GOOD DESIGN AWARD

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CC

2011

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
東京発、高級オーダー家具 [tobi]
事業主体名
東京都家具工業組合
分類
ブランドのデザイン
受賞企業
東京都家具工業組合 (東京都)
受賞番号
11G14023
受賞概要
2011年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

「美しき都」という意味が込められた「tobi」ブランドは、東京におけるJapan Brandプロジェクトとして採択された、東京都家具工業組合が推進する高級オーダー家具のブランドです。東京という最先端の都市部での市場で培われた高度な技術や感性、豊富な情報力や特殊な工場体制などを強みとした、従来の家具産業構造とは一線を画した試みを行っています。日本の家具の発祥とされる東京芝家具の伝統と、東京人としての「粋」や「プライド」を具現化した家具ブランドとして、家具デザイナー岩倉榮利氏のデザインと指導の元、国内外のハイエンド市場に向けて発信しています。

プロデューサー

高田公平

デザイナー

岩倉榮利

家具デザイナー 岩倉榮利

詳細情報

http://www.tobi-tokyo.jp/

展示会初出展
2009年12月2日
価格

50,000 ~ 4,000,000円

販売地域

国内・海外共通仕様

受賞対象の詳細

開発・企画について

サステナブル社会(持続可能な社会)の実現に向けて、応募対象が取り組んだこと

貴重な環境資源である木材を使用している事を前提に、世代を超え末永く使える、また使い続けたくなるような「本物の家具」作りに取り組むこと。不良在庫の発生や資源の無駄使いを排除した完全受注生産体制の構築。LED光源の採用やリサイクル可能な新素材によるクッション材を採用するなど、省資源とECOへの配慮。そしてユーザー、経済社会からも必要とされるブランドの構築。

デザインについて

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

ターゲットであるハイエンドなシーンにふさわしく、重厚で安定感を重視したインターナショナルなサイズを基本としている。そこに日本的な繊細なラインを併せ持つことにより、ゆったりとした空気感と優雅さを醸し出させている。またその心地良さをずっと愛用できるように、塗装は補修が比較的容易なラッカー仕上としたり、皮革も経年変化が出やすく手触りのよいアニリン仕上とするなど「本物」の家具を追求した仕様となっている。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

床座という日本古来の生活様式の中で発展した「室礼」という空間に対する思想を、インターナショナルな現代の生活空間においても喚起させるような家具として表現しており、「新東京生活様式」という価値観の創造を提供する。また、特注家具製作を得意とする背景からオーダーメイド体制を基本としており、個々の細やかな対応や最適な「間」の演出など理想の空間作りの実現を提供出来る。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

「国内外のハイエンド市場に向けた完全受注生産対応の家具ブランド」という、これまでの日本の家具産業構造では成り立たなかった業態を、「東京の特注家具メーカー7社」の集合体が「新しいものづくり体制」による「新しいブランド」の構築を可能とした。業界の枠組みや常識にとらわれず、また未知の新素材や伝統工芸の要素も積極的に採用するなど、自らを取りまく環境すべてを「強み」としたオリジナリティを作り上げている。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

国際社会において高い評価を得ている日本の「ものづくり力」は、大企業ではなくその下請け工場の職人達の技術が担っている。これまで表舞台には出なかった職人達が、全世界に向けて自国の文化を自らの技術と感性による自分達のブランドを創造し、プライドを持って披露できるステージを得たことで、今後の日本のものづくりを活性化させ更に進化させる。

ユーザー・社会に伝えたいこと

文明開化と共に東京に地場産業として芽生え、その後全国各地に広がり家具の産地形成に大きく貢献した東京芝家具は、その後も日本の政治経済の中心地である東京の驚異的な発展を「家具」という側面から支え続けている。今後の東京を創り続け、経済活動を活発化させるという重要な役割を次世代へと確実に継承していくために、自らの技術と価値をより一層高めていくためのプロジェクトでもある。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

リビングデザインセンターOZONE7F(新宿パークタワー)
http://wwwozone.co.jp/

審査委員の評価

我が国の洋家具づくりは、明治以降の西欧の生活様式の浸透とともに発展し、とりわけ東京芝地区にはオーダー家具づくりの伝統が根付いた。これらの家具メーカーは当時から高い技術力をほこり、その伝統は今なお受け継がれている。これらのメーカを組織化し、デザイナーとのコラボレーションにより伝統技術を革新し、高品質の家具づくりの拠点を誕生させたのがこの取り組みである。それは、ギルドやカロッツェリアにも似た最高級品質の家具工房である。そして、ここで生み出された製品は本家ヨーロッパでも高く評価されている。日本の職人の技を育て守るビジネスモデルとして評価できるものである。

担当審査委員| 國澤 好衛   西山 浩平   吉田 順一  

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