GOOD DESIGN AWARD

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CC

2011

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
建築リスト [街角遺産]
事業主体名
社団法人 香川県建築士会東讃支部青年部会
分類
社会貢献活動のデザイン
受賞企業
多田裕之+secondbrain (香川県)
受賞番号
11G15016
受賞概要
2011年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

「街角遺産」とは文化財のような価値は無いが地域の景観と日常にとけ込んだ小建築を指す私たちの造語です。それは崩れかけた土塀だったり錆びたトタン小屋だったり、小さいころ横目に見ていた通り沿いの空き家だったり。それら地域に溶け込んだ建物たちが紡いできた地域独自の風景を次の時代へと伝えたいと考えました。本活動は地域に残る「街角遺産」をリストアップし企業や個人によるリノベーション・コンバージョン等への街角遺産の活用を促進することが主目的の活動となります。「街角遺産」という新たなカテゴリーの創出を元に記憶のある街づくりが展開されることを目指しています。

プロデューサー

社団法人香川県建築士会 東讃支部青年部会 部会長 多田裕之

ディレクター

社団法人香川県建築士会 東讃支部青年部会 部会長 多田裕之

デザイナー

多田裕之+secondbrain 代表 多田裕之

多田裕之/建築家/2008年度グッドデザイン賞受賞

詳細情報

http://picasaweb.google.com/localheritage.kagawa/XZdFJ

利用開始
2011年3月18日
販売地域

日本国内向け

設置場所

香川県

問い合せ先

多田裕之+secondbrain
Email: secondbrain.1976@gmail.com
URL: http://www.five-p.jp/index.html

受賞対象の詳細

開発・企画について

サステナブル社会(持続可能な社会)の実現に向けて、応募対象が取り組んだこと

「街角遺産」はその活動自体がサスティナブル社会の実現に向けての取り組みそのものとなります。中でも循環型社会という側面に重心を置いており、古い建物を積極的に活用していこうと推進しています。古い建物を保存するのではなくリノベーション・コンバージョンを加えることで再び社会の中で生きた存在として活用していく価値観や方法論の喚起こそが「街角遺産」の取り組みの狙いです。

デザインについて

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

アナログな存在である人間は必ずしも電卓ではじき出された数字の通りに行動することはできません。「街角遺産」はそんなアナログな人間の最もデリケートな記憶や思い出といった心理面に新しい価値を提供します。古くから地域に存在する何気ない建物の価値はもちろんのこと、リノベーションすら地方ではまだまだ一般的ではありません。「街角遺産」は地方においてリノベーションの一般化を推進する活動でもあります。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

ある地域に住む人が昔から地域に慣れ親しんだ建物と共にあるということは間接的な心の安らぎを得ることにつながります。それは直接的に生活に何か影響を与えるものではありませんが、一歩距離を取った物事が与える生活の質はかつての日本では当たり前に存在していたものかもしれません。高度経済成長以降の日本が置き去りにしてきた生活の質を「街角遺産」は再び日本の街に紡ぎ込んでいくことが期待できます。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

今まで価値のなかったものに価値を見出す発想の転換は全ての産業の母であると考えます。古い何気ない建物に「街角遺産」というフレームをかけることで今までただ壊されてきた小建築を軸とした新しい街づくりが期待できます。それはリノベーションという未だ地方では一般的とは言えない手法を一般化するチャンスであり新たな市場の創出でもあります。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

「街角遺産」は古い何気ない建物の価値を一般化するシステムです。それは「街角遺産」という言葉と共にそのイメージを多くの人が共有できるようにし、素材としての古い建物の社会的価値を上げるという効果が期待できます。古い建物を活用することで直接的に循環型社会への貢献が期待できます。

ユーザー・社会に伝えたいこと

地域の特徴は古くからその地域にある何気ない建物たちで作られます。そんな何気ないもの達が紡いだ景色がかつてあったはずです。それら街角遺産は保存するのではなく活用してこそ生きた現代の風景が生まれると考えています。風景はそこに住む人たちの価値観が作り出すものであり、一部の特権的な美意識を持った人だけでなく一般化され共有された多くの人の価値観が作り上げるものです。記憶のある街づくりを!

どこで購入できるか、
どこで見られるか

ファイブ・ペニイズ
http://www.five-p.jp/index.html

審査委員の評価

公的機関が指定する文化財とは異なり、何気なく見過ごしていた町の風景の中に、そこに住む人々にとって掛け替えのない宝物が潜んでいる。そんな日常に溶け込んだ建物や土塀、橋などの建造物を「街角遺産」として次世代に残し、活用していこうとする試みに共感させられた。今後はこの「街角遺産」の選定から、転用後の運営(ソフト)までをデザインの範囲としてとらえ、活動されることを期待します。

担当審査委員| 大島 礼治   黒川 玲   堀井 秀之   松井 龍哉  

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