GOOD DESIGN AWARD

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2011

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
地産地消の家づくり・街並みづくり [青海の杜]
事業主体名
株式会社 重川材木店
分類
土木・環境整備・地域開発・都市デザイン
受賞企業
株式会社重川材木店 (新潟県)
受賞番号
11G11065
受賞概要
2011年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

加茂市は越後平野の東端と山が接する位置にあり、市街地のシンボルとなっている加茂山には、青海郷の開祖を祀り平安時代に京の賀茂神社神領だった青海神社が鎮座しています。また当地は新発田藩の江戸参勤で整備した加茂宿として発展する一方、江戸時代からの林業地としても知られ、地域の豊かな木材資源は箪笥や建具などの優れた木工産業を生み、その技術を今に伝えています。一昨年、青海神社に近い青海町で加茂宿の面影を醸す古い造り酒屋の跡地の開発を託され、地域の木材資源と伝統的な木工技術、現代数寄屋の技を独自に結び、現代の暮らしにまちの記憶を刻んだ「青海の杜むすびのタウン」のデザインに取り組みました。

プロデューサー

株式会社重川材木店 代表取締役 重川隆廣

ディレクター

株式会社重川材木店 一級建築士 重川隆廣

デザイナー

株式会社重川材木店 一級建築士 重川隆廣

詳細情報

http://www.omokawa.co.jp

利用開始
2009年5月2日
販売地域

日本国内向け

設置場所

新潟県加茂市青海町1丁目318-15

問い合せ先

株式会社重川材木店
URL: http://www.omokawa.co.jp/

受賞対象の詳細

開発・企画について

サステナブル社会(持続可能な社会)の実現に向けて、応募対象が取り組んだこと

私は以前より「地域生産地域消費(=地産地消)」の考え方から新潟県産材「越後杉」を活用した家造りに取り組んできました。「越後杉」を使用することで、里山の木材資源の循環を促すことによる自然環境の保全とCO2削減による環境負荷の低減に貢献することができます。青海の杜とそこに建つ家々は、「地産地消の家づくり」を具体化したモデルとして、社会にアピールしていく目的を持ってデザインしています。

デザインについて

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

加茂市にある関連会社「緑の森製材工場」では、木の遊具や自作の「里山つみき」を使った遊びや木工教室、周辺の交流田を使った体験農園や伐採体験など、家族で木や里山にふれる体験プログラムを展開しています。このプログラムは森や木と人との繋がりや、身体を使い五感を磨いて子育てを応援する「木育」を目的に企画・運営され、青海の杜に住む人のご近所コミュニティづくりに役立っています。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

新潟の寒く湿潤な暮らしを快適にする高気密・高断熱の機能、玄関脇クローク(濡れた生活用品の収納)や食品収納庫(冬の冷気を利用)、洗濯室(屋内乾燥用)などを現代数寄屋に取り込み、快適な木の家の生活空間をデザインしています。また、緑地と家々の植え込みの連続性、互いの緑の貸し借り(借景)、地元の伝統的な安田瓦による屋根の統一などで、一体感のある心地よい住環境をデザインしました。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

加茂の建具や家具などの木工地場産業、加茂市にある関連会社「緑の森製材工場」、伝統的な安田瓦、自社が独自に開発した雪国の現代数寄屋の工法、自社の建築大工養成施設「匠塾」の職人を結び、伝統技術の継承の場と地場関連産業の協業システムをつくりました。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

青海の杜でデザインした現代数寄屋をはじめとする木の家は、地域資源の循環再生を促し、里山の自然を守る、地産地消の家づくりの好例としてデザインできたと自負しております。青海の杜は、風土に調和しシンプルで落ち着きのあるデザインの中に、酒蔵の侘びた瓦や壁土、御影の基礎石などを、土塀や広場の縁石、モデル住宅の塗り壁などに再利用し、近隣に親しまれた造り酒屋の記憶を大切に引き継いでいます。

ユーザー・社会に伝えたいこと

「雪国の快適な数奇屋」と「地産地消の家づくり」を共に活かし、快適な暮らしが出来る家とその家々がつくる心癒される街並み造り。心落ち着く木と塗り壁の家、庭と緑地の緑が四季を彩り、調和のとれた街並みが心を癒す、そんな環境を「青海の杜」で目指しました。この青海の杜をきっかけに、時の流れの中で加茂の市街地にも数奇屋の家が滲み出し、この地の風土や歴史にふさわしい景観が街に広がることを願っています。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

株式会社重川材木店 新潟県新潟市西蒲区升潟1-1
http://www.omokawa.co.jp/

審査委員の評価

地域の木材資源「越後杉」の地産地消の観点から、住宅建設を中心に、伐採や里山体験プログラム、体験農園など、地域づくり、まちづくりに幅広い観点で活動している。行政に頼らないこのような小規模の取り組みが、実は地域活性化の原点であることを感じさせる。

担当審査委員| 北山 恒   乾 久美子   南雲 勝志   廣村 正彰  

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