GOOD DESIGN AWARD

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CC

2011

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
いわてのテとテ [いわてのテとテ]
事業主体名
株式会社岩手日報社
分類
サービスのデザイン
受賞企業
株式会社岩手日報社 (岩手県)
受賞番号
11G14021
受賞概要
2011年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

東日本大震災を受けて、3月28日に特設ウェブサイトを開設。「岩手から」と「岩手へ」のメッセージを実名で募集。それらを岩手日報本紙に掲載し、通信手段のままならない地区にまで声を届けるプロジェクト。震災から1か月後の4月11日から5月2日まで5回にわたり岩手日報本紙に連載、避難所への掲出を実施。また、Twitterやfacebook等のソーシャルメディアも活用し、世界中にメッセージを同時配信。掲載紙面や避難所の掲出風景はウェブサイトで確認することができ、“声が届く実感”を遠く離れた土地へ還元した。開設から1ヶ月で約500通の投稿があり、日本全国、世界中から今なお多数のメッセージが寄せられている。

プロデューサー

株式会社岩手日報社 広告局 柏山 弦 株式会社博報堂DYメディアパートナーズ 統合コミュニケーション推進プロデュースチーム 佐藤有美

ディレクター

株式会社博報堂 第三クリエイティブ局 横尾美杉

デザイナー

デザイン:博報堂 横尾美杉 WEBディレクション:博報堂DYメディアパートナーズ 増澤晃 WEBシステム開発:プラスプラス 林幹博 モバイル:TryMore 島尻智章

詳細情報

http://iwatenote.iwatte.jp/

利用開始
2011年3月28日
販売地域

国内・海外共通仕様

問い合せ先

株式会社岩手日報社 広告局広告部
Email: iwatte@iwate-np.co.jp
URL: http://www.iwate-np.co.jp/

受賞対象の詳細

開発・企画について

サステナブル社会(持続可能な社会)の実現に向けて、応募対象が取り組んだこと

暗いニュースが紙面の大半を占める中、被災地の方々が、岩手に想いを寄せる誰かとの繋がりを感じられるように、そして少しでも生きる希望が訪れるようにと願いプロジェクトを立ち上げた。サステナブル社会は人と人とのつながり、コミュニケーションをベースとして成り立つものであると考え、「岩手から」「岩手へ」の想いを“伝え合う”ことで前へ進んでいく力を生み出せると信じ、コミュニケーション全体をデザインした。

デザインについて

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

1人じゃない、誰かとつながっている、と感じることによる心のケア。大切な人や場所、時間、ものを失った悲しみの中で、少しでも被災者の生きる希望や勇気につながるようなメッセージを届け、またそのリアルな声をインターネットを介して世の中に広く伝えること。「何かしたい」という被災地以外の人々の気持ちを届け、“声が届く実感”を還元すること。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

遠く離れて長く連絡を取っていなくても、実名での投稿・掲載により、被災者の安否を知るきっかけとなるケースがあった。岩手県民同士の安否確認になることもあった。また、心あたたまる、やさしくて力強いメッセージは読んだ人の気持ちを動かし、岩手日報の投書欄にも感謝の気持ちが寄せられた。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

新聞という紙メディアの持つ力を、再認識できたこと。岩手県民の半数以上が購読しているという岩手日報が、地元住民との絆をさらに強め、本紙以外にもウェブサイトやソーシャルメディアを通じて、県内外での認知度をさらに高め、存在感をどんどん強めていったこと。また、岩手県の経済復興という面でも、「いわてのテとテ」を皮切りに、岩手日報が積極的な展開を行っている。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

被災地からのメッセージをウェブサイトを通じて世界に届けることで、「真実の想いや状況」をリアルタイムで共有する事ができ、それを見た日本全国、世界中からあたたかいメッセージが寄せられ、開始から1ヶ月で約500通のメッセージが集まった。岩手に限定されているからこその深いメッセージが被災地と全国・世界をつなぎ、新たなコミュニケーションを生み出した。

ユーザー・社会に伝えたいこと

すべての人が、真摯な気持ちでメッセージを送っているので、我々から伝えることはない。ウェブサイトに投稿されるメッセージは「誰かの本当の想い」であり、それを届けるシンプルな構造だからこそ、心が揺れ動かされるのだと思う。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

岩手日報本紙・岩手日報社・岩手県内一部避難所(掲出期間のみ)
http://iwatenote.iwatte.jp/

審査委員の評価

このプロジェクトは「紙」の持つ手触り、ぬくもりを改めて感じさせる。メールや電子掲示板などの電子情報システムは迅速性や広がりなど良い点もあるが、ぬくもりや手触りはない。個人からの情報を、紙として、手から手へと手渡される嬉しさ、安心感、共有感を再発見させる活動として素晴らしい。それがロゴにも表れている。またそれだけではなく、電子情報システムと連動させたことが、世界への広がりもつくった。「紙」と電子情報とのそれぞれの長所を活かしたものとして評価できる。

担当審査委員| 黒川 玲   南雲 勝志   山村 真一  

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