GOOD DESIGN AWARD

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CC

2011

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
パッシブ&フレキシブルラボ [大林組技術研究所オープンラボ]
事業主体名
株式会社大林組
分類
商業・産業用途の建築物・空間
受賞企業
株式会社大林組 (東京都)
受賞番号
11G11016
受賞概要
2011年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

大林組技術研究所オープンラボは大林組技術研究所再整備事業として、分散し老朽化した土質・地盤系の既存実験棟の再統合を目指し計画された。用途を特定することなく常に変化するニーズに柔軟に対応し、実際の生産(=実験)を行う場に適した空間構成、仕上材の選択、ディティール、に配慮しデザインを行った。また屋根面への遮熱塗料、風速・温度の変化により自動開閉を行う自然通風口など、シンプルでありながら的確でパッシブな環境配慮手法を採用た。さらに南面外壁には壁面緑化を行うことで、高断熱化を図るとともに、敷地内に残る武蔵野の雑木林や、建物南側に面するビオトープのつくる景観と一体となるようなグリーンラボを目指した。

プロデューサー

株式会社大林組 技術研究所 所長 汐川孝

ディレクター

株式会社大林組 設計本部 設計部 山本朋生

デザイナー

株式会社大林組 設計本部 設計部 大西宏治 松永成雄 佃和憲

詳細情報

http://www.obayashi.co.jp/tri/facilities/

竣工
2010年9月16日
販売地域

日本国内向け

設置場所

東京都清瀬市

受賞対象の詳細

開発・企画について

サステナブル社会(持続可能な社会)の実現に向けて、応募対象が取り組んだこと

大空間における自然通風口を、風速の変化による自動開閉タイプと、形状記憶合金のスプリングを用いた温度変化に応じ自動開閉し置換換気を行うタイプの2種類を設置し、動力を一切使わず、自然力により実験環境の快適性を確保しつつ省エネに寄与する計画としている。加えて屋根面への遮熱塗料、南面外壁の壁面緑化による高断熱化など、シンプルだが的確でパッシブな環境配慮手法を採用している。

デザインについて

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

土・岩盤等、大型試験体やそれらを扱う大型の機械が設置される施設の特性上、無機質な施設とならぬよう、自然力で働く自然換気口や壁面緑化等により、自然を感じることが出来るデザインとした。また内部空間は赤をアクセントカラーとし、研究員の情熱や躍動感を刺激できる空間を目指した。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

自然力で働く自然換気口や遮熱塗料、壁面緑化による高断熱化により、快適な実験空間を目指している。また研究所という特性上、訪れる見学者や来客のための動線計画にも配慮を行い、セキュリティを確保しつつ、大空間ゾーンでは上部から実験を視察できるなど、安全性にも十分に配慮した計画としている。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

次世代型地盤・土質系実験施設として、研究員の智を集約し、より様々なニーズに対応した実験を行っていくことで、土木・建築産業の技術開発に貢献できる。特に東日本大震災にて大きな被害をもたらした、液状化対策技術などの開発に今後は大きな期待がもてる。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

今回採用した自然力で動く自然換気口、屋根面への遮熱塗料や南面外壁の壁面緑化による高断熱化などのシンプルでパッシブな環境配慮手法は、同様な大型実験施設はもちろん、生産施設などにおいても優れた環境配慮手法として展開が期待できる。また周囲の自然環境と一体となる壁面緑化などのグリーンラボの考え方は、自然と対比的な印象となりがちな同様の施設おいても活用できるデザインである。

ユーザー・社会に伝えたいこと

持続可能社会の実現に向けて、建築においては自然力の有効活用は大きなテーマである。一方で、大型実験施設や生産施設においてはこのような配慮が後回しになっている印象がぬぐえない。オープンラボにおいて採用したパッシブな環境配慮手法や、自然と一体感のある外観デザインは、シンプルであるが故同様な施設でも採用が容易であり、今後広く展開されることを期待している。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

東京都清瀬市
http://www.obayashi.co.jp/tri/

審査委員の評価

企業の研究所なので投下資金に対応する空間性能は厳しく評価されていることがうかがえる。外部クライアントの設計とは異なるクライテリアが存在する。3.11以降、過剰、過大な建築には共感しづらい視点が生まれたなかで、高い評価を受けた。この評価は一過性なのか普遍性あるものなのか不明。

担当審査委員| 北山 恒   乾 久美子   南雲 勝志   廣村 正彰  

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