GOOD DESIGN AWARD

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CC

2011

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
信用金庫+ギャラリー [三島信用金庫本店]
事業主体名
三島信用金庫
分類
商業・産業用途の建築物・空間
受賞企業
三島信用金庫 (静岡県)
鹿島建設株式会社 (東京都)
受賞番号
11G11025
受賞概要
2011年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

三島信用金庫百周年記念事業として、老朽化の進んだ旧本店を解体し、「街の記憶」を未来へ継承することを目指して、新本店を建設。昭和11年竣工の旧本店は、古典主義の典型的な銀行建築として、市民に親しまれてきた。銀行部分は、多様化するサービスと共に増加した床面積に対し、旧本店のイメージを逸脱しないよう配慮して、3層の様式建築に主機能をまとめた。地域の芸術・文化の振興を目指して、4階に「さんしんギャラリー善」を創設。静岡県東部・伊豆エリアの芸術家の活動拠点として、美術全般の展示が行われ、市民に無料で公開されている。地球環境への配慮として全館にLED照明を採用。従来型照明より65%の省エネを達成。

デザインのポイント
1.Existing granite material(from early Showa era) was reused on the entrance porch stairs.As aiming for the next 100years long lasting structure,the concrete strength was designed to 30N/mm2.LED light was applied thoroughly throughout the building.This resulted a 65%less in consumption of electricity as compared to previous.
プロデューサー

三島信用金庫

ディレクター

鹿島建設株式会社 横浜支店 建築設計部 次長 本田 篤

デザイナー

鹿島建設株式会社 横浜支店 建築設計部 設計長 廣松 太

詳細情報

http://www.mishima-shinkin.co.jp/

利用開始
2011年1月11日
販売地域

日本国内向け

設置場所

静岡県三島市芝本町12番3号

受賞対象の詳細

開発・企画について

サステナブル社会(持続可能な社会)の実現に向けて、応募対象が取り組んだこと

昭和初期からの材料を後世に伝えるために旧本店石材を玄関ポーチの階段等に再利用。次の百年を目指し、強固な躯体性能を確保。(RC耐久設計基準強度:30N/m㎡)LED照明を全館に採用して、従来型照明より消費電力を65%削減。LEDの特性である指向性やグレアを考慮して「光幕照明」や「建築との一体化」を実現。LEDによる光環境を向上させた。営業室の照明電力は屋上に設置したソーラーパネルで負担している。

デザインについて

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

新銀行部分は、多様化するサービスにより、要求面積が増加したが、旧本店のイメージを逸脱しないよう配慮して、3層の様式建築に主機能をまとめ、「街の記憶」を継承した。昭和初期の重厚なイメージを建物内外において踏襲、将来の二百周年記念事業において、原風景の継承が更に受け継がれるよう、長く使われるデザインを目指した。不特定多数の利用者への配慮を建物に盛り込み、静岡県福祉のまちづくり条例に適合させた。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

新本店では、エントランスホールを銀行ロビーと兼用させることなく、独立させて確保した。このため、銀行部分閉店後もエントランスホールは、最上階のギャラリー閉館まで市民に公開され、コミュニケーションスペースとして活用されている。ここではギャラリー個展の案内・演奏会等が開催される。ギャラリーでの展示も市民に無料で開放され、美術全般の作品に身近に触れることができる。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

銀行部分は昭和初期の重厚な空間を踏襲するため、花崗岩・大理石・木等の天然素材を用いて質感の感じられる空間を形成。ギャラリー部分は、乳白ガラス・塗装をベースとしたニュートラルな空間とした。材料面でも二つの空間を明確に区別することで、両者が互いを引き立てる関係となる事を意図した。ギャラリーの運営は、財団法人佐野美術館に委託。地域の芸術・文化の復興を目指し、静岡東部・伊豆地方の作家の作品展示を行う。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

4階ギャラリーでは、静岡県東部・伊豆地方の芸術家や次代を担う若手作家の作品が個展として紹介される。ここでは、作家による作品の解説が来館者に行なわれ、両者の出会いの場となっている。環境面では、旧本店石材を再利用して、玄関ポーチの無垢石階段やEVホール彫刻の背景壁として活用。照明は全館でLEDを採用。従来型照明より消費電力を65%削減した。ソーラーパネルにより、営業室の照明電力を負担している。

ユーザー・社会に伝えたいこと

本百周年記念事業では、街の記憶の継承を目指した。老朽化した旧本店は耐震補強も不可能なため解体して、新本店をつくることとなった。新本店は、要求面積が増加したが、旧本店のイメージを踏襲した3層の様式建築としてまとめた。最上階ギャラリーは、現代的なスキンとして、銀行上部に据えた。新旧の構成要素が互いを引き立てる関係を持つ新本店が、これからも三島の原風景として、市民に愛され続ける事を願っている。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

三島信用金庫本店
http://www.mishima-shinkin.co.jp/

審査委員の評価

コンバージョンや保存に多額の資金が必要としたためか、建築物自体を継続して使用しているわけではないが、記憶を残そうという試みは評価できる。市民に公開するスペースを設け地域社会に貢献しようとする姿勢は素晴らしい。

担当審査委員| 北山 恒   乾 久美子   南雲 勝志   廣村 正彰  

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