GOOD DESIGN AWARD

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CC

2011

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
消防自動車用CFRPハイルーフ [カーボン・ファイヤージャケット]
事業主体名
株式会社ベルリング
分類
乗用車、バイク、自転車、モビリティ関連商品
受賞企業
株式会社ベルリング (千葉県)
株式会社バリス (神奈川県)
受賞番号
11G08025
受賞概要
2011年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

近年、消防業界において様々な『事故』『火災』『人命救助』に対応する為、消防自動車に積載する機材が増える傾向にあり、それに伴いキャビン(室内)スペースの拡大と、その効率化が求められております。そのことから、キャビン面積を拡げるために今日では消防自動車のハイルーフ化が進んでおります。しかし、従来のハイルーフはスチール製、FRP製が主力であり、重量・耐久性・環境性において問題を抱えていました。そこで、カーボン素材のCFRP製にする事により、これらの問題を解決することができました。また、流線型の形を採用することにより、従来の消防自動車のイメージを払拭する近未来的消防自動車へと変貌させます。

プロデューサー

飯野 塁

ディレクター

矢萩 尚宏

デザイナー

林田 浩之

発売
2011年2月7日
販売地域

国内・海外共通仕様

設置場所

野田市消防本部

受賞対象の詳細

開発・企画について

サステナブル社会(持続可能な社会)の実現に向けて、応募対象が取り組んだこと

一般的に使われているガラス繊維樹脂を使うと、軽量なルーフを作ることが可能であるが、現在の技術では完全にリサイクル、または焼却する技術が確立されていない。廃棄されるまで15年くらいのそこで飛行機でも使われているカーボン繊維を使うことにより、軽量で強度を持った製品を作ることができ、廃棄する際、粉砕することにより完全に焼却することが現在の技術でも可能である。

デザインについて

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

消防隊員の乗るキャビンの天井を高くすることにより、近年消防車にも積まれる救急救命の道具や救助機材などを搭載するスペースを大きくすることができる。またキャビン内で隊員が装備を装着するとき、天井が高いことにより動ける空間が大きくなり素早く動くことが可能になりました。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

災害が複雑になる中、消防車は火事や事故の対応だけではなく、近年は救命活動の一端も担うようになってきている。それに伴い搭載する機材も多くなり車両の限られたスペースにいれることが難しくなってきており、今回の成果により救急機材を搭載、盗難防止を簡単に行えるようになった。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

消防車と言えば、消防車を作っているメーカーが全てを作っていたが、車両の機能を十分に発揮させることが出来ていなく、デザインも無駄のあるものであった。今回は従来の枠組みを乗り越え、機能だけではなく見た目のデザインも併せ持ち、いろいろな業界の技術を合わせることにより完成させることが出来た。異業種交流の一つの成果となると考えている。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

消防車は新車製造から廃車まで15年以上活躍する車である。そのため製造時はリサイクルに問題が有る素材を少々使っても、廃車になるまでの技術革新により解決するだろうという流れが従来はあった。今回の製品はリサイクルの技術革新に期待はもちろんのこと、現在のリサイクル技術でも十分に対応できる、製造から廃棄までを考えた資源の循環を考えた。

ユーザー・社会に伝えたいこと

今までの消防車は機能をそれなりに優先して作ってきた。しかし使う消防隊員の意見を十分に取り入れられたものはあまり存在しなかった。今回製品を作るにあたり、少人数で多種多様な災害に対応できる「機能」と消防署の啓蒙活動の一環として「注目される消防車」を併せ持つ「機能美」を持った消防車を提供することを第一に考えてきました。

審査委員の評価

リサイクルが可能なカーボン素材の使用によるCFRP製ハイルーフは、消防自動車における様々な問題を解決することに成功している。軽量化による低重心と傾斜角度の確保、室内天井スペースの拡大に伴う救急救命道具や救助機材の収納量の拡大と盗難防止、さらに室内空間が広く、隊員の装備装着も楽で素早い動きを可能にしている。内装不要の省資源化や流線型による省エネ効果、安全性の面では静電気を発生させないことなどにも明確な意味がある。耐久性・環境性能などを含め総合的に評価すべき対象である。

担当審査委員| 山村 真一   木村 徹   原 研哉   福田 哲夫  

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