GOOD DESIGN AWARD

キーワード
受賞年度
年度(から 年度まで)
特別賞
企業情報
CC

2011

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
博物館コースガイド [とーはくナビ]
事業主体名
クウジット株式会社
分類
ソフトウェアのデザイン
受賞企業
クウジット株式会社 (東京都)
東京国立博物館 (東京都)
受賞番号
11G13023
受賞概要
2011年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

『とーはくナビ』は、来館者の現在位置情報に連動した、自動再生型コースガイドです。東京国立博物館の総合文化展を鑑賞するために6つのコースを収録しており、各コースに沿って歩くだけで建物や展示室に応じた概要説明や、各展示室のお勧め作品が音声や写真、動画、およびインタラクティブなコンテンツの組み合わせを通して提供されます。現在地推定にはPlaceEngine*を使用、また、頻繁に行われる展示替えに対応したコンテンツマネジメントシステム(CMS)により週替わりにお勧め作品を更新できる仕組みになっています。*周囲の無線LAN電波を用いて現在位置を取得する技術。2009年度グッドデザイン賞受賞。

プロデューサー

クウジット株式会社 末吉 隆彦 東京国立博物館 今井 敦

ディレクター

ソニーコンピュータサイエンス研究所 本條 陽子 東京国立博物館 藤田 千織 TOMATO 長谷川 踏太

デザイナー

TOMATO 長谷川 踏太

詳細情報

http://www.koozyt.com/solutions/amp/tohaku-navi/

2011年1月18日(火)?4月17日(日)まで
2011年1月18日
販売地域

日本国内向け

設置場所

東京国立博物館 本館にて貸出しサービス

受賞対象の詳細

開発・企画について

サステナブル社会(持続可能な社会)の実現に向けて、応募対象が取り組んだこと

日本の美術作品には繊細なものが多く、湿気や光による被害から守るため、頻繁に展示替えが行われ、短いものでは一カ月で次の展示物に入れ換わります。「とーはくナビ」では、美術品の保存のために博物館側が行っているこのような施策に対応し、利用するその日に観賞できる作品の中からお勧めの展示室と作品を紹介する仕組みにしています。

デザインについて

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

「とーはくナビ」は、位置連動型の機能を搭載しており、その場ならではのコンテンツ(音声、動画、インタラクティブ)が自動的に再生される仕組みとなっている。目の前のリアルな鑑賞体験を深める仕組みとして、さまざまなデジタル情報を付加する。場所や状況に適したコンテンツの組み合わせを提供することで、視覚だけに頼らないシステムを提供することができる。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

「とーはくナビ」は、日本の美術作品に対して、より親しみを持つためのきっかけ作りを提供している。また、目の前のリアルな美術品に対峙し、美術品が制作された時代や制作者に思いを馳せることを可能とするコンテンツは、いわば過去と現在を「文化」という切り口で繋ぐものであり、また過去から未来へと続く雄大な時間の流れを利用者に実感させるものである。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

「とーはくナビ」を実現しているクウジットの位置・空間連動型の情報配信システムは、博物館のような文化施設のみならず商業施設や駅・空港などに展開可能なスケーラブル(拡張可能)なシステムであり、今後さまざまな場所や施設において、その場特有のガイドやキャンペーン、集客・体験装置としての新規産業の創出に貢献可能である。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

「とーはくナビ」は、デジタルワークショップとして体験型コンテンツを収録している。例えば、蒔絵の制作工程をスマートフォン上のタッチパネルで”お絵かき”のインタラクションを通して体験、学習するなどである。これらは、小学生ら低年齢層からお年寄りまで、その場で体験学習できるコンテンツとして、非常に好評であった。今後の学校教育や生涯学習などの1つの手法として期待できる。

ユーザー・社会に伝えたいこと

色、写真、全てがダイナミックに変化可能で、展示品の多い部屋と少ない部屋の見た目の差があまりでないようなレイアウトにすることで、シンプルで飽きのこない、それでいて拡張性に富んだデザインを実現。また、スマートフォンならではのインタラクティブコンテンツにもこだわり、展示室で「実物」と向き合う鑑賞体験を深め、ケースの中にある、普段は触れない展示品に擬似的に触れるような、その場でしか味わえない体験を提供。

審査委員の評価

来館者の現在位置に連動した情報を自動再生する博物館コースガイドのソフトウェアである。自分の位置に連動した作品情報が、音声や動画でタイミングよく再生されることで、ユーザーは的確な情報を的確な場所で自動的に得ることが出来る。来館者が作品と出会うことの邪魔をせず、同時に様々な情報が得られるように設計されている点を高く評価した。

担当審査委員| 宮崎 光弘   中谷 日出   暦本 純一  

ページトップへ