GOOD DESIGN AWARD

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CC

2011

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
電通の社会貢献活動 [小学生のためのコミュニケーション力育成プログラム「広告小学校」-CMづくりで、「伝える」を学ぼう。-]
事業主体名
株式会社電通、国立大学法人東京学芸大学
分類
社会貢献活動のデザイン
受賞企業
株式会社電通 (東京都)
受賞番号
11G15023
受賞概要
2011年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

本プログラムは、CMづくりを通して子どもたちの「コミュニケーション力(伝え合う力)」の育成を目指す教育プログラム。電通が社会貢献活動として、東京学芸大学と共同で教材(DVD教材・副教材など)を開発し、学校の先生に無償で提供している。プログラムは、「入門CM」「自分探検CM」「公共CM」の3段階から構成され、子どもたちは自分たちの「伝えたいこと」を「15秒のCM劇」として表現する。教科書のないこの授業では、教室が通常とは異なる空間となり、子どもたちが興味を持って授業に取り組み、学習効果が高まることを意図してキャラクターや発表用装置など用いて「授業自体をデザイン」している。全国57校で実施。

プロデューサー

株式会社電通 総務局 社会貢献・環境推進部 中村優子

ディレクター

(株)電通 ストラテジック・プランニング局 牧口征弘 (株)電通 コミュニケーション・デザイン・センター 田中 元 (株)電通 総務局 社会貢献・環境推進部 田中直樹、笈川厚子

デザイナー

(株)電通 クリエーティブ局 舘林 恵、小野恵央

詳細情報

http://www.dentsu.co.jp/komainu

利用開始
2007年3月5日
販売地域

国内・海外共通仕様

設置場所

電通の社としての社会貢献活動のため販売はせず。地域的な限定はなく、海外でも実施可能。

受賞対象の詳細

開発・企画について

サステナブル社会(持続可能な社会)の実現に向けて、応募対象が取り組んだこと

本活動は、次代を担う子どもたちを対象としている。彼らが生きていく未来は、環境境問題、食糧問題など地球規模の課題が山積していくことが予想される。それらを乗り越えるには、自ら課題を見つけ解決策を考え、多くの人たちと連携し、解決策を推し進めることが求められ、自分たちの考えや意見を「伝え合う」ことが不可欠となる。本プログラムでは3つのユニットを通じて、「伝え合う力」の育成に取り組んでいる。

デザインについて

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

「広告小学校」プログラムは3つのユニットを通じて、人間が生きていく上で不可欠なコミュニケーション力(伝え合う力)を育むことを目指している。「伝え合う力」の根幹には、相手を思いやる心、心の豊かさや優しさが求められる。本プログラムでは、相手の立場に立って「伝えたいこと」を表現するだけでなく、「伝えられる側」も実体験することを通じ、「伝え合う力」を両面から培うことができる機会となっている。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

本プログラム体験後、大きな変化を見せる子どもたちがいる。本授業では、国語や算数といった通常の教科が苦手な子どもたちであっても、スキルや能力を発揮できる場面が多数用意されている。アイデアを考えたり、シナリオを書いたり、演出したりと、普段は出番の少ない子どもたちもリーダーになりうる。それらが新たな友だち関係や信頼関係を生み、その後の彼らの学校生活に自ら積極的に取り組むきっかけともなっている。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

「自分探検CM」編では、自分の良さや特徴について、自分自身で考えを深め、さらにクラスメイトからの指摘を受け、自分の15秒CM劇を作り表現する過程を通じて、客観的に自分を捉え表現する力を養い、自己肯定感を高めることを目指している。この過程と成果が注目され、キャリア教育において具体的なハウツーよりも、それ以前の「自分を知る、資質や適正を考える」といったコンテンツとして実施を希望する学校が増えている。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

私たちには、これから生きていく上で社会的・国際的・地球的な視点がさらに求められるが、それは自分と社会との「つながり」を意識し行動することから始まる。「公共CM」編では、社会へと視野を広げ、身の周りの課題を自ら発見し、原因を突き止め、解決に向けて誰にどんなメッセージを伝えれば有効なのかを模索し、CM劇にして発表する。この過程で課題発見力や課題解決力を養う。課題を環境に設定した授業も実施されている。

ユーザー・社会に伝えたいこと

電通は「コミュニケーションの力を社会のために」というテーマのもと、社会貢献活動を行っています。コミュニケーション力(伝え合う力)は、生きていく上で誰しもが、あらゆる場面で必要とする力です。「広告小学校」の授業を通して、一人でも多くの子どもたちが、「伝え合うこと」の大切さや難しさ、そして「伝え合うこと」ができたときの喜びを体験し、この力を培い、この力を信じることができるようにと願っています。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

学校で実施される教育プログラムのため、一般の方にはご覧いただけませんが、書籍「広告小学校」で、プログラムの内容や授業の様子をご覧いただけます。(宣伝会議刊 2011年3月発売)
http://www.sendenkaigi.com/

審査委員の評価

CMづくりで小学生のコミュニケーション力を育む社会貢献活動。未来の大人である子どもにより良い教育を提供することは、社会を改善する早道であり、社会が子どもを育てるというのはこれからの社会の大切な方向である。学校に不足しているものの一つが、コミュニケーション力の育成。CMづくりは、伝えたいことを表現し、伝えられる側の体験をする効果的な手法だ。子どもが目を輝かせて、自主的に取り組む姿が目に浮かぶようだ。学校が社会とつながることも大切で、その会社ならではの貢献を行うという社会貢献活動の理想像を描くことは難しい。本取り組みは会社の強みを活かした社会貢献活動のデザインの好例である。

担当審査委員| 大島 礼治   黒川 玲   堀井 秀之   松井 龍哉  

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