GOOD DESIGN AWARD

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CC

2011

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
複合ビル [東急キャピトルタワー]
事業主体名
東京急行電鉄株式会社
分類
商業・産業用途の建築物・空間
受賞企業
東京急行電鉄株式会社 (東京都)
受賞番号
11G11004
受賞概要
2011年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

「キャピトル東急ホテル」の建替え計画により誕生した、ホテル、オフィス、住宅等からなる複合ビル。隣接する日枝神社、山王パークタワーと共に地区計画の枠組みのもと、宿泊・文化・交流機能を担い情報化・国際化に対応すべく、計画は進められてきた。周辺景観に配慮した建物形態や配置、豊かな歩行者空間の創出と日枝神社の杜を中心とした周辺への「つながる緑」の形成を掲げる一方で、計画地に根づく「おもてなし」のDNAをいかに引き継ぐか、これらのテーマを具現化すべく、デザインのコンセプトとして季節や時間の移ろいを光と影の変化で表現してきた和の手法を用い、静かな中にも華やかさのあるおもてなしの空間を演出している。

プロデューサー

東京急行電鉄株式会社 取締役社長 野本弘文

ディレクター

株式会社東急設計コンサルタント 建築設計本部 第2設計統括部 部長 多根逸美+株式会社観光企画設計社 インテリア設計部 執行役員 若本俊幸+隈研吾建築都市設計事務所 隈研吾

デザイナー

株式会社東急設計コンサルタント 建築設計本部 第2設計統括部 部長 多根逸美+株式会社観光企画設計社 インテリア設計部 執行役員 若本俊幸+隈研吾建築都市設計事務所 隈研吾

多根逸美、若本俊幸、隈研吾

詳細情報

http://www.t-build.com/build/naga/index.html

ホテル開業日
2010年10月22日
販売地域

日本国内向け

設置場所

東京都千代田区永田町二丁目10-3

受賞対象の詳細

開発・企画について

サステナブル社会(持続可能な社会)の実現に向けて、応募対象が取り組んだこと

隣接する日枝神社の豊かな緑と連続する大規模な屋上緑化を実施し、景観・生態系において連続した緑地環境を形成している。これらは建物の断熱性能を高めるとともにCO2削減、都市のヒートアイランド現象の緩和にも寄与しているほか、周辺地域の鳥や昆虫などの生息調査に基づいた植栽計画や大規模な池の設置、散策路の設置等が評価されSEGES(社会・環境貢献緑地評価システム)都市開発版の第1号認定を受けた。

デザインについて

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

様々なゲストが利用する建物特性を考慮し、バリアフリー法における厳しい基準である誘導的基準に適合した認定建物として、ユニバーサルデザインに対応している。サイン計画では複合ビルの重層的な動線を、初めて来館する方や外国人の方にも分かりやすく誘導しつつ建物の雰囲気を壊さないデザインを心がけている。また建物全体において、耐久性の高い材料の採用やディティールの工夫により長期にわたり利用できるよう配慮した。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

ホテルにおいては、静謐な佇まいや温かみのある設え、温かみのあるホテルサービスを通し、プライベート性の高い「もうひとつの我が家」「隠れ家」としての時間を、オフィスにおいては、機能的かつ洗練された空間のもとで都心に残された希少な緑に触れながら働くことができる、特徴的かつ新しいワーキングスタイルを提案し、「くつろぐ」「交流する」「働く」様々なシーンで複合的な価値を提供している。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

現代の和を表現するための方法として各種の素材を使用している。特にホテルロビーに使用した斗?(ときょう)は木材による組子のデザインをアレンジしたものだが実際はアルミの型材と木目シートを使用している。現代の材料を上手く使うことで安全性・防火性・耐久性を実現しつつ、その寸法は細心の注意を払い決定しており単なる木造表現ではなくそれらがもたらす全体としての空気感が和の本質を醸し出し空間に生命力を与えている。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

東京を代表するホテルを擁し、様々なゲストを受け入れる「おもてなし」の地として世界都市東京の政治・経済・交流の中枢機能を担うとともに、歴史ある日枝神社の杜と連携したランドスケープ計画により、地域の伝統・文化・自然を保全しさらに豊かなものにしている。また、地域との調和に配慮した一体的な街路空間、景観の整備により、地域における良好な交通・歩行者ネットワーク形成に貢献している。

ユーザー・社会に伝えたいこと

江戸時代から続く「おもてなし」の地としての歴史と伝統、かつてのホテルが積み上げてきた上質な空気感を守りながら、新しいものを取り入れ進化していく「不易流行」がプロジェクトのテーマでした。残すべき伝統や文化を大切にしながら、新たに変化、進化していくことも大事。過去と未来は別のものではなく、ひとつにつながっていなくてはならない、そういった価値観を感じていただければと思います。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

東急キャピトルタワー、ザ・キャピトルホテル東急
http://www.capitolhoteltokyu.com

審査委員の評価

東京の中心でありながら、場の記憶や歴史、隣接する神社との環境的調和を強く求められる計画である。「和」を上手に取り入れ現代的に整理することで、DNAとして引き継ぐべき「おもてなし」を鮮度高く表現している。

担当審査委員| 北山 恒   乾 久美子   南雲 勝志   廣村 正彰  

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