GOOD DESIGN AWARD

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2011

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

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受賞対象名
弁当箱 [軌々(KIKI)]
事業主体名
株式会社 大館工芸社
分類
食卓・調理用品
受賞企業
株式会社大館工芸社 (秋田県)
受賞番号
11G03030
受賞概要
2011年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

秋田の厳しい冬を耐えながら生きてきた秋田杉は、年齢幅が細かく、節のない美しい柾目と光沢が特徴です。弾力性に富み、極めて軽量、そして、この秋田杉のもつ豊かな木肌の風合いは 食を彩る器として、スタイルを選ばず、さまざまなシーンにフィットします。持ちやすさを追求し、多目的な機能と美しさを兼ねそなえた器です。

デザイナー

田中 行

利用開始
2010年10月1日
価格

12,000円

販売地域

日本国内向け

問い合せ先

株式会社 大館工芸社
Email: info@magewappa.co.jp
URL: http://www.magewappa.co.jp/index.shtml

受賞対象の詳細

開発・企画について

サステナブル社会(持続可能な社会)の実現に向けて、応募対象が取り組んだこと

本商品の製造には当社が開発した新たな加工技術を活用しております。これは一般の製材で発生する端材を有効に活用できる技術で、枯渇が心配されている天然秋田杉の有効活用や間伐材の有効活用が期待できる技術です。間伐材の活用には技術開発並びに木目に配慮したデザイン開発を進める必要がありますが、いずれは間伐材からも当商品の姉妹品を生産していきたいと考えております。

デザインについて

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

従来製品より幅を狭めたスリムな曲線形状で、高齢者でも掴みやすく持ちやすい設計にしました。和風、洋風どんなお料理にも似合う形で、様々な場所や場面でご利用いただけます。秋田杉ならではの美しい木目と曲線美、側面のアクセントで、食卓をいっそう美味しく引き立てる器です。食品衛生法で許可されたウレタンを塗布し、木製でありながら長く使える毎日使いの器として手入れしやすく仕上げています。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

弁当箱として使用する場合は、通勤カバン等でも出し入れしやすい幅です。使用後は入子式収納で一段にでき、コンパクトで持ち運びしやすい設計にしました。入子に収納すると側面のスリットからシャープで美しい軌道のラインが現れ、アクセントに。二段重ねにしても蓋の方向次第で表情が変わるなど、収納時も美しい佇まいを意識しました。伝統的でありながら、機能的で、現代のライフスタイルにもマッチしたデザインです。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

従来の技法で実現できなかった「小径の曲げ」や「強度強化」等の課題を、当社が独自に開発した加工技術で解決し開発した製品です。木材の癖や手工業製品ゆえの精度の課題をデザインで解決しました。伝統工芸職人による新しい技術と、デザイナーの問題解決能力の協働で新しいものづくりが可能になったことが、大館曲げわっぱ産業や他の伝統工芸産業の発展に寄与できるものと考えています。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

枯渇が心配される天然秋田杉に変わり、樹齢200年以下の秋田杉でもきれいに曲げられる技術。素材の特徴を活かし、伝統的な技法で一つ一つ丁寧に作られる曲げわっぱは それ自体が持続可能な製品。本製品はそれに加え、現代の生活に合うモダンさや機能性、収納時の美しさ等をデザインという手法を取り入れることによって可能にしました。この挑戦は、伝統工芸品業界に一つの可能性を示したと自負しております。

ユーザー・社会に伝えたいこと

伝統工芸の現状維持ではなく、進化させることで次世代へ繋がり、受け継がれるものになるという考えをもとに、従来にないものを目指しています。エンドユーザーには秋田杉という素材に対して興味をもってもらえるよう、又曲げわっぱという日本の伝統工芸の技術の柔軟さと不変さを伝え、出来るだけ長く愛情もって使ってもらえるカタチを考えました。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

株式会社 大館工芸社

審査委員の評価

秋田杉という天然素材と曲げわっぱの技術は、とても魅力的ではあるが、高コストや伝統工芸製品といったイメージが強く、現代人に普及するには工夫が必要である。この製品は斜めのスリットに色を施すだけでモダンなイメージに仕上げている。必要最小限の工夫で現在の生活にすーっと入ってくる魅力が素晴らしい。

担当審査委員| 黒川 玲   南雲 勝志   山村 真一  

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