GOOD DESIGN AWARD

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CC

2011

GOOD DESIGN|サステナブルデザイン賞

受賞対象名
オフセット印刷用インキ [NonVoc ライスインキシリーズ]
事業主体名
東洋インキ株式会社
分類
社会貢献活動のデザイン
受賞企業
東洋インキ株式会社 (東京都)
受賞番号
11G15015
受賞概要
2011年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

地球規模での食料問題、CO2削減などの課題に対し、東洋インキは印刷インキ原材料の大豆油を、米ぬか油、及び再生植物油へと切替を進めています。米ぬか油は需要の全量を国内で調達可能な唯一の植物油であり、原料輸送における輸送マイレージの減少、すなわちCO2削減を実現し、米ぬか油を脱脂したあとの脱脂ぬかは産地の飼料メーカーが家畜飼料として再利用するため、地産・地消による産業経済循環サイクルを生成し、持続可能社会の実現に大きく貢献します。また、石油系溶剤不使用のため、VOCの発生をゼロとなり印刷における作業環境を改善し、石油系資源から再生可能資源へのシフトを促進することで、地球環境保護にも貢献しています。

プロデューサー

東洋インキ株式会社 プリンティング事業戦略部 部長 芹澤 登史也

ディレクター

東洋インキ株式会社インキ販売本部販売3部 佐藤洋明

デザイナー

東洋インキ株式会社プリンティング技術統括部技術1部 落合可江

詳細情報

http://WWW.toyoink.jp

発売
2010年9月1日
価格

オープンプライス

販売地域

日本国内向け

問い合せ先

東洋インキ株式会社 プリンティング事業戦略部

受賞対象の詳細

開発・企画について

サステナブル社会(持続可能な社会)の実現に向けて、応募対象が取り組んだこと

CO2排出量削減、脱石化、カーボンニュートラル素材活用を開発テーマとし、非食用素材である米ぬか油への転換を図った。従来国内米ぬか油は、30%が廃棄されてきたが、その廃棄分を原料として活用。同時に、製品自体のみならずLCAの観点から産地での需要喚起、農業活性、循環型流通の仕組作り等の地域社会全体への提案を行うことで、サスティナブル社会実現に向けて貢献した。

デザインについて

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

揮発性有機化合物不使用インキであるライスインキは、石油系溶剤使用インキと比較すると低皮膚刺激性、臭気の低減等でメリットがある。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

揮発性有機化合物不使用により、印刷業に従事する作業者の労働環境改善に有効。残留溶剤成分による印刷物からの臭気問題の解決、耐摩擦性、後加工適性の向上による、印刷物のこすれによる衣服等への色移りの問題解決に有効である。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

従来印刷インキ用原料としては不適と思われていた米ぬか油を、インキ性能は従来品同等もしくはそれ以上を維持しながらインキ原料化することを実現した。廃棄物の有効利用という面でも印刷インキでは画期的な製品である。また、インキ単体での環境対応でなく、原料調達から製品化、使用段階も含めて社会全体での環境負荷低減に着目したソリューションを提案。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

①脱石化による、資源枯渇の問題へ貢献②光化学スモッグやアレルギー、大気汚染の原因物質の一つといわれるVOCレス③廃棄処分されていた米ぬかの工業利用による廃棄物削減④100%国内調達の米ぬか油利用による地産・地消の推進(輸送時のCO2発生抑制)⑤再生油使用によるリサイクル活性化⑤食用原料である大豆油の不使用による食料問題解決への貢献

ユーザー・社会に伝えたいこと

東洋インキは、ライスインキ原料である米ぬか油を東北地方の油脂メーカーから調達しております。米ぬか油の原料である米ぬかも東北地方の米農家から主に収集されており、脱脂ぬか(米ぬかから油をぬいた)も東北地区で飼料メーカーに納入し、東北地方の畜産農家に飼料原料として再利用されています。当社NVライスインキの製造・販売により、特に東日本大震災で被災した東北地方の産業経済の復興に少しでも貢献したいと考えます。

審査委員の評価

日本人の食生活において必然的に出る廃棄物(米ぬか油)を印刷インクに再利用することで、石油系資源から再生可能資源へのシフトを促進できるものとして高く評価した。米ぬか油は需要の全量を国内で調達できる資源でもあり、原料輸送における輸送マイレージの観点からもCO2の削減に繋がる。このライスインキはアジアに留まらず日本発のグローバルスタンダードとして可能性を秘めており、印刷業界の突破口になるものと期待している。

担当審査委員| 大島 礼治   黒川 玲   堀井 秀之   松井 龍哉  

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