GOOD DESIGN AWARD

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CC

2011

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
集合住宅 [yotsuya tenera]
事業主体名
個人
分類
住宅
受賞企業
株式会社キー・オペレーション/一級建築士事務所 (東京都)
受賞番号
11G05028
受賞概要
2011年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

路地が網の目のように広がっている四ツ谷の住宅地に3階建て12戸の賃貸集合住宅を計画した。隣の旗竿敷地のアプローチを利用して南面採光をとり、ヴォリュームは南側に寄せ、北側に窓先空地とアプローチを兼用した空地を設け、緑あふれる中庭とした。このヴォリュームに対して階段室およびバルコニーとして機能するツリー状のヴォイドを挿入し、コンパクトなアプローチを提案した。各バルコニーは街の中に取り残された住宅間の隙間や、敷地内の中庭、隣地の旗竿敷地のアプローチなどのオープンスペースに面することで、ヴォイドが四ツ谷の街並みへと連続している。この計画では集合住宅の枠組みを超えて街と一体化した建築を目指した。

デザイナー

小山 光+株式会社キー・オペレーション一級建築士事務所

小山 光

詳細情報

http://www.keyoperation.com/projects/yotsuya_tenera/j_yotsuya_tenera.html

利用開始
2010年12月20日
販売地域

日本国内向け

設置場所

東京都新宿区

受賞対象の詳細

開発・企画について

サステナブル社会(持続可能な社会)の実現に向けて、応募対象が取り組んだこと

ツリー状のヴォイドは1Fのアプローチから2Fへ上がると、アプローチとは反対側にバルコニーを設け、互い違いに配置することで通風の効果を高めるようにしてある。また、階段室上部のトップライトからは光が降り注ぐだけでなく、煙突効果で換気を促す効果もある。また外壁は経年することで味わいを増すように木目のコンクリートとした。

デザインについて

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

周辺の建物に比較して少し大きめヴォリュームを持つため、コンクリート打ち放しの仕上げではあるが硬さのない、柔らかくて親しみやすい、周囲と調和のとれたスケールの外観とした。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

各住戸は、このヴォイドを取り巻くように形成されており、外形や階段室の形を頼りに、I型、L型、T型、C型など多様な平面を作り出している。20㎡前半の区画が一人用として単純な形状とし、30㎡の区画では2人でも住むことができるように、奥が見えず、それぞれの距離感が保てるT型、C型のプランとなるようにした。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

単調になりがちな、小さな不動産開発に、このような賃貸集合住宅の具体例を提示することで、より多くの人々に小さいながらも豊かな住環境を提供することができると示した。また開口部に溶融亜鉛メッキで仕上げた四方枠をつけ、窓に雨水による汚れが付くのを防止し、メンテナンスフリーとすることで環境負荷を減らした。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

窓先空地として出来た北側共用部は、幅2mながらも繊細に植栽がされており、ワンルームマンションのアプローチ空間として、コミュニティーガーデンとして機能している。隙間のような空間が多い近隣の中で、中庭のような空が大きく見える空地を作ることで、近隣の圧迫感を緩和している。また災害時には復旧した江戸時代からの井戸を使用し、近隣の避難広場のようなスペースとしても機能することが可能だ。

ユーザー・社会に伝えたいこと

街並みの隙間を敷地内にも連続させることで、密集住宅地のなかのコンパクトな賃貸集合住宅でも、賃貸面積を損なうことなく、開放的な空間を実現することが可能である。この開放的でプライベートとパブリックが混在する緩衝帯のような階段室を利用して、緩やかなコミュニティーを形成できないかと考えている。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

http://www.keyoperation.com/projects/yotsuya_tenera/j_yotsuya_tenera.html

審査委員の評価

高密度な住宅地の中で、空間的なぬけを作る工夫が随所にされている。路地のようなアプローチや、階段室を取り込んだバルコニーなど、狭いながらも外の空気を感じながら気持ちよく住めそうな住宅が実現されている。

担当審査委員| 難波 和彦   千葉 学   手塚 由比  

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