GOOD DESIGN AWARD

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CC

2012

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
小物入れ [ルーフタウン]
事業主体名
有限会社翁知屋
分類
家庭用品・機器・設備
受賞企業
有限会社翁知屋 (岩手県)
受賞番号
12GA10126
受賞概要
2012年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

「ひらくら」ブランドのひとつ、秀衡塗の小さな重箱です。地元平泉の蔵や家をモチーフに、組合わせて様々な表情の街並が現れるポーションや角砂糖が入る小物入れです。「ひらくら」は、岩手県南部にある伝統工芸「南部鉄器・岩谷堂箪笥・秀衡塗」を一つの平泉ブランドととらえ、「平泉のクラフトは、比来の暮らしに、開いたクラフト」というキャッチフレーズのもと、普段使いの出来る伝統工芸を、地域共々長く愛していただけるように願い、立上げました。

プロデューサー

石田和人デザインスタジオ 石田和人

ディレクター

石田和人デザインスタジオ 石田和人

デザイナー

石田和人デザインスタジオ 石田和人

発売予定
2012年11月
価格

6,300 ~ 4,200円

販売地域

日本国内向け

受賞対象の詳細

開発・企画について

サステナブル社会(持続可能な社会)の実現に向けて、応募対象が取り組んだこと

元々伝統工芸は生活に必要な道具を地元で採れる身近な材料で作るという必然から始まっています。現代の消費社会における石油製品の使い捨て、高価な伝統工芸は飾り物という概念を改め、現代社会においても普段使い出来る工芸品開発と、手作りならではの修理や修復といった習慣までもを、生き返らせる事も使命と思い取組みました。

デザインについて

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

現代生活では敬遠されがちな伝統工芸を、使いやすく親しみやすいデザインとした事で、使用者が積極的に関わり、場やシーンによって様々に使い勝手をアレンジ出来る、余地を残したデザインとしています。もちろん長く世代を超えて使い続ける事が出来ます。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

小さな重箱にはチョコやミルクポーションやオリーブといったお茶請けを入れて、飲み物と一緒に提供します。漆器が器としての機能のみならず、テーブルやトレイの上の風景になり、その情景を眺めながらのティータイムやバータイム。伝統工芸の使い方を見直し、特徴的な長所を再構成する事で新しい生活スタイルの幅を広げ、新しい提案をしています。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

漆器の雪国を模した街並は、伝統技術×生活スタイルの掛け算をした事から生まれました。異素材や異習慣などのコラボレーションから始まった開発は様々な可能性を見出し、地元の産業の枠からも飛び出し、磁器やガラスなどにも可能性を広げています。作り手側にとっても新しい道具の創造や新しい流通の扉を開く事ができ、販路の広がりや、その先の新たな仕組みづくりが期待できます。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

「蔵の2階の角砂糖を2つね」「赤ワインに合うオリーブを蔵の中にしまってサービス!」「平泉ってどんな所?行って見たいね」。roof-townを中心に多くの会話が生まれます。道具の生い立ちや歴史、生産地の話、平泉文化や日本文化、もしかしたら素材や環境まで会話の輪は広がるかもしれません。伝統工芸品にはそれだけの背景があります。普段使いだからこそ生まれる会話です。

ユーザー・社会に伝えたいこと

「roof-town」は余地ある製品です。生活の中で自分なりに工夫して使って下さい。工芸品を普段使いすると言う事は、手間がかかります。その手間をかけて使い続けて頂ければ、自分だけの愛おしいモノへと進化して行きます。それは傷であり、手垢であり、経年の変化です。そして故郷である平泉の地に、いつの日か訪れてみてください。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

10月の販売開始に向け、首都圏の業者様と商談中です。現在は、有限会社翁知屋で見学可能です。
石田和人デザインスタジオ
南いわてものづくり産業

審査委員の評価

秀衡塗という伝統工芸の持つ、多彩な表現方法を利用した漆器だが、現代のモダンな日常生活にちょっとしたうるおいを与えてくれるような「ほっとした感」を感じるデザインである。とてもあたたかみのある漆の色合いや、かわいらしいフォルムなどの要素がこういった「優しい雰囲気」を構築している。こういったモダンな漆器の流通により「平泉」という地域がより活性化していくことにつながれば幸いである。

担当審査委員| 澄川 伸一   左合 ひとみ   須藤 玲子   蓮見 孝  

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