GOOD DESIGN AWARD

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CC

2012

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
放射線センサー(スマートフォン接続型) [ポケットガイガーType2]
事業主体名
Radiation-watch.orgプロジェクト
分類
個人用品、育児・介護用品
受賞企業
ヤグチ電子工業株式会社 (宮城県)
Radiation-watch.orgプロジェクト (東京都)
受賞番号
12GA10060
受賞概要
2012年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

「ポケットガイガー」は、非営利プロジェクトRadiation-watch.orgが開発した安価で高性能な放射線センサーです。様々なスマートフォンで線量情報をシェア・可視化することができます。クラウドファンディングKickstarterによって、震災後すぐに世界中から167名の投資者が集まり、2011年8月に販売を開始することができました。仕様や技術情報はオープンになっており、開発・サポートはボランティアのエンジニア、科学者、デザイナーによって支えられています。製造は宮城県石巻市で行われており、半年で1.2万台以上が出荷されました。プロジェクトの売上は、被災地の復興支援に役立っています。

プロデューサー

ヤグチ電子工業株式会社 佐藤 雅俊

ディレクター

株式会社テクノアソシエ「モデルポート」 小笠原 正司

デザイナー

Radiation-watch.orgプロジェクト(By タンジブルデザイン)

詳細情報

http://www.radiation-watch.org

発売
2012年2月12日
価格

4,250円

販売地域

国内・海外共通仕様

問い合せ先

ヤグチ電子工業株式会社
URL: http://www.yaguchidenshi.jp/

受賞対象の詳細

開発・企画について

サステナブル社会(持続可能な社会)の実現に向けて、応募対象が取り組んだこと

サステナブル社会実現のためには、市民レベルの科学力向上が必須と考えます。例えばポケットガイガーの場合、誰でも放射線量を「測る」ことができ、さらにその情報を「シェア」できます。現在100万地点を越える情報が集まり、ユーザ間では地域の線量や除染についての議論が続けられています。このように市民の科学力向上が、環境に対する継続的な興味と監視をもたらすと考えています。

デザインについて

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

人間の五感では感じることの出来ない「放射線」という現象を、数値・グラフ・地図など様々な形で「可視化」することができました。これまで利用者が共有した線量データは100万地点(日本国内)を超え、市民レベルで作成されたデータベースとしては他に類を見ない大規模な環境計測システムとなりました。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

放射線を「測る」「知る」「シェアする」、という新しいライフスタイルをつくりだし、多くの利用者に密度の高い線量情報を知っていただくことができました。Facebookのユーザーコミュニティ(登録者数1,800名以上)には、これまで数千件を超えるトピックが立てられ、測定や除染に関する活発な議論がなされています。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

クラウドファンディングによる資金調達、SNSを通じた開発者コミュニティの形成、技術情報のオープン化、ソーシャルインクルージョン(異分野の専門家による議論)など、インターネットコミュニティを通じた新しい商品開発のあり方を提示することができました。また今後とも、プロジェクトの持続的な運営を通じて、メイド・イン・東北による被災地の経済復興へ継続的に貢献してゆきます。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

市民が測定器を持ち、自主的に環境を計測し、データをシェアし合うという、全く新しい環境計測のモデルを実践することができました。こうした「市民の科学力向上」によって、人々は地域の環境・汚染に対して興味を持ち、また、科学的かつ定量的なデータをもって議論を行うことができるようになると考えます。

ユーザー・社会に伝えたいこと

今すぐ必要とされるモノを、今すぐ創ること。人の五感を拡張する最新の技術を導入すること。共感できる魅力的なモノづくりをすること。それを通じて、人々が交流できる場をつくりだすこと。これら全てが「デザイン」の力だと信じています。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

Web販売
Radiation-watch.orgプロジェクトWebサイト

審査委員の評価

スマートフォンで線量情報をシェアして見ることができる、簡便な放射線センサーは、ユーザーにとっての高い利便性を配慮したデザインとして評価できる。携行に便利なサイズに、必要機能をきちんと収めているのは、日常的に携行して使うシーンによく対応している。プロジェクト自体の枠組みも、非営利プロジェクトとして、さまざまな関係者によるコラボレーションを成立させており、社会に対して役割を果たしている。

担当審査委員| 戸谷 毅史   川島 蓉子   サイトウマコト   廣田 尚子   山田 晃三  

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