GOOD DESIGN AWARD

キーワード
受賞年度
年度(から 年度まで)
特別賞
企業情報
CC

2011

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

このページの画像、テキストの無断転載を禁じます。 (C)JDP All rights reserverd.

受賞対象名
携帯電話用アプリケーション [特別支援携帯アプリ]
事業主体名
富士通株式会社
分類
社会貢献活動のデザイン
受賞企業
富士通株式会社 (神奈川県)
国立大学法人香川大学 (香川県)
受賞番号
11G15026
受賞概要
2011年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

発達障がい(自閉症、学習障害など)や知的障がいのある、特別な支援が必要な子どもたちは、脳の機能的な問題により、時間の理解、コミュニケーションや見通しを立てること、書字などに支援を必要としており、こうした子どもたちの数は、通常学級で6.3% (約60万人)、特別支援学校・学級を含めると約70万人近くになります。富士通は、ICTを活用した教育と支援を実践している香川大学教育学部 坂井研究室との共同により、身近なICT機器である携帯電話を活用した生活・学習のサポートのため、特別な支援が必要な子どもたちとその教師・保護者を対象とした「特別支援携帯アプリ」の開発・実証実験・普及に取り組みました。

プロデューサー

富士通デザイン株式会社 部長 浅輪 武生,チーフデザインディレクター 伊藤 智之 国立大学法人香川大学 准教授 坂井 聡, 教授 宮崎 英一

ディレクター

富士通デザイン株式会社 杉妻 謙

デザイナー

富士通デザイン株式会社 松田 善機 アデコ株式会社 土屋 由美 富士通エフサス・クリエ株式会社 佐藤 祥恵

デザインディレクター

詳細情報

http://jp.fujitsu.com/about/design/ud/sna/

無償公開
2010年10月29日
価格

0円 (無償公開)

販売地域

日本国内向け

受賞対象の詳細

開発・企画について

サステナブル社会(持続可能な社会)の実現に向けて、応募対象が取り組んだこと

特別な支援を必要とする子どもたちやその教師・保護者は、コミュニケーション手段としての、何十枚もある絵カードや時間経過を視覚的に表示するタイマーなど、サポートに必要な専用の支援機器を常に持ち運ぶ必要がありました。それらを“特別でない皆でも誰もが持っている携帯電話”のアプリケーションとして提供することで、いつでもどこでも誰もが、子どもたちをサポートできる環境を実現しました。

デザインについて

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

発達障がいや知的障がいのある子どもたちには、視覚的な支援が有効です。そのため、時間の概念を面積にして視覚化する「タイマー」、伝えたいことや手順を絵カードにして視覚化する「絵カード」、筆順をアニメーションで視覚化する「筆順」からなる3つのアプリケーションを開発しました。加えて、カラーフィルターやバイブレーションなど、障がい特性に配慮した機能を実装しています。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

香川大学附属特別支援学校や特別支援教室に通う子どもたちとその教師・保護者約30名を対象に実証実験を行い有効性を検証した結果、「筆順」アプリケーションの使用によって自分の名前を生まれてはじめて漢字で書けるようになった、「絵カード」アプリケーションの使用によって自身で着替えや買い物ができるようになった等の効果が認められ、自立した生活への第一歩を踏み出すことの支援が実証されました。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

これまでICTを利用した支援が進んでいなかった発達障がいや知的障がいある子ども及びその周囲の方たちを対象として、携帯電話を利用した支援環境実現を提供しました。2010年10月29日に3つのアプリケーションをインターネット上に公開、2011年6月末の時点で約3万本ダウンロードいただいています。今後、スマートホンに対応するなど、どの携帯でも広く利用できる環境を目指します。。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

発達障がいや知的障がいのある方々が、携帯電話を支援機器として活用し、自立した生活を送ることができる社会を目指しています。誰もが参加できるICT社会を目指すため、身近なICT機器を活用し、多様な人々の困難や不便をサポートすることでQOL(Quality of Life=生活の質)の向上を図ります。

ユーザー・社会に伝えたいこと

障がいのある方々の自立、社会参加の支援において、ICTは大きな役割を果たします。そこには、真のニーズを把握し効果的な支援を実現するための、企業・研究機関・障がい当事者と支援者の連携が不可欠です。ひとりでも多くの人が、生き生きと活躍するために、富士通では「誰もが参加できるICT社会の実現」を目指し、ユニバーサルデザインに取り組みます。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

富士通製携帯電話用サイト「@Fケータイ応援団」よりダウンロード可能【無償】
http://jp.fujitsu.com/about/design/ud/sna/

審査委員の評価

「発達障がい」という日本ではまだ理解が不十分とされている障がい分野にコミュニケーションデザインの手法を使ったアプリケーションを開発した実験的なアプローチは大変な労力があったと想像できる。この時にデザインの出来る事はコミュニケーションを軸とした「問題を見つける事」である。このプロジェクトでは、具体的なインターフェースの設計により実証を積み上げて行く地道な方法を重ねて、専門家とともにデザインの完成度を高めている。この障がい分野へ「デザイン」という手法で解決しようと真摯に取り組んでいる点を評価したい。

担当審査委員| 大島 礼治   黒川 玲   堀井 秀之   松井 龍哉  

ページトップへ