GOOD DESIGN AWARD

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CC

2011

GOOD DESIGN|グッドデザイン金賞

受賞対象名
手術用照明器 [スカイルックス クリスタル]
事業主体名
山田医療照明株式会社
分類
医療機器に関する用品と設備
受賞企業
山田医療照明株式会社 (東京都)
受賞番号
11G10043
受賞概要
2011年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

外科手術の際、術者の手元に影を作らず照射する照明器具。術者の頭上に配置され術部を照らすため、従来光源とされてきたハロゲン灯では灯具から発生する熱が術者に身体的負担を与えていた。本製品は独自に開発したLED光源に高演色のLEDデバイスを採用することで発熱を大幅に抑制。同時に本体の小型化・軽量化によって手術中頻繁に行われる灯具の移動の際の操作性も向上させるなど、医師の身体的負担を軽減した。光源はLEDでありながら正確な「赤」を表現するため、医師が患部の病変を発見しやすい。さらに、灯部を多灯式としたことにより灯部の隙間から手術室内の層流を手術台まで到達させ、術部の無菌状態を保つことができる。

プロデューサー

山田医療照明株式会社 開発部 衣川佳孝

ディレクター

有限会社オッティモ 山本秀夫

デザイナー

有限会社オッティモ 山本秀夫

発売予定
2011年7月20日
価格

4,500,000円

販売地域

日本国内向け

設置場所

病院

問い合せ先

山田医療照明株式会社 営業部営業推進グループ

受賞対象の詳細

開発・企画について

サステナブル社会(持続可能な社会)の実現に向けて、応募対象が取り組んだこと

ハロゲン灯に比べ、LEDは灯具の発熱を抑え効率よく照らす。消費電力は1/5に減り、また、光源の寿命は40倍に伸びるため交換時の廃棄物も減ってCO2削減に大きく貢献する。

デザインについて

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

無影灯は手術前に適切な位置に看護士がセッティングを行なうが、灯具の小型・軽量化と下面に配置した移動用ハンドルにより、看護士(女性が多い)の身体的負担を軽減する。また、手術中は医師が頻繁に灯具を動かすが、ここでも灯具の軽さが医師の身体的負担を軽減する。さらに、LED光源が灯具の発熱を抑えているため、医師が灯具からの熱に悩まされることなく手術に集中できる環境を提供する。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

患者にとって手術灯は非日常的な装置であり、医師と医療施設は自身の身を委ねざるを得ない対象である。信頼しきることが安心につながる。威圧感を排除した穏やかなデザインが患者の不安を取り除く。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

光源のLED化により、従来機械式で行なっていた焦点調整を電気的に行なうようにした。このことで部品点数を削減でき、時間がかかっていた機械部分の微調整も短縮できた。その結果、性能を落とすことなく組立工数を大幅に縮小でき、これまで困難だった量産化を実現することができた。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

LEDは消費電力が少なく、また長期間安定した照度を保つため、ハロゲン灯と比較して光源交換による廃棄物も少なく、環境負荷を低減できる。

ユーザー・社会に伝えたいこと

このプロジェクトでは医療機器のあるべき姿を具現化しようとしました。医療機器は医師にとっては日々の過酷な業務を遂行するための装置であり、患者にとっては自分の生命を委ねる装置です。立場の全く異なる両者の期待に応える顔づくりが必要でした。患者に不安や恐怖を与えないよう威圧感を排除していますが、いたずらに優しい形にはしていません。整理された穏やかな造形こそが両者の「信頼」を得ると考えています。

審査委員の評価

本手術用照明器は従来よく見られる円盤型照明器の課題を解決しつつ、照明機能や操作機能など機能性を高め、かつ威圧感を取り除き、患者に不安を与えないなど精神面に配慮したデザインが評価された。具体的には風洞実験、気流解析により層流の妨げにならない新規な星形多灯式形状を採用した点、操作性が向上するよう本体を小型・軽量化して医師や看護士の身体的負担を軽減させるよう極めて薄い形状とした点、またスイッチの配置、形状など使用者の立場から精緻にデザインされた点等が評価された。

担当審査委員| 日高 一樹   五十嵐 久枝   森田 昌嗣   和田 達也  

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