利用し、半透明の屋根と壁により太陽光をふんだんに取り入れた住宅となっている。高気密高断熱の閉じた、自然と切り離された環境とするのではなく、自然と身体を近づける快適な環境を提案している。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

既存建物の管理棟では、窓を二重ガラスサッシのダブルにすることで、太陽熱を利用したシステム実験を行っている。真冬でも日中は暖房を利用せずに過ごす事ができ、簡単に人々の生活を省エネルギーで快適な環境に変換できるシステムの検証が行われている。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

今年建設予定の『町まとう家』(早稲田大学)では、大樹町の牧草ロール(飼料)に着目し、牧草の発酵熱を暖房に利用した住宅を提案している。地域の産業に着目したユニークなアイデアを実際に建設し、建設後も温湿度の変化を自動モニタリングすることで、大樹町の産業に呼応した暖房システムの検証を行う。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

毎年学生コンペを開催し、隈研吾氏を中心とした審査員により、国内外の学生達の斬新でユニークなアイデアの中から最優秀賞を決定する。受賞学生は自身で設計し、実際に建設される。また、敷地内だけでなく大樹町役場とも連携し、地域の住民宅からも実験データを収集するなど、広い範囲での協力関係を築きながら社会に貢献できる成果を目指している。

ユーザー・社会に伝えたいこと

メムメドウズの取組みは場所、自然とのつながりを大切にしている。今年建設予定の『BARN HOUSE』(慶應大学)は、馬と人間が一つ屋根の下に住み、馬糞を堆肥化する熱を床暖房に利用したり、堆肥は農作の肥料になる。馬の牧場であった場所に馬と共生する家を建設する。18万㎡の草原はそれだけの許容力と魅力を有する場所である。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

研究施設なので一般公開はしておりません。

審査委員の評価

厳寒地帯にある競走馬の牧場跡地に開設された、次世代住宅の実験・研究のための施設である。厳しい自然環境や広大な土地そのものを有効に転換・活用しており、地域の伝統様式を取り入れた実験住宅や既存の建物を活かした研究者向け宿泊施設が設置されている他、国際コンペ形式で選ばれたサステナブル住宅を毎年建設するなど、単なる実験・研究施設をこえ、サステナブルな都市へのアイデアを創発するエコビレッジとして固有の価値を生み出している。また、地域住民と連携し生活に密着した実証研究を実施するなど、研究プロセスにも住民が関わり、協力関係を築くことで地域活性につながっている。施設自体が実験的であり、その有用性が高く評価された。

担当審査委員| 難波 和彦   安積 朋子   篠原 聡子   安田 幸一  

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