GOOD DESIGN AWARD

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CC

2011

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
障がい者の自立を支援する胡蝶蘭事業のデザイン [障がい者の自立を支援する胡蝶蘭事業のデザイン]
事業主体名
三洋ハートエコロジー株式会社
分類
社会貢献活動のデザイン
受賞企業
三洋ハートエコロジー株式会社 (大阪府)
受賞番号
11G15027
受賞概要
2011年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

知的障がいを持つメンバーの安定雇用を目的に、大輪胡蝶蘭事業をデザインしました。高度な栽培技術が不要なビジネススキームを構築し、従来は熟練者でないと困難な作業を、工程を見直し、徹底的に単純作業に細分化することで、障がいを持つメンバーが取り組める業務を拡大してきました。特に、治具製作を積極的に進め、作業品質の均一性、作業効率化を実現しました。この結果、一般的にバラつきが大きい胡蝶蘭ですが、比較的均一で高品質な商品を、通年で安定的に出荷できる体制が構築できました。今後も、更なる改善を行い、障がいを持つメンバーが取り組める職域の拡大と、安定事業との両立を図りたいと思います。

プロデューサー

三洋ハートエコロジー株式会社 代表取締役 黒崎 泰司

ディレクター

三洋ハートエコロジー株式会社 経営管理部部長 群馬事業所所長 堀野 友作

デザイナー

三洋ハートエコロジー株式会社 群馬事業所所長代行 中川 法一

本取組の開始(本取組に開始は、2009年10月です。本取組は日々改善しております。)
2009年10月10日
価格

16,800 ~ 42,000円

販売地域

日本国内向け

受賞対象の詳細

開発・企画について

サステナブル社会(持続可能な社会)の実現に向けて、応募対象が取り組んだこと

事業構造・業務内容をデザインすることで、知的障がいを持つ社員の戦力化が図られ、当初3名であった障がいを持つメンバーも7名に増員できた。また、指導を行うメンバーはOB(シルバー)の方に担当いただいている部分も多く、実際の作業は障がいを持つ社員、指導、作業品質確認、監督はOB(シルバー)が行うという新しい形態のワーキングチームを形成でき、就労が困難と言われている障がい者と高齢者でチームを組めた。

デザインについて

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

治具を多用することで、業務内容を非常に単純な業務に分解し、作業を行いやすくし、また、品質基準も明示でき、障がいを持つ社員が取り組める職域を拡大することに寄与した。また、個々の業務でも、治具により力を入れずに作業が出来るように工夫し、身体的な負担を軽減でき、結果的に安全性の高い作業となった。また、単純化した業務は比較的取り組みやすいので、他作業への切替などの段取りを自分で判断しやすくなった。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

今回の取組により、従来であれば、胡蝶蘭栽培に携わることが困難であったメンバーも業務を携われることとなり、より多くの障がいを持ったメンバーを雇用できる土壌を作れた。また、先に述べた障がいを持った社員とOB(高齢者)とでワーキングチームを作る業務の進め方には、今後、他の業務、事業にも展開できる可能性を感じる。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

熟練作業者が行っていた業務を単純作業に分解し、分業化を行うことで、従来は就業機会が限られていた障がいを持つ社員も業務に携われるようになった。多くの企業でも障害者雇用率を確保する為の努力を行っているが、今回の取組を参考にしていただけることを期待する。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

今回は当社なりに考え試行錯誤しながら形作ってきた事業デザイン事例を応募したが、これは、三洋電機OBである高齢者が経験を通じ培った生産技術や生産管理のノウハウなども利用して初めて可能であった取組だと考える。埋もれてしまう可能性のあるノウハウを活用できた今回の取組は、今後の障がい者雇用のあり方に示唆を提供するものと思う。

ユーザー・社会に伝えたいこと

障がいを持つ方の就労機会を増やすこと、携わる安定的な事業を構築することは、大きなチャレンジだと思います。弊社では、まだ十分でないと思いますが、その実現の可能性を信じて取り組んできました。この取組が同じ志を持つ方の参考になれば嬉しいですし、障がいを持つ方も、さまざまな工夫により、就業の可能性が高まり、戦力として活躍できる可能性があることを、多くの方に認識いただけると嬉しいです。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

弊社群馬事業所
http://panasonic.co.jp/sanyo/social/culture/welfare/emp/hearteco.html

審査委員の評価

頭でっかち、コンセプト倒れになりがちな「障害者支援プロジェクト」の中で、地に足がついた仕組みを構築している。また花市場の中で、「胡蝶蘭」は様々なお祝いやギフトに頻度が高く、四季に左右されずに出ていく商品であり、テーマにこの胡蝶蘭を選んだところに、基本となるマーケティング能力を感じさせ、ビジネスとして成立する大きな要因となっていると思える。障害者にとって本当の意味での「支援システム」として評価できる活動である。

担当審査委員| 大島 礼治   黒川 玲   堀井 秀之   松井 龍哉  

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